新春特別企画

Silverlight 4登場,そして2010年

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振り返りと今後の展望

さて,Silverlight4の印象的な新機能をご紹介してきましたが,ここで少し今までのSilverlightのリリースを振り返ってみます。

Silverlightは当初WPF/E(Windows Presentation Foundation Everyware)という名前で2005年9月にPDCで構想が発表されました。その後CTPのリリースを経て,2007年4月15日のNAB2007でSilverlightに名称を変更し,15日後の2007年4月30日にSilverlight1.0のBetaがMIX07で公開されています。このとき同時に後のSilverlight2となるSilverlight 1.1 Alphaも公開されました。Silverlight1.0が正式に公開されたのは2007年9月になります。Silverlight1.0はXAML + JavaScriptでの開発になり,メディアを強く意識したものでした。

続くSilverlight2はBeta1が2008年3月にMIX08で公開されました。Beta2からRCを順次公開し,2008年10月に正式版として公開されています。Silverlight2から.NETでの開発が正式にサポートされ,開発者の手に近いものになりました。

現在,正式リリースになっている最新のSilverlight3はBetaが2009年3月にMIX09で公開されています。その約4カ月後の2009年7月に正式版がリリースされています。Silverlight3ではOut of BrowserやPixel Shaderのサポートなど多くの新機能に加えて,既存機能の拡張や整備などが進みより本格的な開発が可能になり,いよいよエンタープライズ分野への適用も進み始めました。

そして現在,Silverlight4 Betaが2009年11月のPDC09で公開されています。

ここまでの流れを簡単に表にまとめると以下のような形になります。

日付発表/リリースイベント
2005年9月WPF/E構想発表PDC05
2006年12月WPF/E CTP リリース 
2007年4月Silverlight 発表NAB2007
2007年4月Silverlight 1.0 Beta/Silverlihgt 1.1AlphaリリースMIX07
2007年9月Silverlight 1.0 リリース 
2008年3月Silverlight 2 Beta 1リリースMIX08
2008年6月Silverlight 2 Beta 2リリース 
2008年9月Silverlight 2 RC リリース 
2008年10月Silverlight 2 リリース 
2009年3月Silverlight 3 BetaリリースMIX09
2009年7月Silverlihgt 3 リリース 
2009年11月Silverlight 4 Beta リリースPDC09

このように表にまとめると分りやすいのですが,WPF/Eの頃はさておきSilverlightと名称変更してからは1.0 , 2 , 3は毎年MIXでBeta版が公開され,その年のうちに正式版がリリースされています。しかし,Silverlight 4 BetaはMIXを待たずにPDCで発表されました。さらに正式版の公開は春ごろとアナウンスされています。さて,春ごろといえばMIX10が開催される予定になっています。あくまでも筆者の予想ではありますが,MIX10は非常に楽しみですね。

さて,少し話は変わりますがマイクロソフトは構想として3S(Three Screen)というものを発表しています。今まではPCのみが事実上唯一のネット端末であったものが,これからは携帯とテレビがこれに混ざりクラウドとシームレスにつながるだろうというものです。

その中でSilverlightはどういう位置づけになるのでしょうか。ここからはあくまでも筆者の予想(というよりはむしろ希望に近い)であり,なんの確証もありませんが,これらのスクリーン上でシームレスにSilverlightが動くようになるのではないでしょうか。既に携帯であるWindows Phoneの上で動作するSilverlightの話は出てきています。iPhoneでは直接的にSilverlightではありませんが,WMVをストリーミングで流してiPhone上で閲覧できるようにAppleと協力しているという話もでています。今後,ストリーミングのみならずSilverlight自体がiPhone上で動くように話が流れていく期待もできます。Googleが出しているAndoroidでもSilverlightが動くようになるとうれしいですね。さらにその先にはテレビが含まれてきます。ブラウザの枠を超えてまさにSilverlight Everywareな状態です。

そんな妄想を膨らませながらSilverlight 4 の正式リリースを待ちつつ,今年もSilverlightから目が離せない一年になりそうです。皆様もSilverlightの今後に期待を寄せつつ,楽しんで一緒に楽しんで頂ければと思います。

著者プロフィール

丸山和秀(まるやまかずひで)

株式会社アークウェイ システムクリエイター。趣味はドラム。社会人になりたてのころは職業はドラマーだと豪語していたが,いつのまにかシステム開発の楽しさにのめりこみ,仕事内容が職業になっていた。Silverlightを中心にRIA開発のコンサルティングおよび開発に従事中。

URLhttp://d.hatena.ne.jp/k_maru/