eラーニングシステム Moodleの活用とカスタマイズ

第1回 Moodle(ムードル)とは

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教材ページ作成・公開

Webサーバへのアップロード方法やHTML等についての知識がなくても,簡単に教材ページを作成・公開できます。

htmlAreaというJavaScriptベースのGUIのHTMLエディタを採用していて,ブラウザ上でワープロ的に手軽にウェブページを作成・編集できます。

プレインテキスト形式でのページ作成や,Moodleオートフォーマットという簡易形式(プレインテキスト+一部のHTMLタグ)でのページ作成も可能です。ファイルをアップロードしてリンクを設置することも簡単にできます。

どのユーザがどのページをいつ見たかの記録が残り,その記録を検索することもできます。

フォーラム

Moodleの「フォーラム」は,一般にBBSや掲示板と呼ばれるものと同じ機能をもっています。

図4 フォーラムの例

図4 フォーラムの例

学習者の書き込みに対して教員が評価点をつける機能もあります。また,書き込み内容がメールで参加者に転送される機能もあり,それがMoodleサイトへのログインを促して議論の活性化にも役立ちます。

課題

いわゆるレポート提出に相当するもので,文章の書き込みやファイルのアップロードにより,解答を提出する機能です。電子メールの添付ファイルで提出する方法に比べ,教員にとっては,提出期限がシステム上で設定でき,提出状況画面で未提出者が一目で分かるなど効率的に収集・管理できます。レポート提出者にとっても,自分のさまざまな提出物が散逸せずに一箇所に保存しておけるメリットがあります。

成績表の管理

Moodleには「評定」と呼ばれる,成績表の管理機能があります。

以上に説明した様々な「活動」⁠小テスト,フォーラム,課題など)の各成績や,成績合計を見ることができます。また,新しいカラムを別途作成して,任意の数値を入力することもできます。数値の入力だけでなく,計算式を入力して,複雑な計算をさせることもできます。計算式にはmax(),round(),sqrt()などの関数も含めることができます。

図5 評定画面の例

図5 評定画面の例

その他

これ以外にも,チャット,メッセージ送信,レッスン,投票,用語集,Wikiなど,さまざまな便利な機能が標準機能として揃っています。

標準機能以外にも,世界中の開発者が独自に開発した多数のモジュール・プラグインが公開されていて,追加インストールすることで誰でも自由にその機能を使用することができます。

図6 Moodle本家サイトの追加モジュール・プラグイン公開ページ

図6 Moodle本家サイトの追加モジュール・プラグイン公開ページ

著者プロフィール

喜多敏博(きた としひろ)

1967年に奈良に生まれる。中学・高校時代に見た父(高校教員)の教え方に感心したことが,自分の教員としての振る舞いに影響していると今になって思う。大学・大学院時代は京都で過ごし,熊本大学に着任。現在はeラーニング推進機構および大学院教授システム学専攻 教授。工学博士(名古屋大学)。

LMS/VLE,非線形システム,電子音楽に興味を持つ。

URL:http://t-kita.net