NORIのFlashユーザのためのMovable Type講座 gihyo.jp版

第1回 Flash+MTでできること

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

なぜMTなのか?

できれば,何かのプログラムで書き出すのがベストです。ただし,データを更新する人のITスキルは想定外のこともあるので,そのハードルを下げるための工夫が必要でしょう。

そこで,データの入り口が,ブログのようなUIを備えていれば更新もしやすいのではないかと思います。

つまり,ブログで入力したデータを,HTMLではなく,外部テキストに書き出すことはできないでしょうか。

幸い,MTを使って通常のテキストを書き出すことは可能です。しかも,独自のCSV形式や,XMLなどもできます。さらにカスタムフィールドを使えば,MT側で入力項目を拡張することも容易なのです。

文字コードの変換はプラグインが必要ですが,最初からFlash標準の文字コードであるUTF-8でMTを構築すれば,その問題もなくなります。

つまり,FlashとMTを組み合わせることで,思い通りの表現をしながら,テキストなどの情報は,常にブログから更新しやすくしておくという一挙両得のWEBサイト構築が可能となります。

さらにMTなどのブログシステムは,携帯電話でも記事の投稿が可能なものもあり,Flashサイトでありながら,携帯電話で更新ができるということも言えるでしょう。FlashにMTを組み合わせることで,予想していた以上に可能性が広がります。

仕組みの概要

Flashが読み込むのは,外部テキストです。フォーマットはとくに指定する必要はないのですが,ここでは,他のアプリケーションからも,将来的に使うことを想定し,また,人間が見たときにその意味がわかりやすいようにという意味で,XMLフォーマットにします。

MTは,index.htmlを書き出す代わりに,~.xmlを書き出し,XMLファイルをFlashが読み込むことになります。ユーザは,MTからブログの感覚で更新すれば,Flashコンテンツの中を更新できることになります。

また,XMLフォーマットは,ActionScript3に搭載されたE4X(ECMA Script for XML)を使用すれば,従来より直感的に扱いやすくなります。

 Movable Type+Flashの概要

図 Movable Type+Flashの概要

実際のサンプルサイト

今回の連載では,筆者の元々MTで作られている写真ブログサイトにFlashインターフェースをかぶせてフルFlashサイトにしていきます。

 MTで更新しているHTMLサイトと将来的なFlashサイトの仕組み

図 MTで更新しているHTMLサイトと将来的なFlashサイトの仕組み

このブログでは,MTにより管理されている写真が通常のHTML形式で出力されています。 Flash+MTにすれば,XHTML+CSSの知識が少なくても制約をほとんど感じずにデザインが可能ですし,さらにMTでのコンテンツ(写真)管理は,今までと同じ方法で行うことができます。

第1回のまとめ

MTとFlashを組み合わせることの一番の目的は,更新性の良いフルFlashサイト構築です。次回は,実際にデザイン・APIなどの仕様を考え,それをFlashに実装するためのテストを行う予定です。

著者プロフィール

NORI(伊藤のりゆき)

Twitter:@nori_togoru

有限会社トゴル・カンパニー代表。Flashアクセシビリティをきっかにアクセシビリティ全般に興味を持つ。UIデベロッパとして企業用WebアプリケーションのUIデザインを行う。写真集「Snap or Nothing写真集」(iTunes AppStoreにて)をリリースするなど写真家としても活動している。