サルでき流 WordPressではじめる企業サイトの作り方

第28回 はじめてのSEO入門。検索エンジンにウケる記事の書き方とは?

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4.5 分

ウケる記事の書き方:文章の流れ編

それでは行きますよ。

検索エンジンにウケる記事の書き方その1は,ズバリ,「ズバッと本題から書いていく」ということです。

……ハイそこのアナタ,そんなに不安そうな顔をしない。ちゃんと順を追って説明していきますからね。

ワタシはですね。一応自分で会社をやっているのですが,そのサービスの中に,⁠企業サイト(ブログ)の中の記事の添削&編集」というものがありましてね。今までに千本単位で,他の誰かの記事に対して「読んで,直して,コツを教えて」ということをやってきました。大人版の赤ペン先生みたいなものです。

で,さすがにそれだけ大量の記事を見ていますと,文章を書くことに特段慣れているわけではない,そんな普通の人の文章には結構似通ったパターンがあるのがわかるようになってきます。

たとえば,こんな感じ。

STEP1:まずは,つかみの話題を大量投入

まずはこれですね。ビジネスマンの,とくに営業系の人が全員装備しているという「つかみの話題」から入ります。

季節の話題,最近行われたイベントの話題,個人的なニュースなどなど……,軽めの話題から入ることで,気分を盛り上げていくわけですね。

そのうち,なんだか本当に気分が盛り上がってきたのか,Wikiからの引用を入れてみたり,写真を入れてみたり。つかみの話題がバンバン広がりを見せていきます。

この段階で結構なボリュームになっているのですが,書くのが気持ち良いのでなかなか止められません。

STEP2:そして,急な方向転換で本題へ

ある程度の段階で,疲労感から我に返ったのか,本題に切り替えます。

ただ,つかみの話題が思った以上に広がってしまったため,どう収束して本題に切り替えていいかがわからなくなったのでしょう。

「と,いう私のどうでもいい話は置いておいて」

と,直角ターン。読者さんを窓の外に振り落としてからのアクロバティックな本題入りをやってしまいます。

そうして入った本題ですが,つかみの話題と比べると書かなければいけない話題にカッチリしたものが多く,イマイチ気分が盛り上がりません。

引用や画像や,読者さんにとっての有用な情報も加えられないまま,本題は進みます。

STEP3:最後は,いきなり締めて終了

気持ち良く書いていた「つかみの話題」から,イマイチ盛り上がらない「本題」に移ることで,精神的に疲労感が倍増してしまい,文章を書く体力が急速に失われて行きます。

そして唐突に訪れるエンディング。もちろん計算されてのエンディングではなく,体力切れで無理やり締めたエンディングですので,どうにも尻切れ感が否めないものになってしまいます。

こんな感じ。

……なんとなーく思い当たるフシ,ありません? これは,本当によく見るパターンなのです。ワタシ自身も記事を書きますが,気を抜くと同じような感じになります。つかみの話題超楽し~!的な。

そんなワタシが言うのも何ですが。実はこの流れ,SEO的にあまり良くない書き方なのです。

検索エンジンは,記事のタイトルだけではなく,記事の中身である文章もちゃんと見ています。良い記事かどうかは,中身の「質や量」抜きには判断できないからです。

ただ,記事の中身を見ていく時に,そのすべてを完璧に把握しているのかというと,ど~も,そういうわけでは無さそうなのです(表現が微妙なのは,基本編でお話したとおり,仕組みが企業秘密だからです⁠⁠。

検索エンジンは記事のどこを見ている?

インターネット上にこんな感じの実験がありましたので,ワタシも真似してやってみることにしました。

実験内容
  • 記事を1本用意します
  • その記事が確実にヒットするキーワードを選びます
  • さらに,その記事に含まれるキーワードを複数選びます
  • それらを組み合わせて検索した時の,検索結果を検証します
具体的なサンプル
  • 当連載第24回(⁠⁠転ばぬ先のバックアップ。WordPressのバックアップを取ろう!⁠⁠)を対象とする
  • 確実にヒットするキーワード:サルでき流
  • 記事に含まれるキーワード:インポート,ハードディスク
  • キーワードの組み合わせ:「サルでき流+インポート」⁠サルでき流+ハードディスク」

キーワードに「バックアップ」を入れてしまうと,記事力よりもタイトル力でヒットしてしまい,検証がしにくいので,第24回の記事中にしか出てこない「インポート」⁠ハードディスク」を選びました。

では,実際に行ってみましょう。

サルでき流+インポート

検索結果検証用ツール,DW230を今回も使っています

検索結果検証用ツール,DW230を今回も使っています

おや……,ヒットせず,ですね。バックアップの記事の中には,⁠インポート」という言葉を11箇所で使っていますので,それほど弱いキーワードではないと思いましたが……。

サルでき流+ハードディスク

燦然と輝く1位の文字

燦然と輝く1位の文字

なんと,こちらは1位に表示されました。インポートよりも検索エンジン的にはウケたということなのですが,⁠ハードディスク」という言葉は記事中に2箇所しか書いていないのです。

では,⁠インポート」という言葉と「ハードディスク」という言葉で何が違うのか,というと,実は書いてある場所が違います。

ハードディスクは1ページ目(前の方)で,インポートは4ページ目(後の方⁠⁠。

これはもしや……。

もちろん,当連載のサイト基盤によるクセ,とも考えられますが,他の方の検証でも,⁠記事の前の方に書いてある情報のほうが,記事の後ろの方に書いてある情報よりもウケやすい」と書いている方がいらっしゃいました。検索エンジンは,文頭から数百字~数千字しか見ていないのではないかと。

ワタシの経験則でも,大事なことは,記事の前の方に書いておいたほうがウケが良いような気がしています。

ね。つまり,そういうことです。記事を書く際は,⁠膨大な量のつかみの話題」よりも,「ズバッといきなり本題」から書いておいたほうが良いということになるのです。

  • STEP1:挨拶もそこそこに,体力があるうちにズバッと本題を書いて
  • STEP2:本題が書き終わったら,⁠そう言えば~」と,締めの前につかみの話題で書く予定だったことを書き
  • STEP3:気分が盛り上がったところで,その気分のまま締める

コレで行きましょう。

著者プロフィール

カワサキタカシ(かわさきたかし)

元アイ・ビー・エムERPコンサルタント,元アップル教育ソリューション開発者兼営業,他にも様々な経験を経て,人材育成会社『株式会社マイウェイ』を夫婦で起業。現在,同社の取締役兼なんでも担当。

「Webサイト」から「iPhoneアプリ」,「ビジネスサービス」から「会社」まで,『作ること』が好き。そして作る楽しさを誰かに『教えること』も好き。楽しく作る技術を学ぶコミュニティ,『サルでき.jp』をぐーたら管理中。

著書に『iPhoneアプリ開発塾』(技術評論社),『サルにもできるiPhone同人誌の創り方』(飛鳥新社)がある。

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