効果測定 虎の巻

第13回 携帯サイトのアクセス解析

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

検索エンジンの種類

主要な検索エンジンはPCサイトでも携帯サイトでもGoogleとYahoo!なのは変わりませんが,3位以下は異なります。また,業種によって誘導される検索エンジンが異なりますので,対応している測定ツールで計測する必要があります。

データ取得方法

現在の主な測定ツールのデータ取得方法についてまとめました。

図3 携帯測定ツールのデータ取得方法

図3 携帯測定ツールのデータ取得方法

1.サーバーサイドスクリプト型
Webアプリケーションにあわせたスクリプトコードを埋め込んでデータを取得して,ツールベンダーの計測サーバーへリクエストを飛ばす方式です。
2.パケットキャプチャ型
Webサーバーへのパケットを取得して,計測する方式です。
主として導入型で提供されます。
3.ログ型
Webサーバーログを分析する方式です。ログ内にセッションIDやユーザ識別番号を含めて出力するようにしておく必要があります。
導入型とログをASPサーバーへ渡す方式があります。
4.モジュール型
Webサーバー(Apache対応が多い)にモジュールをインストールしてHTMLコンテンツにセッションIDを生成して,データを取得,ツールベンダーの計測サーバーへリクエストを飛ばす方式です。
5.プロキシー型
Webサーバーの手前にプロキシーサーバーを導入して,データを取得してツールベンダーの計測サーバーへリクエストを飛ばす方式です。

どの方式を採用するとしても,効果測定において重要なのはセッション,ユーザ識別ができなければ意味がありません。導入前には自社環境でセッション管理(特にDoCoMoの場合に確認要⁠⁠,ユーザ識別ができることを確認する必要があります。

携帯特有の解析

PCでも携帯でもこれまでの連載で説明してきた効果測定のポイントは変わりません。携帯サイトではこれからSEO/SEMが浸透していくことは間違いありませんので,単なるPV分析ではなくて,広告/SEO/SEM分析機能は必須となるでしょう。

ただし,携帯サイト特有の分析項目がありますので,対応について確認しておいたほうがよいでしょう。

複数キーワードの分析
携帯端末の場合,PCと比べて画面の表示量が少ないため,検索エンジンの順位が上位でなければ効果が見込めません。また,携帯ユーザの特徴として検索ワードを複数入力する傾向がPCユーザよりも多いことがあげられます。
これは利用者が複数ワードで絞り込むことに慣れているということを示しています。半数以上の50パーセントのユーザが上位5位までしか見ないといった調査結果もあります。したがって,携帯サイトのキーワード分析では複数ワードの分析を重要視する必要があります。
QRコードの効果測
携帯サイトへのアクセスはQRコード経由がかなりのウエィトを占めます。QRコードを活用して交通広告,紙媒体などのリアル広告と,モバイルを合わせた,クロスマーケティングの効果測定が可能となります。
機種プロファイル分析機能
携帯サイトのコンテンツ制作やアプリケーション開発にするために自社サイトにアクセスしてくる携帯端末の属性を調査するために必要なデータです。

「効果測定虎の巻」は今回で最終回です。お付き合いいただき,ありがとうございました。

少しでも,この連載がお役に立てれれば幸いです。

次回からは「インターネット広告とテクノロジーの今後」を連載します。お楽しみに。

著者プロフィール

山田賢治(やまだけんじ)

(株)アクティブコア 代表取締役社長。パッケージベンダーにてRDBMSのカーネルの開発,海外勤務を経て,データウエアハウス専用DBMS事業の立ち上げ,分析アプリケーションの設計・開発に携わる。

その後,インターネット系ベンチャーの技術部長を経て2005年に(株)アクティブコアを設立し,代表取締役社長に就任。現在は同社の経営全般および製品の設計・開発に奮闘中。

URL:http://www.activecore.jp/