モバゲーオープンプラットフォームに挑戦!――面白法人カヤック流モバゲーオープンプラットフォーム企画と開発のイロハ

第5回 モバイルアプリでPvPに挑戦!

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リアル世界と位置連動!敵と遭遇して対戦勃発

モバイルアームズの舞台となっているバーチャル空間「アナザーワールド」は,現実の位置情報とも連動させています。そのため,プレイヤーは現実世界で自分が実際にいる位置とリンクして,ゲーム内に存在することになります。そして,現実世界で同じ地域にいるプレイヤーと接点を持つことができるのです。

味方の軍と接点を持つと,仲間になったり回復することができます。また,敵軍のプレイヤーと接点を持つと,そこで対戦を仕掛けることができます。対戦するときは,仲間の中から2人メンバーを選抜して3対3で対戦します。

図6 他のプレイヤーとの決闘

図6 他のプレイヤーとの決闘

戦いに勝って領地を獲得

上述のようにバグと対戦したり敵軍と対戦し,ステータスのレベルを上げていくことが基本操作となります。そして,対戦結果が戦果としてポイント加算され,そのときに上回っているほうが,該当のエリアを自分の領地にすることができます。領地になると,バグとの対戦で得られる経験値が上がったりといった特典があります。

領土はリアルタイムで変化するので,頻繁に支配地の様子が変わります。したがって,プレイヤー同士で作戦を考え誰がどこを攻めるかや,守ったりするかを考えて行動する必要が出てきます。

これまでも領土を奪い合うようなコンテンツは多々あったかと思いますが,実際の位置と連動することで,ユーザー自身の生活圏を中心に楽しめるのがモバイルアームズの特徴です。中には,自分の地元だけで対戦する傾向のユーザーがいます。

図7 両軍の領地の様子

図7 両軍の領地の様子

大規模戦争の機能を新リリース!

先日,3対3の対戦に加えて,1地域内で集団対戦する地域戦争という機能をリリースしました。このコンテンツは,オンラインゲームのPvPの大規模戦争のイメージに近いものです。プレイヤーは3×3マスに陣取り,同じフィールドでドンパチ攻撃し合います。PvPのニュアンスを出すための工夫として,受けた攻撃をリアルタイムに受けるようになっています。つまり,気づいたらHPがゼロになっていることがあります。

地域戦争では,それぞれの軍にしか見えないチャットルームがあり,そこでプレイヤーは作戦や攻撃状況を共有することができます。

図8 特定の地域で対戦する「地域戦争」

図8 特定の地域で対戦する「地域戦争」

武器のバリエーション

実際に対戦するにあたって,プレイヤーが持つ武器が鍵を握ります。

武器の強化

モバイルアームズではさまざまの武器が用意されており,ショップで購入できるものや,バグしか落とさないものがあります。これらの武器は強化することができ,より強力な武器にすることができます。

神器

神器とは,武器の1種で,他の武器には見られないようなステータスの上がり方を持つなど特別な武器のことを意味します。神器を持っているプレイヤーと対戦し,勝つと奪うことができます。

公開後のバランス調整がモバイルゲームのポイント

最後に,ゲーム運用側として感じたことを紹介します。

ゲームの初期開発時には,トラフィックが増えることを見込んで余計な画像を省いたり,画像1つの最大限容量を軽くしたり,また機能的には,わかりやすいくシンプルに操作できるように意識しています。しかし,実際はユーザーがどれくらいアクセスして,どういう使い方をするか,こればかりは蓋をあけてみるまでわかりません。

第3回では,そのモバイルゲームの特徴を見越したサーバ構成の一例としてクラウドを紹介しましたが,もう1つ要となるのは公開後のゲームバランスの調整です。作り込みももちろん重要ですが,ユーザーを見ながら,リアルタイムに改良を臨機応変に重ねていける人員体制を組めることも,モバイルゲームを成功に導く鍵といえるかもしれません。

モバイルアームズの場合も利用動向を分析しながら,プレイヤー同士の対戦が楽しくなるように改良を重ねる予定です。

著者プロフィール

松尾憲(まつおけん)

面白法人カヤック ディレクター。

慶應義塾大学総合政策学部を卒業後,証券会社を経て,2005年面白法人カヤックに入社。学習型広告マッチングシステム「CMキング」,携帯サービス「ポケットフレンズ コンチ」など,Webサイト,ブログパーツ,モバイルといったさまざまなプラットフォームにおけるサービスの企画開発のディレクションを担当する。現在はソーシャルアプリのチームに所属。

http://www.kayac.com/member/matsuo