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PyCon JP 2020の歩き方

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テーマ別歩き方

これからPythonを始めようと思っている人

Pythonは他の言語と比較してもコミュニティ・ドキュメントが充実しており,⁠これからPythonを始めよう」という方に優しい言語だと思います。PyCon JP 2019のキーノートでは,Coryさんが初学者の方に優しい理由として以下の3つを挙げ講演されています。

  • Pythonは初学者にとってわかりやすく,色々なエンジニアリングのパスが用意されている
  • Pythonが国内外問わず他言語に比べて急成長しており,企業側の需要が高まっている
  • Pythonに関わるエバンジェリストやさまざまな素晴らしいコミュニティがある

その一方で,さまざまなドキュメントがあるためにかえって迷ってしまう,という方もおられるでしょう。そのような方々は以下のセッション・トラックをご覧になってはいかがでしょうか。

  • 関数型Pythonアンチパターン
  • Python 3.9 時代の型安全な Python の極め方
  • unittest.mockを使って単体テストを書こう ~より効率的で安定したテストに~
  • PySnooper - Never use print for debugging again

「Pythonでプログラムを書く!」と言うだけであればさまざまなチュートリアルがありますが,冒頭にも記載したとおり,Pythonは初学者にとってわかりやすい言語であるがゆえに「Pythonらしくない」プログラムを書いて実行することができてしまいます。

せっかくPythonistaを目指そうというのであればこの機会にアンチパターンや新機能,テストやデバッグについて学んでみてはいかがでしょうか?

機械学習をはじめたい人

筆者(稲森)はPythonをインフラの管理,運用ツールの開発に活用していますが,Pythonを書いている,といえば機械学習(に関わっているのかい?⁠⁠ と聞かれるぐらい有名な分野なだけに,PyConJP参加者の多くの方が興味をお持ちなのではないでしょうか。そんな中で機械学習の基本を抑えるならば,と以下のトークをご紹介致します。

  • 機械学習の実装から考えるオブジェクト指向
  • Pythonによる機械翻訳モデルの構築
  • Machine Learning Outside the Kaggle Lines(en)

ここでは「基本のを抑えるならば」ということで15分のトラックをご紹介していますが,機械学習については視聴者の方々にある程度の前提知識を求めるトークも多数あります。特に30分,45分トークはその傾向が強いため,機械学習入門の方は15分のトラックを中心に。慣れてきた,もしくは入門は一通りOK,もっとじっくり学びたいという方々は30分,45分のトークをご覧になってはいかがでしょう?

Coreな人向け

せっかくカンファレンスに参加するのだからもっと深いところを学びたいという方も多数おられることでしょう。実際の所,Pythonは多くのモジュールやDjangoのような強力なフレームワークが存在しているため,例えばand&の違いがどのような物か? というのを意識して使う機会はそうそう多くないと思います。

上記の例で言えば答えはandはブール演算で&はビット演算。つまり&は二進数に変換して論理積をとるため,文字列の演算はできません。

このような事を突き詰めたり,開発者自らが動作仕様を発表してもらえるのもカンファレンスならではと言えるでしょう。こういった内部のことを学べそうなセッションをいくつかピックアップしてみました。

  • Pythonパッケージの影響を歴史から理解してみよう!
  • Sphinx はどのように Python コードからドキュメントを生成するのか
  • Pythonソースコードの構造可視化とそれがもたらすもの
  • Understanding Python's Debugging Internals

これらのセッションの発表者に共通することはPythonそのものに対する深い知見を持つ,もしくはツールの開発者が発表者の方によるセッションであるということ。こういった方々の直接の説明を聞ける機会は決して多くないので見逃せないセッションと言えるでしょう。

コミュニティ活動

PyCon JPのスタッフも全員がボランティアであるように,Python Boot Campなどのイベントや各地のコミュニテが活発なのもPythonの特徴の一つではないでしょうか。そんなコミュ二ティに関わる人とのつながりを持てるのも,PyCon JPの醍醐味だとおもいます。今年はオンライン開催ということもあり,これまでのPyCon JP とはまた違ったつながりが生まれるかもしれません。コミュニティに関わるとどんなことができるのか?どんな楽しさや難しさがあるのか,気になる方はこちらのセッションをのぞいてみてはいかがでしょうか?

  • スタッフとしてコードを書こう!~Code for PyCon JP and yourself~
  • 広島における地域 Python コミュニティの立ち上げ方と続け方

スポンサーブース

オンライン開催となった事でトークセッションの合間に歩いて回る,ということが無くなってしまったスポンサーブース。しかし,PyCon JP 2020ではスポンサーブースもオンラインに即した形で用意されています。

現地開催のように「回れるよう」に景品つきのスタンプラリーを企画していますのでお楽しみに!

スポンサー企画

毎年恒例のスポンサーによるトークセッションもあります。今年は「ニューノーマル時代のエンジニアの働き方~コロナで働き方が変わった各社の変わったところ,変わらないところ~」と題してプラチナスポンサー3社による鼎談を予定しております。各社どんな取り組みがあるのか,ランチの合間にのぞいてみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがだったでしょうか? 2020年のPyCon JP 2020は初のオンライン開催,しかも現地開催の予定を変更しての開催のため,スタッフも参加者も試行錯誤,戸惑いもあるかと思いますが,物理移動なく他のセッションを閲覧できるという利点を活かして楽しんでいただければと思います。

ここに紹介した以外にもWeb開発,組み込み開発,ケーススタディに開発Tipsなど,まだまだたくさんのセッションがありますので,当日までにどのセッションに参加するか,考えておいてください! タイムテーブルはまもなく公開されますので,PyCon JP 2020のHPをチェックしてくださいね!

では,当日Zoomでお会いしましょう!

(2020/08/12 追記)
タイムテーブルが公開されました!
Timetable -PyCon JP 2020

著者プロフィール

稲森景(いなもりあきら)

株式会社インターネットイニシアティブ所属。入社以来,一貫してサービス向けの基盤開発・運用に携わる。開発・運用を自動化するためにpuppet, chef, Ansibleと利用していたが,結局,自分でPythonコードを書き始めるまでに至る。Pythonを選んだのは2015年からアメリカ西海岸に駐在とした際に赴任したのがきっかけ。2019年に帰国して以来,息子にどうやってプログラミングに興味を持たせるか試行錯誤中。

趣味と実益を兼ねてマンション管理組合の理事長を長年勤める傍ら,小型船舶免許を持っているため,友人から近隣住民向けクルーズの操船要員としてかり出されることもしばしば。


花井宏行(はないひろゆき)

PyCon JP 2020事務局チームリーダー。PyCon JPには2018年からPython未経験のまま参加。スタッフ参加がきっかけでPythonに興味を持ち,日々勉強中。

Twitter: @hanahiro_aze

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