gihyo.jp×Mashup Award 5プレゼンツ MA5 コンテスト開催中!受賞の極意

第5回 「ものを作る楽しみ」を大切に!浜本階生氏に訊く

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「ものを作る楽しみ」。自分が本当にやりたいことを先に設定する

Q:最後にアドバイス,メッセージをお願いします。

第一に「マッシュアップはあくまでも手段であって目的ではない⁠⁠。これが一番大切なことだと思います。MAも第5回目となり,APIがものすごく増えていることは素晴らしいことですが,その反面,根源的な「ものを作る楽しみ」の部分が希薄化されてしまう心配があることも事実です。例えば,部門賞が欲しいからこのAPIを使うといった「APIありき」で考えるは本末転倒だと思うのです。まず自分が本当にやりたいことを先に設定して,そこから実現のためにどのAPIを使うか,その順番で考えることが正しいやり方なのではないかなと私個人的には感じます。

第二に,作品は「最初の5秒が大切⁠⁠。自分のサイトのアクセスログを見ると説明ページを読むのはせいぜい5~10%。ほとんどの人は説明ページを読みません。もちろん説明はないよりはあった方がよいのですが,説明を読まなくても見ただけで分かる「インパクトのあるデザイン」「分かりやすいインターフェース」を追求することが,何十何百もの作品をチェックする審査員の方に訴求しやすいのではないかと思っています。

最後に「データは黄金である」と言うこと。APIは主にデータを提供するAPIとアクティビティを提供するAPIの2種類に分かれると思っているのですが,私はどちらかと言うとデータの方に興味あります。その理由は,技術は流行り廃りが激しいけれども,データの価値はそう簡単には失われない。なのでデータを大切にすると何かいいことがあるのではないかと考えています。特にデータの規模が大きくなってくると,データマイニングなどができるようになり新たな価値を生み出すことができる可能性があります。

また,APIは例えるなら,水がちょろちょろ流れる蛇口のようなものなので,せっかくの水を流しっぱなしはもったいない。例えば,⁠Newsgraphy』ならば,Yahoo! JAPANのトップページに掲載されるのは一瞬のことでも,それを毎日24時間蓄積すれば何百何千の記事が集積したサイトを作ることができるようになる。そういったかたちでAPIのデータを充分に活かすことができるのではないかと考えています。

「リソースは手段として使うものだということに気をつけ,自分が本当に作りたいものを第一に考えています。ています。」

「リソースは手段として使うものだということに気をつけ,自分が本当に作りたいものを第一に考えています。ています。」

浜本さん,ありがとうございました。

今回は浜本さんにも発表いただいたMA5のキャラバン会場にてインタビューさせていただいたのですが,当日は他に2つの大きなトピックスが発表されました!!

ひとつは,今話題の「Twitter」がAPI協力企業として参加を表明されたこと,もうひとつはリーディングパートナー企業である日本オラクル株式会社の全プロダクトが審査対象APIに加えられました。また,受賞作は日本オラクルWebサイトのキャンペーンページでの紹介や日本オラクル主催の各種セミナーでの講演などサービスをアピールするためのバックアップも満載です。

全5回を通じてお届けしたMA4受賞者に訊くシリーズも今回で最終回となります。全精力をつぎ込み見事グランプリを受賞された山さん,傾向を分析し部門賞を獲得された山本さん,会社のショーケースとしてMAを活用された株式会社ザクラCTOの奥山さん,自分自身が楽しめる作品を制作された浦野さん,そして,ものを作る楽しみを受賞につなげた浜本さん。受賞者の方々へのインタビューを通じて感じたことは,アプローチの方法は様々ですが,ひとつの作品を完成させられるクリエイティブ力の強さは全員に共通していることです。

個人/法人問わず,また既にリリースされている既存サービスでも応募可能なMA5。多数のAPIが審査対象になっていますので,門戸は広く開かれています。ぜひ,この機会にMA5参加登録へのエントリーをお願いします。

コンテスト開催概要

名称Mashup Awards 5 (MA5)
主催Mashup Awards 実行委員会
作品応募期間2009年9月25日(金⁠⁠~11月4日(水)
授賞式2009年11月29日(日⁠⁠ ⁠最終選考会と同日開催)
最優秀賞・賞金100万円 ⁠そのほか計約50賞)
公式ウェブサイト http://mashupaward.jp/ ⁠参加登録無料)
公式ハッシュタグ#MA5
コンテスト応募方法

参加協力企業・団体が提供するAPI・リソースのうち,少なくとも1つを利用した作品を制作してご応募ください。応募時点でのインターネット公開済・未公開は,問いません。

著者プロフィール

佐藤有美(さとうゆみ)

Kurukuru Stone 有限責任事業組合所属。Webコミュニケーションプロデューサー。

所属:Kurukuru Stone 有限責任事業組合

著書:Web担当者を育てるコミュニケーション力』技術評論社(共著)