2010年版SEO体得講座

第10回検索アルゴリズムを分析してみよう! (5)ペナルティ対策

検索結果の上位に表示されていたサイトが、ある日突然、大幅に順位が下がったり、検索結果に出てこなくなる現象があります。その理由はなんでしょうか。また、そんなときはどのように対処すればよいのでしょうか。

しばらく放っておくとまた順位が元に戻ることも少なくありませんが、Yahoo! JAPANやGoogleにペナルティ判定を受けた場合は順位が回復しないことがあります。ペナルティを受ける要素は様々ありますが、一言でいうと、検索エンジンを欺くようなSEO対策をしているとペナルティ判定を受けることがあります。

ペナルティのチェック

したがって、順位が下がったり表示されなくなったとき、まずチェックすべきことは、ペナルティ判定をされたかどうかです。前回ご紹介したtakotubo.jp インデックス状況調査ツールを使ってチェックしてみましょう。⁠site:」以降の順位が「○位」となっているところを確認します。すべて1位になっていればペナルティは受けていないと考えていいでしょう。1位になっていないものが1つでもあればペナルティになっている可能性があります。

図1 ペナルティのチェック
図1 ペナルティのチェック

ペナルティ対策(1) 基本的な対策

まず基本的なペナルティ対策をツールを使って行います。これには3種類あります。

基本的なペナルティ対策の1つ目は、takotubo.jp 外部発リンクインデックス状況調査ツールを利用します。

takotubo.jp 外部発リンクインデックス状況調査ツールでは、ペナルティの疑いがあるURLを入れてチェックすると、当該ページから外部発リンク(当該ページのドメイン外へのリンク)先のインデックス状況が表示されます。⁠site:」の順位が1位でないリンク先は、そのリンク先ページがペナルティになっている可能性があるので、その発リンクは削除することを検討します。

図2 外部発リンクインデックス状況調査
図2 外部発リンクインデックス状況調査

この対策は「スパムサイトにリンクを提供しているサイトにもペナルティが課せられる」という仮説のもとに行うものです。⁠site:」の順位が1位でないリンク先が確実にペナルティになっているとは限りませんし、このような発リンクを削除したからといって確実に自社サイトのペナルティが解除されるとも限らないのでご注意ください。

基本的なペナルティ対策の2つ目は、takotubo.jp タイトルテキスト重複チェックツールを利用します。

takotubo.jp タイトルテキスト重複チェックツールでは、当該ページのタイトルと同じタイトルのページがドメイン内にあれば、そのURLがわかるツールです。タイトルはページ固有の内容で設定すべきで、同じタイトルが複数あると「検索エンジンがどのページがどの内容について述べているのか混乱し、結果としてペナルティ状態に陥る」という仮説にもとづいて対策するものです。

こちらも重複タイトルがあったからといって確実にペナルティになるとは限りませんし、重複タイトルを無くしたとしても確実に自社サイトのペナルティが解除されるとも限らないのでご注意ください。詳しくは前回をご覧ください。

基本的なペナルティ対策の3つ目は、takotubo.jp リンク切れチェックツールを利用します。

takotubo.jp リンク切れチェックツールでは、当該ページ内に設定されているリンクを200件まで調査し、リンク切れをチェックします。リンク切れが即ペナルティにつながる可能性は高くないと思われますが、ユーザビリティの面でもリンク切れはマイナスなのでチェックしておきましょう。詳しくは前回をご覧ください。

ペナルティ対策(2) キーワード調整

ペナルティ対策(1)の対策が終わったら、次はペナルティと相関が高い傾向にあるページ内のキーワード調整を実施します。

ペナルティになりやすいHTMLソースの傾向として、⁠タイトルやh1タグ内にSEOキーワードが何度も出現している⁠⁠、⁠SEOキーワードが密集している」などがあります。ただ、キーワード調整に関しても、⁠これだけSEOキーワードを調整したらペナルティから脱出できる」というような確固たる基準がないため、仮説を立てて試行錯誤するしかありません。

キーワード調整を実施する際に便利なツールが2つあるので紹介します。1つ目のツールはSEO 内部対策チェックツール talabagani.jpです。

SEO内部対策チェックツール talabagani.jpではSEOキーワードと自社サイトのURLを入れるだけでSEOの内部対策状況がグラフや表で表示されます。自社と競合サイトのキーワードバランスを比較し、参考とする際に活用しましょう。詳しくは第3回の記事を参照してください。

2つ目のツールはohotuku.jp キーワード出現率チェックです。

ohotuku.jp キーワード出現率チェックは、SEOキーワードと「出現率目標」を設定できるツールで、出現率目標に対し当該ページのSEOキーワードの出現率とどのくらい差があり、目標を達成するためにはどれくらいの増減が必要かを数値で示してくれます。狙ったキーワード出現率の調整をする際に数値がひと目で分かるので大変便利です。詳しくはサイトをご覧ください。

ペナルティ対策(3) ペナルティ関連情報の収集

「ペナルティ対策を実施してもなかなか脱出できない……⁠⁠、そのような場合はペナルティに関する情報を収集し、脱出のヒントがないかを調査するのも1つの方法です。情報収集を効率的に行うためにはtakotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュースの活用をお勧めします。

図3 takotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュース
図3 takotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュース

takotubo.jp SEOペナルティ・TDP関連ニュースはソーシャルニュースコンテンツで、ネット上のさまざまなニュースやブログ記事からSEOペナルティやアルゴリズムに特化して抽出されています。そのため今必要な情報をまとめて得ることができるでしょう。

最後に、Yahoo!アルゴリズム更新後のアルゴリズム傾向を把握する方法をお伝えします。ディーボでは、Yahoo!アルゴリズム更新後に「アルゴリズムレポート」を作成し、登録ユーザーの皆様に配布しています。ディーボの無料SEOツール、被リンクチェックツール「hanasakigani.jp Pro」に登録し、ログイン後の画面で「アルゴリズムレポート」をダウンロードできるので、ぜひこのレポートも参考にしてください。

SEOペナルティチェックツール「takotubo.jp」
http://takotubo.jp/
SEO内部対策ツール「talabagani.jp」
http://talabagani.jp/
被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」
http://hanasakigani.jp/
ちょこっと便利な無料SEOツール集「ohotuku.jp」
http://ohotuku.jp/

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