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[開店前準備編]STEP1:開店前に購入者になってショップの運営フローを確認しよう

第1回目となる今回は、開店前準備のさらに前段として、実際にネットショッピングを体験する手順について解説します。皆さんも、まずユーザの立場でネットショップの魅力に触れ、ユーザに喜んでいただけるネットショップのオーナーを目指してください。

「購入者の気持ち」を追体験して共感する

これからネットショップを開店、開業しようと考えている皆さんに、開業前に、ぜひ試していただきたいことがあります。それは、ご自身が購入者となって、実際にネットショップで買い物をする経験です。この経験を通して購入者の気持ちを追体験しない限り、⁠購入者のことを常に考える」というネットショップ運営の根幹を理解できないことを実感してほしいと思います。

購入者の気持ちを理解できないと、商品を梱包するとき、購入者の気持ちを無視して「梱包代がかさむからエアークッションの量を減らそう」といった営利第一主義に走ってしまうかもしれません。

しかし、いつも購入者のことを第一に考えて運営していれば、⁠もしも商品が破損してしまったら、購入者はどれほどがっかりすることだろう」という思考が自然に働きます。この考え方こそが、繁盛店になるための第一歩なのです。

とはいえ、ただ「購入者あっての店」と考えているだけではダメです。机上の空論になってしまい、自分自身の思考の枠から出ることができません。だからこそ、運営者自身がネットショップで実際に買い物を経験することが大切なのです。

実体験から学ぶこと

実際に買い物してみるとわかることが数多くあります。たとえば、店主は購入者に対してどのような配慮をするべきなのかを実感できますし、購入者にメールを出すベストなタイミングも知ることができます。

さらに、購入した商品が手元に届くまでのわくわく感も経験できますし、その結果、商品をいかに早くお届けすることが大切なのかも肌で感じとれます。そして、期待通りの商品が届いたとき、どれほどうれしい気分になるのかも手に取るように理解できるでしょう。反面、梱包が雑だったり、破損した商品が届いたとしたら、どれほどの怒りや失望を感じるものか実感できるでしょう。

ノートにまとめる

そこで、買い物をしたら、感じたことを思いつくままにノートに書いてみましょう。その経験を自分のお店の運営に役立ててください。

なお、ネットショップで買い物をするときは、自店で扱う商品と類似した商品を販売する店を選びましょう。1度だけではなく、何度も試してみましょう。また、開業後も定期的に買い物を続けること。なぜなら、競合他店のさまざまな取り組みをリアルタイムで知ることができるからです。その取り組みが素晴らしければ、ぜひ自分のお店の運営にも取り入れてください。では、さっそく買い物をしてみましょう!

オンラインショッピングを体感!

それでは、実際にオンラインショッピングを行う手順について解説します。これだけが方法ではありませんが、1つの流れとして、まずは順番どおりに試してみてください。

1.有名検索サイトで商品を検索

ほとんどの場合、訪問者は検索エンジンや商品検索サイトなどを通じて、ある1つのお店を選びます。多数あるお店の中から、どんな点に惹かれて、そのWebショップにアクセスしようと思っていたのか? などを考えながらアクセスしてみましょう。

図1 商品検索サイト「ショッピングフィード」
図1 商品検索サイト「ショッピングフィード」

2.目当てのWebショップにアクセス

検索エンジンなどから「目当てのWebショップ」を探し出したら、訪問者は実際にお店ページを開くことになります。最初に目にするトップページまたは商品紹介ページの第一印象がいかに大切かを経験してみましょう。

図2 そば富泉
図2 そば富泉

3.お店ページを念入りにチェック

「この店の商品、いいな」と思った訪問者は、さまざまなページをクリックして、商品を探します。同時に、初めての店の場合、信用できる店かどうかもチェックします。その際、⁠購入者の声」「運営者情報の掲載」が重視されることがわかります。

図3 写真や文面など、適切な情報提供を心がける
図3 写真や文面など、適切な情報提供を心がける

4.注文をする

購入商品が決まったら、訪問者は「注文」の手続きに入ります。つまり、⁠商品紹介ページ」から「注文ページ」へ移動しますが、わかりやすいページ誘導が鍵となります。購入者が注文ページになかなか到達できないことが、いかにお店にとってマイナスになるのかを実感してみてください。

図4 購入までのステップが重要となる
図4 購入までのステップが重要となる

5.注文確認メールが届く

買い物が完了すると「注文確認メール」が届きます。このメールが迅速に届くと、購入者に安心してもらえます。逆になかなか送信されないと、確実に買い物できたのかどうかが不安になります。そんな不安感を味わってしまうと、一層メールの重要性が納得できるでしょう。

図5 確認メール。迅速な送信が必要となる
図5 確認メール。迅速な送信が必要となる

6.商品発送メールが届く

いつ商品ははっそうされるのか? 購入した後の一番の関心事です。⁠商品発送メール」が送られてくると嬉しい気持ちになるでしょう。反対に、購入者にとっては、このメールが送られてこないと、とても不安になってしまいます。

図6 商品発送メール。いよいよ手元に届くことが実感できる
図6 商品発送メール。いよいよ手元に届くことが実感できる

7.商品到着!

待ちに待った商品到着です!このとき梱包が雑だったり、商品が破損していると購入者は落胆します。また、違う商品が届いたりするとさらに失望を味わいます。反対に、丁寧に梱包された商品が無事に手元に届けば、購入者は満足するでしょう。

図7 実物を手にしたときの感覚はとても大切
図7 実物を手にしたときの感覚はとても大切

8.商品受け取り後―その後のフォローアップが重要

今回の例では、⁠そば」を注文してみました。いざ調理するときに、正しい作り方やレシピ、保存方法などが簡潔にまとまって同封されているとうれしいものです。こうしたちょっとした親切心もWebショップではとても大切になります。実際に買い物をしてみて、理解できるポイントです。

図8 そばを購入した例。美味しく調理できるサポートがあると購入者の満足度を向上できる
図8 そばを購入した例

9.目的を達成

実際に商品を堪能します。この例では、そばができあがった後に「盛りつけ例」などの情報があると、⁠かゆいところに手が届く店」というようにファンになってくれる可能性が高まります。もちろん、味や品質が一番重要ですが、同様にお店の気配りや心遣いがいかに大切かもわかるでしょう。いい加減な気持ちでは運営できないですし、競合店と渡り合えません。

図9 最後まで商品のロイヤリティを高める工夫が大切。この例では、盛りつけ例があることにより、品質がワンランク上がる
図9 最後まで商品のロイヤリティを高める工夫が大切

10.「お礼メール」が届く

最近では、商品発送後、Webショップから「お礼メール」を送るのが一般的です。しかし、自分が購入者になってみないと、なぜこのメールを送る必要があるのか、その重要性を理解できないでしょう。

図10 購入後、⁠お礼メール」があることにより購入者のアテンションを高められる
図10 購入後、「お礼メール」があることにより購入者のアテンションを高められる

次回は

次回は、ネットショップ運営に必要な機材について紹介します。

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