すぐに仕事に役に立つ InDesign速効Tips

最終回 複数の画像を貼り込む

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InDesign CS2までは,画像を配置するときに,間違ったファイルを選択しないようにと,神経を集中させる必要がありましたが,InDesign CS3にすることで,それほど神経質になる必要がなくなりそうです。

[配置]ダイアログやデスクトップ上,あるいはBridge上では,大雑把に複数の画像を選択しておけばよくなります。そのように大雑把に選択しておいて,マウスポインタに画像がプレビュー表示されたときに,配置したくない画像であれば,キーボードの[Esc]キーを押して,その画像の読み込みをキャンセルできます。プレビュー表示された画像をあと回しにしたいときには,右方向の矢印キーを押して,次の画像のプレビュー表示に切り替えます。

このような複数の画像を1つずつ配置するのではなくて,InDesign CS2までの操作のように,複数の画像をまとめて一カ所に配置したいときもあるかも知れません。このような場合には,⁠Command][Shift]キー(Windowsは[Ctrl][Shift]キー)を押しながらクリックすることで,まとめて配置できます。

[Command][Shift]+クリックで複数の画像を一度に配置できる

[Command]+[Shift]+クリックで複数の画像を一度に配置できる

もう1つの新機能「フレーム調整オプション」

InDesign CS3では,画像フレームに,画像の配置方法を指定できるようになりました。前回の記事で,画像フレームに配置したときのトリミング調整方法についてをお話しましたが,そうした調整方法を,画像に対してではなく,フレームに設定できるのがInDesign CS3の「フレーム調整オプション」です。

たとえば,同じ大きさの写真が並ぶ,製品カタログのようなレイアウトであれば,次のような操作が可能です。

最初に,空っぽの画像フレームを選択して,⁠オブジェクト]メニューから[オブジェクトサイズの調整⁠⁠→⁠フレーム調整オプション]を選択します。ダイアログが表示されたら,⁠基準点]「中央」をクリックして,⁠サイズ調整][内容を縦横比率に応じて合わせる]にします。

InDesign CS3の[フレーム調整オプション]を設定する

InDesign CS3の[フレーム調整オプション]を設定する

このようにして作成した空っぽの画像フレームをコピーして並べます。InDesign CS3の複数画像を配置する機能を使えば,複数の画像を効率的に配置できるはずです。

画像を配置すると,⁠フレーム調整オプション]で設定した[基準点][内容を縦横比率に応じて合わせる]の2つの設定が働きます。画像は,フレームの中央に配置されて,フレーム一杯の大きさに調整されます。

[フレーム調整オプション]を設定した空っぽの画像フレームに画像を配置すると,フレームの大きさに合わせて画像が配置される

[フレーム調整オプション]を設定した空っぽの画像フレームに画像を配置すると,フレームの大きさに合わせて画像が配置される

もちろん,⁠フレーム調整オプション]だけで,完全なトリミング調整ができるわけではありません。しかし,トリミング調整にかかる時間はかなり節約できるはずです。

さて,本コラムは今回で最終回です。12回にわたり,InDesignを使った効率的な方法を紹介してきました。InDesignの機能はたいへん豊富で,ここで紹介したTipsはほんの一部の機能の紹介にすぎません。本コラムを参考に,読者の皆さんの環境に合った,より効率的なワークフローを考えてみてください。お読みいただきありがとうございました。

参考文献
「InDesignプロフェッショナルテクニック」288ページ

著者プロフィール

株式会社シータス

東京の印刷会社。商品カタログ,PR誌,書籍などの企画制作から組版・製版・印刷,Webサイトの企画・制作,さらに食品・雑貨の輸入販売などなど,幅広く展開中。また,InDesignをはじめとしたDTPやWebのノウハウを活かし,書籍の執筆も行う。おもな著書に「InDesignプロフェッショナルテクニック」「Photoshopデジタルフォト基礎レッスン」「Flash MX 2004で作る小さくて可愛いWebアニメーション」「デジタル一眼レフ プロ級写真の撮り方教えます」(技術評論社刊)など多数。

Webサイト「ぱぴっとタウン」でコラム「ステップアップのためのInDesign導入術」を連載中。 →http://www.papit-town.jp/column/index.html

URLhttp://cetus.co.jp/

著書