Google Earthのコンテンツでリッチな表現を

第2回 プレイスマーク整理術

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また,<Lod>はこの領域に対するオプション設定で,特に何も制限を設けない場合には,サンプル例にあるように,デフォルトの値を設定しておきます。Lodの設定は以下の内容に基づきます。

KML 意味 デフォルト値
<minLodPixels> 宇宙から見て,コンテンツが表示されるピクセルサイズ。 <minFadeExtent>より値が小さいことが要求されます。 0
<maxLodPixels> 宇宙から見て,コンテンツが非表示になるピクセルサイズ。 <maxFadeExtent>より値が大きいことが用久されます。 -1
<minFadeExtent> フェードインするピクセルサイズ。 この値に達すると完全にフェードインとなります。 0
<maxFadeExtent> フェードアウトするピクセルサイズ。この値に達すると完全にフェードアウトとなります。 0

※数値の指定方法は,領域サイズをピクセルで指定

領域のサイズはピクセルで指定するということなのですが,これは,ズームイン・ズームアウトすることで,画面に対して拡大・縮小した際のサイズを指します。小さなリージョン設定の場合,<minLodPixels>の値が大きいとなかなか表示されないことになります。その場合に<maxLodPixels>の値が小さいと,すぐに非表示されてしまうことになります(リージョン領域の設定の時点でそれらは決まってしまいます⁠⁠。

また,デフォルトの値の場合,コンテンツは表示され続けることとなり,その場合には領域が画面外に達した段階でコンテンツが非表示という挙動となります。また,<minLodPixels>の値は,<maxLodPixels>の値よりも小さなピクセルサイズを指定することとなります。たとえば,ズームインしていく時に一定時点で現れ,一定時点で消える典型例の場合には,以下のようになります。

<minLodPixels>512</minLodPixels>
<maxLodPixels>1024</maxLodPixels>
<minFadeExtent>256</minFadeExtent>
<maxFadeExtent>1280</maxFadeExtent>

256ピクセルずつで区切って,徐々に表示し,徐々に消えるパターン例になります。これにデフォルトの値などを組み合わせることで,3種類のパターンが実現します。

  1. ある値にズームするまで徐々に表示し,それからは常に表示する
  2. 最初から表示状態であるある値に達するまでの間徐々に非表示となる
  3. 一定時点で表示,一定時点で非表示となる

あとは,これらタグの組み合わせで数値に矛盾が生じないように気をつけて,作成することとなります。

また,高さでプレイスマークの表示・非表示をコントロールしたい方もいるかもしれませんが,ユーザによって画面解像度が異なるなどの環境的な理由から,具体的にどの高さで目標となるピクセルサイズになるのかを計算をしなければならず,簡単ではありません。高さでリージョン設定を施したい方は,少しずつ数値を変更して,丁度良い設定を見つける必要性があるでしょう。

図4 リージョン設定を施したプレイスマーク(消える前)

図4 リージョン設定を施したプレイスマーク(消える前)

図5 リージョン設定を施したプレイスマーク(消えた後)

図5 リージョン設定を施したプレイスマーク(消えた後)

静止画ではなかなかおわかりにならないかもしれませんが,図4において,日本列島側に4つのポイントがあります。これが,Region設定領域でで設定した4点を明示的にしたものです(実際にはRegion領域は設定をしてもこのように見えるわけではありません⁠⁠。そして,ズームすることでRegion設定領域が画面外に移動しアウトした段階で,図5のようにプレイスマークが消滅します。 Region設定は非常に便利な反面,設定が非常に面倒な弱点がありますが,領域外になると消える,もしくは領域内で設定した解像度に達すると消える・表示されるというのが基本的なRegionの設定です。駆使できるようになると,コンテンツの表現力はぐっと高まることになるでしょう。

著者プロフィール

郡司裕之(ぐんじひろゆき)

Google Earthを主に取り扱っているウェブサイト「GE Maniacs」の管理人。過去に2冊のGoogle Earthに関する書籍を執筆。一つはGoogle Earth全般の操作に関する書籍,もう一つはKML / COM APIのKMLに関する書籍のKML部分を担当。

無類の地図好きで,夢のツールGoogle Earthを普通に使うに飽きたらず,道具として,また新しい技術習得の土台としての利用を試みている毎日。

URLhttp://virtual.haru.gs/