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第143回 Wix ADI,Pokémon Go,Google Home

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日常生活を変える,音声デバイス

Google Home – Made by Google

Googleのイベント「Made by Google」で正式に発表された,家庭用の音声アシスタント端末,⁠Google Home」のウェブサイトです。

図6 イベント「Made by Google」で発表された「Google Home」を紹介するウェブサイト

図6 イベント「Made by Google」で発表された「Google Home」を紹介するウェブサイト

「Google Home」は,搭載されている対話型音声アシスタント「Google Assistant」でユーザーの音声を判別して,天気やニュースの確認,検索や質問に対する返答,⁠Chromecast」の操作などが行えるデバイスです。

「Google Home」のある生活をテーマにした,製品紹介動画

音声入力で拡大する,インターネットの世界

最近では,家の中のさまざまな機器をインターネット経由で接続し,スマートデバイスなどから自由に操作できる「コネクテッド・ホーム」関連の製品が話題となっています。Appleも同様のデバイスを発表するのではないかという噂も出ていますが,こうした流れは,2014年末にAmazonが発売した音声認識によるアシスタントデバイス,⁠Amazon Echo」のヒットがきっかけと言えるでしょう。

図7 Amazon.comで販売されているアシスタントデバイス「Amazon Echo」

図7 Amazon.comで販売されているアシスタントデバイス「Amazon Echo」

「Amazon Echo」は,Amazon独自の音声アシスタント「Alexa」を搭載したデバイスで,インターネットに接続すると,音声での質問に返答します。また,各種音楽サービスをコントロールできる音楽スピーカーとなるだけでなく,サードパーティの開発したskill(スキル)と呼ばれるアドオンを追加することで,各種ウェブサービスとの連携を行い,ピザの注文やホテルの予約,タクシーを自宅に呼ぶといったことも可能になります。

「Amazon Echo」の 概要を紹介する動画

“一人に1台⁠というレベルで,普及の拡大が続く便利なモバイルデバイスですが,タッチやスワイプといった操作方法やアプリのUIを使いやすくしても,まだ十分にインターネットを使いこなせない人もたくさんいます。こうした人にもインターネットを活用してもらおうとした場合,日常で使用している言葉(音声)をインターフェースとして使うことは,実に自然なことです。

現在では,⁠Google Home」に搭載されているGoogleの「Google Assistant」を始め,Appleの「Siri⁠⁠,Amazonの「Alexa⁠⁠,Microsoftの「Cortana⁠⁠,IBMの「Watson」など,多くの企業が自然言語処理を活かした音声認識に力を入れています。

ベンチャーキャピタルのKleiner Perkins Caufield & Byersのパートナー,Mary MeekerによるインターネットトレンドレポートINTERNET TRENDS 2016では,⁠2020年には音声によるウェブ検索が50%を占めるようになる⁠と予測されています。近年では,若者を中心にキーボードを使用せず,スマートデバイスから直接音声で検索するという流れも始まっています。2014年のGoogleによる調査では,すでに⁠10代の若者の半数以上が,音声検索を毎日利用している⁠というデータもあり,10代の若者たちは,すでに⁠音声検索の恥ずかしさの壁⁠を超えているようです。

インターネットの恩恵を十分に受けていないユーザーにとって,音声アシスタントデバイスの登場は,生活が一変する可能性を秘めています。個人的には,音声で操作・検索する行為には若干の恥ずかしさを感じますが,自宅であれば,周りを気にせず,安心して利用できます。 誰もが自由自在にインターネットを利用できるという流れが,さまざまな領域に広がっていく面白い時代になってきたようです。

というわけで,今回も最後まで読んでいただき,ありがとうございました。それでは次回をおたのしみに。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。