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第7回 Backlogでプロジェクトのタスクもファイルも可視化! SVNからBacklogを操作する方法は?

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SVNのコミットメッセージコミットが,そのままBacklogのコメントになる

課題のコメントはBacklog上で書くこともできますが,SVNでコミットするときに,

GIHYO-6 トップページのメインイメージ作成  

- イメージを作成しました。確認をお願いします。

のように,課題のキー(GIHYO-6)を含めて書くと,そのコミットメッセージが,そのままBacklogの課題のコメントになります。またBacklogには「記法」と呼ばれる,⁠こう書くと→こう表示されるルール」があります。例えば「行の先頭に-⁠ハイフン)を書くと→箇条書きになって表示される」という記法があるため,今回のコミットメッセージは2行目が箇条書きになります。

SVNのコミットメッセージがそのままBacklogの課題コメントになった

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SVNのコミットメッセージと,Backlogの課題のコメントを連動させると,SVNでコミットして,その内容をBacklogに書く,という2度手間をせずに済みます。また自動でリビジョン(r3)へのリンクも追加されるため,⁠このタスクをやりました」という報告と,実際に作成したファイルが自動的にリンクされます。

課題のコメントからリビジョンへのリンクを開くと,SVNでコミットしたファイルが確認できる

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このようにBacklogとSVNを組み合わせて使うと,いつ誰がこのファイルを作ったか?だけでなく,⁠誰からどんな依頼があって,この画像ファイルを作成したのか? なぜ色を赤から黄色に変更したのか?」という背景を含めて追跡できるようになります。

ちなみに課題のキーと件名は,課題のページでコピーボタンを押すとコピーできますので,これを活用しましょう。

課題のキーと件名はコピーボタンでコピーできる

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SVNでコミットするときに,課題をクローズしてみよう

さらに,SVNでコミットするときに,次のように,課題のキーと「#fixed」を含めて書くと,課題の状態を「処理済み」に変更することができます。

GIHYO-6 トップページのメインイメージ作成

- メインイメージの作成完了しました

#fixed

SVNのコミットメッセージで,Backlogの課題の状態が変更された

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#fixedのように,課題の状態を変更するためのキーワードには,以下のものがあります。

  • #fix,#fixes,#fixedのいずれかで「処理済み」に変更
  • #close,#closes,#closedのいずれかで「完了」に変更

なお,SVNのコミットメッセージで,課題の状態を変更するためには,Backlogのプロジェクト設定で「Subversionの設定」「コミットと課題を連携する」にチェックを入れておく必要があります。

上手くいかないときは「コミットと課題を連携する」がチェックされているか確認しよう

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Backlogでちゃんと課題を登録し,解決したら完了にすることを徹底していると,プロジェクトの状況も自分の頑張りも「目に見える」ようになるので,人知れずすごく忙しくてつらい……という状況は生まれにくくなります。SVNもBTSも,仕事がより楽に,よりスムースになるためのツールですので,ぜひ積極的に使ってその便利さを体感してみてください。

エピローグ:BTSとSVNを組み合わせるとプロジェクトの過去も今も未来も目に見える

Webデザイナー「なるほどね。SVNだけでも便利だし,Backlogだけでも便利だけど,組み合わせるとなんで?いつ?何を?どう変更したのかが分かるのか」

エンジニア「そうそう。便利でしょ? メールや口頭で依頼されたことも,ちゃんと課題として登録しておけば,タスクの取りこぼしもなくなるわよ」

Webデザイナー「分かった。取りあえずさっきのコミットしたリビジョン番号を,コメントに書いて課題の状態を完了にしてくるよ」

エンジニア「うん。#rev(11)みたいに書けば,リビジョン11へのリンクになるからね。あとはプロジェクトの暗黙知も,Wikiにちゃんと書いておけば,後から入ってきた人にいちいち説明する手間もなくなるし。後で楽をするために頑張って!」

Webデザイナー「そうだね。いつもありがとう」

エンジニア「いいのよ。エンジニアはね,色々知識がある分,分からない人の分からないポイントが分からないから,聞いてもらえると助かる。また何か困ったらいつでも来てね」

こうしてWebデザイナーの悩みが,また一つ解決されたのでした。

Webデザイナーにとって,エンジニアがよきパートナーになれますように

サーバ,SSH,SSL証明書,ドメイン,DNS,SubversionそしてBTSと,Webデザイナーの身の回りにある「サーバにまつわる疑問」を取り上げてきたサーバ知識相談室は,今回が最終回となります。

「IT系にいるけれどITには詳しくない」というWebデザイナーに,サーバ周りの基礎知識をお届けすることで,皆さんの業務がよりスムースになることを目指した全7回でしたが,いかがでしたでしょうか。

Webデザイナーの皆さんも,お悩みを抱えてしまったときは,ぜひ身近なインフラエンジニアを頼ってみてください。もしくは記事下のコメント欄から「こんなことが分からないんだけど」と聞いてもらえれば,サーバ知識相談室の扉がまた開くかもしれません。

Webデザイナーの皆さんにとって,エンジニアがよきパートナーになれますように。

著者プロフィール

堀越良子(ほりこしよしこ)

株式会社アイ・エム・ジェイのインフラエンジニア。ウェブインテグレーションの下支えとなるサーバホスティングサービスの構築と運用を担当している。

モバイルサイトのエンジニア,SIerとソーシャルゲームの広報を経て,2013年より現職。「分からない気持ち」に寄り添える技術者になれるように日々奮闘中。