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第50回 ずるっこ!,Do Nothing for 2 Minutes,CAMPFIRE

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そのプロジェクト,実現させます

CAMPFIRE キャンプファイヤー | マイクロ・パトロン・プラットフォーム #campfirejp

クリエイターが立ち上げるプロジェクトの活動費用を,少額の支援によって調達しようという,資金調達プラットフォーム『CAMPFIRE(キャンプファイヤー⁠⁠』です。

図5 プロジェクト費用を多数のユーザーによる少額支援でまかなう「CAMPFIRE」

図5 プロジェクト費用を多数のユーザーによる少額支援でまかなう「CAMPFIRE」

「CAMPFIRE」を使って,クリエイターは自身のプロジェクトを告知(必要な活動費用や支援の募集期間など)します。プロジェクトでは"リターン"と呼ばれるさまざまな特典(クリエイターの過去のプロダクト品やノベルティ,最新情報など)が設定されており,ユーザーは支援した金額に応じて,その特典を獲得する権利を得ます。募集期間内にプロジェクトに必要な活動費用が達成されると,集まった活動資金がクリエイターに手渡されるという仕組みです。

ユーザーの支援を促す"Pledge(誓約)"

海外では,音楽活動に特化したSellaband⁠,ファッションに特化したFashionStakeなど,創作活動を支援する資金調達プラットフォームが多数存在しています。

図6 クリエイティブに関する,あらゆる活動の資金を支援する「Kickstarter」

図6 クリエイティブに関する,あらゆる活動の資金を支援する「Kickstarter」

最も有名なのは,2009年から始まったKickstarterでしょう。最近ではSOURのミュージックビデオ「映し鏡」の制作予算獲得のためにも使用されています。

この「Kickstarter」でも,プロジェクトが実現した場合,支援した金額に応じたユーザーへの"Pledge(誓約)"と呼ばれる特典が用意されています。この特典があるため,"見返りを求めない"寄付とは異なり,⁠プロジェクトを実現させて,自分の欲しい"Pledge"を受け取る」ために参加するユーザーが多いのも,多くのプロジェクトで資金調達が成功している原因でしょう。

図7 ⁠Kickstarter」で殿堂入りしたプロジェクトTikTok+LunaTik Multi-Touch Watch Kitsでは,最終的に94万ドル(約7,700万円)もの資金調達に成功した

図7 「Kickstarter」で殿堂入りしたプロジェクト『TikTok+LunaTik Multi-Touch Watch Kits』では,最終的に94万ドル(約7,700万円)もの資金調達に成功した

デザイナーやミュージシャン,映画監督などのプロジェクトを対象とした「Kickstarter」は,すでに数千万円もの活動資金を調達した事例も登場するなど,クリエイターのプロジェクト開始における資金面の障害を解消する,なくてはならないプラットフォームへと成長しています。日本でもようやく実現した資金調達プラットフォーム「CAMPFIRE」から,世界が注目する日本独自のプロジェクトが次々と生まれてくることを期待したいと思います。

というわけで,今回も最後まで読んでいただき,ありがとうございました。それでは次回をおたのしみに。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。