Perl Hackers Hub

第7回 新人さんのための仕事で使えるPerl基礎知識(1)

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

環境変数の設定

cpanmをデフォルトのまま使うと,ホームディレクトリ以下の~/perl5ディレクトリにCPANモジュールがインストールされます。

$ tree ~/perl5/lib/perl5/
/Users/username/perl5/lib/perl5/
|-- Acme
|   `-- Monta.pm
`-- darwin-2level
    |-- auto
    |   `-- Acme
    |       `-- Monta
    `-- perllocal.pod

perlコマンドやperldocコマンドを実行した際にこのディレクトリが認識されるように,シェルの環境変数を設定しましょう。.bashrcや.bash_profi e,.zshrcなど各自のシェルの環境変数に,export PERL5LIB=$HOME/perl5/lib/perl5を追記したあと,次のコマンドを実行してください。

$ source ~/.bashrc

この環境変数PERL5LIBは,Perlのライブラリファイルを探すときに,標準のライブラリディレクトリ,カレントディレクトリよりも前に探しにいくディレクトリをカンマで区切って並べたリストです。

うまく認識されるか試してみましょう。

$ perldoc -l Acme::Monta
/Users/username/perl5/lib/perl5/Acme/Monta.pm

cpan-outdatedを使い全モジュールのアップデートを行う

プロジェクトの開発段階で,利用しているCPANモジュールを最新にし続けることが可能な場合は,cpanoutdatedを使って,すでにインストールされているCPANモジュールの中からアップグレード可能なモジュールだけをリストにします。そのリストをcpanmに読み込ませることで,次のようなワンライナーで簡単にインストール済みのすべてのCPANモジュールのアップデートできます。

$ cpan-outdated | cpanm

perlbrewコマンド

perlbrew(App::perlbrew)は,劉康民さんが開発されている,複数のバージョンのPerlをインストールし切り替えて使うことができるツールです。たくさんcpanモジュールをメンテナンスしている場合,プロジェクトの都合で複数のPerlのバージョンで検証しなければならない場合,新いPerlのバージョンを早く使ってみたい場合などに使えるのでお勧めです。

perlbrewコマンドのインストール

次のようにしてperlbrewをインストールします。

$ curl -LO http://xrl.us/perlbrew
$ perl perlbrew install
$ rm -f ./perlbrew

次のコマンドでperlbrew自体を初期化します。

$ $HOME/perl5/perlbrew/bin/perlbrew init

設定ファイルに環境変数を追加します。

$ echo 'source $HOME/perl5/perlbrew/etc/bashrc' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
perlbrewコマンドの使い方

perlbrewでは,次のようにPerlのバージョンを指定してインストールします。

$ perlbrew install perl-5.12.1

Perlのバージョンを切り替えるにはperlbrew switchを使います。次の例ではバージョン5.12.1に切り替えています。

$ perlbrew switch perl-5.12.1
$ perl -v
This is perl 5, version 12, subversion 1 (v5.12.1) built
for darwin-2level

次のコマンドで,インストール済みのPerlを確認できます。アスタリスク(*)が付いているものが現在使用しているバージョンです。

$ perlbrew list
* perl-5.12.1
  perl-5.13.7
  /opt/local/bin/perl (5.8.9)
  /usr/bin/perl (5.10.0)

複数のバージョンを切り替えて使うために,Perlのプログラムファイルのシェバンと呼ばれる#!から始まる1行目を,次のように記述する必要があります。

#!/usr/bin/env perl
環境変数の設定

perlbrewでインストールしたPerlを使用した場合,CPANモジュールはデフォルトでは$HOME/perl5/perlbrew以下にインストールされます。インストール先のディレクトリを変更したい場合は,.bashrcなど各自のシェルの環境変数にexport PERLBREW_ROOT=/usr/local/perlbrewを追加し,source ~/.bashrcを実行したあと,再びperlbrew initコマンドを実行してください。

著者プロフィール

横山彰子(よこやまあきこ)

大阪時代からWebシステム会社を数社経験後,2010年から本格的にフリーランスのエンジニアとして活動。現在もECサイト,新規サービスの立ち上げなどの開発支援を行う。

Perl Casual,Shibuya.pm,YAPC::Asia2010などスピーカーとして登壇。個人でも2008年からSmiley Hackathonやwebrick cafeなど勉強会の主催をしている。

Twitter:acotie

mail:acotie.acotie@gmail.com

URL:http://poccori.com