gihyo.jpキーパーソンインタビュー~気になる“あの”人に逢ってきた!

#02 面白法人カヤック村瀬大輔氏に訊く―Perl開発の楽しさ・面白さ

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ArkとKAMAITACHI

Q:これまで開発してきたものの中で,とくに印象に残っているプロダクトは何でしょうか? また開発するモチベーションなどがあれば教えてください。
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A:まずは,今回の連載でもご紹介したArkですね。今後もどんどん開発を進めていきたいと思っています。それから,Flash Media ServerのPerl実装「kamaitachi」は,印象に残っています。RTMP(Real Time Messaging Protocol)に対応しており,Flashやflvの配信を行うサーバになります。

その他,im.kayac.comというHTTPベースのシンプルなメッセージングAPIや,TTYshareというターミナルをログができるアプリケーションも印象に残っています。これらは,もともと自分の環境に最適化するために開発したものでもあるので,日常的に役立っていますね。

開発のモチベーション―人に伝える嬉しさ

開発モチベーションに関して,きっかけとして⁠自分のために作る⁠という意識はとても大切だと思っていて,開発における大きなモチベーションになりうると考えています。さらに,それを人に対して発表するという意識を持つことで,もう1ランク上の開発ができるように感じます。その点で,コミュニティの存在は非常に大きいです。

僕自身の経験をお話しすると,コミュニティに参加したのは,shibuya.pmのセミナーを聞きに行ったのが最初でした。そのとき,発表している方たちが皆,格好良く見え楽しそうに感じて「自分も発表する側に行きたい」と思ったのです。そこで,次のshibuya.pmにはスピーカとして申し込み,発表させていただきました。実際に発表してみて,最初に考えていた以上に,発表することの楽しさ・嬉しさを肌で感じることができたんです。

話を戻しますが,自分にとって印象に残っているプロダクトは数多くありますが,共通していることとして,開発することの楽しさ,人に伝える,使ってもらうことの嬉しさを感じたものは印象に残りますね。

モバイルデバイスに対して

Q:最近,iPhone 3G SやAndroidケータイなど,モバイルデバイス分野で大きな発表がありました。開発者としてモバイルデバイスに対して興味はありますか?

A:Perlエンジニアとして見ると,実はそれほど関わる部分がなくて興味がないというのが本音です(笑⁠⁠。ただし,一エンジニアとして見るととても興味があります。とくに,自分が持ち歩けるデバイスの中に,自分が書いたプログラムが入っているというのは,エンジニア冥利に尽きるのではないでしょうか。

また,今挙げた2つのうち,Androidはオープンソースでもありますので,iPhoneに比べてプライベートAPI(OS制約が強いもの)がありません。コアアプリである電話アプリやメールアプリさえも公開されています。これらをHackしたり自分で作ったものに置き換えられるという点は,開発者心を刺激しますね。

もちろん,iPhone OS 3.0にしても,Android OSにしても大変素晴らしいOSですし,これからどんなアプリケーションが生まれるのか,また,自分自身エンジニアとして何を作れるのか楽しみに考えています。

みんなでPerlを楽しみましょう!

Q:最後に,gihyo.jpの読者に向けてメッセージをお願いします。

A:Arkに関してはこれからどんどんドキュメントを充実させていきますので,Perlを触ったことがない方にも,ぜひ触って開発をしてもらいたいですね。まずそこからPerlの世界に入ってもらえれば嬉しいです。そこでPerlがおもしろいと思ったら,次はCPANに触れて,CPANを使ってみてください。さらにPerlやCPANの魅力を感じたら,今度はぜひ皆さんでPerl開発を行い,CPANに登録してみてください。

みんなでPerlを楽しみましょう!

村瀬氏も所属する,面白法人カヤックのラボBM11(ブッコミイレブン)⁠。過去2年,年間で77個,88個とプロジェクトをリリースしてきており,2009年は99個リリース予定。要注目です!

ご村瀬氏も所属する,面白法人カヤックのラボ「BM11(ブッコミイレブン)」。過去2年,年間で77個,88個とプロジェクトをリリースしてきており,2009年は99個リリース予定。要注目です!