n階層システム設計の考慮点

第7回 データレイヤの設計について

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3. LINQ技術の登場

.NET Framework 3.5以降を採用したアプリケーションでは,LINQ技術の登場により,ビジネスレイヤからデータストアに直接接続することも増えていくと思われます。

確かにLINQは非常に素晴らしい技術であり,業務ロジックから直接データストアに対していつも使い慣れた言語で操作を行える利点があります。LINQを使用したデータストアの操作には別個のクエリ言語を使用する必要がないため,クエリを簡素化することができます。つまり,それぞれのデータソースに合わせたクエリ言語を習得する必要がないということです。これは設計時の容易さもさることながら技術者の確保および教育にも大きく関わってきます。

また,Visual Studio 2008 を開発環境として使用する場合,LINQにより,コンパイル時チェック,静的な型指定,IntelliSense等のユーザ補助機能の利用が可能になるというメリットもあります。これもコーディング時の効率向上,バグ埋め込みの削減などを図ることができます。

これから,LINQに対応したデータソースが増えていくことと思われます。是非注目してください。

著者プロフィール

露木敏博(つゆきとしひろ)

1966年神奈川県横浜市生まれ。1990年,株式会社日立システムアンドサービス(旧日立システムエンジニアリング株式会社)に入社。

流通系SE,営業所駐在SEなどを経て,2003年から生産技術部門で.NET技術に関する技術支援業務に携り,.NET技術に関する各種基準書および標準化,設計ガイドなどを作成。

マイクロソフトMVPアワードプログラムよりDevelopment Platforms - ASP/ASP.NETのカテゴリで2008年7月よりMVPアワードを受賞。