MA受賞への5つのアプローチ

第2回 1PAC.INC. ~チームだからこそできること~

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累計100,000ダウンロード。Twitterによる初速でApple Storeランキング無料アプリで総合1位に

-TRAVATARには,どのようなAPIを利用されましたか?

山さん:
「Googleマップ」の他に,⁠ぐるなび」等のAPIをいくつか加えました。まずは企画ありきで,後からAPIを付け足した感じです。
あまり複雑な操作をユーザーにさせないようにしたかったので,使い込んで機能が満たされるかたちのAPIではなく情報提供型のAPIから探しました。
TRAVATARのコンセプトとして,もちろんコミュニケーションはして欲しいのですが,ユーザーが"自ら進んで行動を起こす"のではなくて,"自分がした行動の結果として予期せぬ出会いが生まれる"ことを目指したかったので,ユーザー同士の検索はできない等の制約を敢えて設けています。
検索機能を付けた方がいいんじゃない?とかTwitterと連携した方がいいんじゃない?と散々ブレストしたのですが,あまり高機能にならないようにしました。
iPhoneアプリでは,起動して1分以内に主要な操作が終わらないとユーザーは使ってくれないとよく言われるのですが,TRAVATARも,起動して「自分のところに何がいるか?」⁠こいつはどこから来たのか?」⁠自分のトラバターはどこにいるのかな?」と確認して終わるような,日常のすきま時間で完結する使い方がiPhoneのユーザーにマッチしたんじゃないかなと思います。

-TRAVATARのリリース後の展開についてお聞かせください。

山さん:
リリース当初は,まずダウンロードしてくれないと困るし,ダウンロードしてくれたユーザーが全国に散らばらないとアバターが動かないし,そもそもユーザー同士がすれ違ってくれるだろうかと,結構ハラハラしていましたが,現在は累計で100,000件のダウンロード,最近のアップデートでも30,000~40,000件のダウンロードがありました。
R&Dなのでプロモーションにまったく費用をかけていないのですが,1PAC.INC.の公式TwitterアカウントとそれをReTweetされたこと等で,リリースの翌日には7,000件,またその翌日には20,000件と,Twitterだけでもかなりダウンロードされました。⁠Buzztter」というTwitterのトレンドワードを出すサービスでもしばらくTRAVATARが1位になっていましたね。
Twitterでの初速のおかげでiTunesのランキングも上がり,Apple Store内のランキングで1週間ほど,無料アプリで総合1位になりました。思わず記念にみんなでスクリーンショットをとっちゃいましたけど(笑)
温めているアイデアもいくつかあり,今後,TRAVATARは大きなプラットホームになり得るサービスだと思うので色々と展開していきたいと思います。
また,MAをきっかけに1PAC.INC.でもiPhoneアプリの開発ができることを認知いただけて,新規クライアントからのiPhoneアプリの開発案件も受注する等の効果も生まれています。

著者プロフィール

佐藤有美(さとうゆみ)

Webコミュニケーションプロデューサー。

(株)湖池屋の商品企画部にて,メールマガジンを主体としたWebコミュニティを立ち上げ,運営する。Webコミュニティでは1週間に1,000通を超えるメール対応をはじめ,ユーザー参加型の商品企画・プロモーション等,常にユーザーとの接点に立ち,“コミュニケーションの3つのしん”を体得する。2003年に独立し,Webプロデュース・プランニング,セミナー,執筆等の活動を行っている。大手飲料メーカー,女性向けポータルサイト,SP会社等,実績多数。