MA受賞への5つのアプローチ

第3回 100kw-sgss 渡邊 恵太さん ~アカデミックな視点から~

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プレゼンは任天堂の岩田社長風を目指そうと,かなりかっちりと決めて臨みました。

-技術面だけでなく,エンジニアの方に「広める」部分にも目を向けてもらおうと,MAでは最終審査会にプレゼンテーションを課しています。今回,100kw-sgssさんは非常にクオリティの高いプレゼンを発表されましたが,どのように取り組まれたのでしょうか?

最終審査会は「絶対に最優秀賞を狙いに行こう」と本気で取り組みました。私が構想したものを元に松田君が動画を制作したのですが,想像以上の出来栄えに仕上がって正直うれしかったですね。自分のチームの成果とは言え自慢の作品です。なので,自信を持ってプレゼンすることができました。

プレゼンは任天堂の岩田社長風を目指そうと,秒単位でタイムスケジュールを組み,BGMを流し,最後は全員お辞儀をするというように,かなりかっちりと決めて臨みました。コンセプトを伝えるためにもプレゼンのチャンスがあるというのはとてもいい機会だと思います。

綿密なタイムスケジュール

綿密なタイムスケジュール

珠玉のプレゼン動画

MAは一種のお祭り。エンジニアが発想を変えるきっかけとしてもよい機会

-メッセージをお願いします。

MAは一種のお祭りなので,とりあえず出して反応を見てみたり,お互いの作品を見せ合う場として利用する感覚で参加されるのも面白いのではないかと思います。WEB上で技術的な日記等をみると面白いと思えるひとがたくさんいるのですが,きちんとした成果としてアウトプットされていなくて,もどかしい気がしますね。

また,MAには色々な人がいるので発表してみると意外なフィードバックが得られたり,優勝しなくても,MAの作品リストに名前を連ねるだけでも他の人が見る機会にもなると思います。俺はこんなのを作ったと見せ合うイベントとしても利用していいのではないでしょうか。

前回,高校生の方もいましたが,もっと学生が参加してもいいのではとも思いますね。今くらいの高校生は子どもの頃からPCを使っている世代で,プログラミング能力で言えば,多分私たちの世代よりよっぽど時間をかけて面白いものを作っていると思います。また,大学生にとっても,MAはダイレクトにIT系の先端企業の人たちと出会える機会でありますし,応募作品という成果物があることによって自己PRもしやすいと思うので,就職活動の一環として参加するのもありではないでしょうか。

私が所属していたSFCの基本的な考え方は,プロジェクトをトップダウンで進めていくことです。これをやろうというゴールがまずあって,そこに足りない要素や技術は何かと足していく感じです。常に三角形の頂点からスタートして,途中で止めても三角形は維持されるかたちです。ボトムアップで下からはじめてしまうと「台形」で終ってしまって完成のかたちにはなりませんが,三角形のトップダウンからはじめると,途中で終えてもクオリティの問題だけでコンセプトや結果物としてはそれなりの成果物となり,アイデアは伝えられる状態にすることができます。

CastOvenを作るために電子レンジから勉強していたら多分あそこまでは完成せずに途中で疲れて終わっていたと思うので,ビジョンありきで具体的に進める手法の点でSFCの流れが活きたと思います。

MAの参加者にはソフトウェアのエンジニアが多いですが,文系よりな人がもっと関わっても面白いんじゃないかと思いますし,MAレベルになるとエンジニアだけの発想でもないので主婦がMAに出てきてもおかしくないと思います。また,ハードウェアに関して日本には優秀なエンジニアがたくさんそろっていると思うので,そういった方々の参加にも期待できます。

MAは単なるプログラミングコンテストではないので,エンジニアが発想を変えるきっかけとしてもよい機会だと思います。

電子レンジとYouTubeをマッシュアップした【CastOven】

図1 キャプション

http://100kw-sgss.org/castoven/

チャレンジする機会をクリエイターに提供し,新しいサービスを世に送り出すことを目的として開催されているMA。今回の,CastOvenが数多くの海外メディアでも取り上げられたり,開発者の方が新しいフィールドで活躍されたりなど受賞後の反響も広がり続けています。

Mashup Awards 5 (MA5)優秀賞/審査員特別賞
受賞作『CastOven』
http://100kw-sgss.org/castoven/
受賞者 100kw-sgss
http://100kw-sgss.org/

著者プロフィール

佐藤有美(さとうゆみ)

Webコミュニケーションプロデューサー。

(株)湖池屋の商品企画部にて,メールマガジンを主体としたWebコミュニティを立ち上げ,運営する。Webコミュニティでは1週間に1,000通を超えるメール対応をはじめ,ユーザー参加型の商品企画・プロモーション等,常にユーザーとの接点に立ち,“コミュニケーションの3つのしん”を体得する。2003年に独立し,Webプロデュース・プランニング,セミナー,執筆等の活動を行っている。大手飲料メーカー,女性向けポータルサイト,SP会社等,実績多数。