効果測定 虎の巻

第8回 SEO/SEMの効果測定(後編)

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2.5 分

コンバージョン数が少ない場合の広告の評価

取り扱っているサービス・商品(高額な商品)やサイトの性格(情報提供が主)によってはコンバージョン数が多くならない場合があります。

この場合,コンバージョン数・率だけを指標とすると,ほとんどの広告が効果なしと判断することになってしまいます。

そこで,つぎの項目を指標に加えることを検討しましょう。

  • 直帰率
    直帰率が高い場合は,キーワードの適合性に問題があるか,ユーザビリティに問題があると考えられます。
  • 進入度合(サイト内のPV数や滞在時間)

SEM/SEO効果の視覚化

SEM効果を視覚化する最近では,キーワードを1万件以上出稿することも珍しくありません。

広告の品質を向上させるためにはクリック率(広告からの流入が少ない)が良くない広告の削除やランディングページの改善を図る必要があります。しかし,出稿数が数千以上になると把握が難しくなります。

以下のようなマトリクス図を作成すると,広告の効果検証が行いやすくなります。

 広告効果を視覚化する

図 広告効果を視覚化する

出稿広告を2つ以上の軸でグルーピングすることにより,改善の対象とするグループ,入れ替え対象とするグループに分けて広告出稿管理することができます。

コンバージョン数が少ないタイプのウエブサイトの場合,グルーピングを決める数値はコンバージョンだけではなく,直帰率や,リピーター獲得数(再訪問獲得数)でもいいでしょう。

 直帰率で視覚化する

図 直帰率で視覚化する

SEM効果の評価と対策

測定ツールで取得したデータを元に改善・対応策を検討します。

  • 1)流入数(クリック)とコンバージョン(直接+間接)で効果を把握
  • 2)キーワードとランディングページの適合性を直帰率で検証
  • 3)広告から流入時のユーザの入力キーワードと広告の適合性を検証
  • 4)自然(オーガニック)検索と広告を比較して,SEOで対応できるものは出稿の有無を検討する
  • 5)広告グループ内のキーワードの変更と出稿の新規・削除の検討

SEO効果測定

SEO効果測定では,検索エンジン・キーワード別の流入とコンバージョンが主なポイントとなります。

検索エンジンの表示順位で流入数は決まってきますので,対策前後の流入キーワード,順位の確認が必要です。

自社はどの検索エンジンからの流入が多いか?

自社はどの検索エンジンからの流入が多いかを確認しておきましょう。アクティブコアの調査(約100社を対象)では2007年度の検索エンジン流入はヤフーが55%,Googleが34%,MSNが3%でした。

自社を訪問するユーザがどの検索エンジンを利用しているかを知ることは検索連動型広告の出稿にも関連しますので把握しておく必要があります。

ちなみにアクティブコアの場合の検索エンジンからの流入は85%はグーグルです。

アクティブコアはアドワーズ,オーバーチュアに全く同じ広告を出稿していますが,資料請求や問い合わせをいただいた場合はほとんどグーグルからの流入です。

これはIT・ネット関係者がグーグルを利用している確率が高いことを示しています。

BtoCの場合や,業態によっては当社とまったく逆でオーバーチュア(ヤフー)からが流入・コンバージョン共多い傾向もあります。

必ず,自社の傾向を把握しておきましょう。

著者プロフィール

山田賢治(やまだけんじ)

(株)アクティブコア 代表取締役社長。パッケージベンダーにてRDBMSのカーネルの開発,海外勤務を経て,データウエアハウス専用DBMS事業の立ち上げ,分析アプリケーションの設計・開発に携わる。

その後,インターネット系ベンチャーの技術部長を経て2005年に(株)アクティブコアを設立し,代表取締役社長に就任。現在は同社の経営全般および製品の設計・開発に奮闘中。

URL:http://www.activecore.jp/