Redmineを運用するためのイロハを身につけよう

第3回 運用管理者向けの機能紹介とTips

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トラッカー

ここでは,トラッカーの追加,削除や,表示順序を変更することができます。

新しいトラッカーを追加するには,トラッカー画面のコンテンツエリア右上部の「新しいトラッカーを作成」を選択すると下図のような画面へ遷移します。

図7 トラッカー作成画面

図7 トラッカー作成画面

各設定項目について解説しておきます。

変更記録に表示されている問題:
「問題」の登録情報を変更(ステータスの変更や担当者の割り当てなど)した際に,履歴が残るようにするかどうか設定します。
ロードマップに表示されている問題:
ロードマップにてこのトラッカーを表示するかどうかを設定します。Redmineを新規にインストールされた場合においては,ロードマップで「機能」以外のトラッカーが表示されないことがあるため,表示させたい場合はこちらにチェックを入れて保存してください。
ワークフローをここからコピー:
別のトラッカーと同じワークフローを設定したい場合に,そのトラッカー名を指定しコピーすることができます※1⁠。
※1
ワークフローをコピーしなかった場合は,⁠このトラッカーにワークフローが定義されていません(編集⁠⁠」といったメッセージが表示されますので,編集をクリックしワークフローの設定を行ってください。

問題のステータス

ここでは,ステータスの追加,削除や,表示順序を変更したり,⁠問題」が終了となるステータスを設定したりすることができます。

新しいステータスを追加するには,ステータス画面のコンテンツエリア右上部に表示されている「新しいステータス」を選択して登録します。

ワークフロー

ロールおよびトラッカー毎にどのようなステータスを経て「終了」の状態へ遷移していくかというワークフローを設定することができます。

この設定を行うことで,特定のステータス(現在のステータス)から変更可能なステータス(ステータスの移行先)の制御を実施することが可能となります。

新しいトラッカーおよびステータスを追加した際には,ワークフローも設定しなおす必要があるため,忘れないようにしてください。

カスタムフィールド

カスタムフィールドとは,通常の入力欄以外に入力すべき項目がある場合,それらを追加することができる機能です。Redmineでは,カスタムフィールドを「問題⁠⁠,⁠プロジェクト」および「ユーザ」に対して定義することができます。

設定方法は,⁠管理画面」にて「カスタムフィールド」をクリックした後,適用したい範囲(問題,プロジェクト,ユーザ)をクリックし,⁠新しいカスタムフィールドを作成」を選択します。

以下のような画面に遷移しますので,追加したいフィールドの情報を入力します。

今回は,具体的なイメージを持っていただくために,⁠問題」に対して,検索のためのキーワードを入力するようなカスタムフィールドを追加してみます。今回は,すべてのトラッカーで記入可能,問題一覧画面でのフィルタを追加できるように対応,画面右上の検索画面で検索できるように設定します。

図8 サンプル:キーワードの設定

図8 サンプル:キーワードの設定

プロジェクトのトップページへ移動後,タブメニューの「設定」を選択し,カスタムフィールドを有効にしてから,新規の「問題」追加画面に移動すると,"キーワード"入力欄が追加されていることが確認できるかと思います。

図9 サンプル:キーワードの表示

図9 サンプル:キーワードの表示

他にも,プロジェクトの新規登録時に開発言語を指定するフィールドを設ける等の場合も,このカスタムフィールド機能を利用すれば容易に実現することができます。

列挙項目

ここでは,経過時間を入力するときに選択する「活動」のリストとなる作業分類や,新しい文書を追加する際に選択する「カテゴリ⁠⁠,⁠問題」の登録時に入力する「問題の優先度」となるリストを新規に追加・変更したり,表示順序を変更することができます。

メール通知

ここでは,メール通知を行う条件を設定したり,メールのフッタをカスタマイズすることができます。

図10 メール通知画面

図10 メール通知画面

バージョン0.5.1以降にて,BCCでの受信機能およびメールフッタのカスタマイズ機能,テストメール送信機能の3つが追加されています。

認証

Redmineでは,ログイン時の認証方式として,LDAPを利用した認証に対応しています。 ⁠管理画面」にて「認証」をクリックし,コンテンツエリア右上部の「新しい認証モード」を選択し,適切な情報を入力することで設定します。

なお,今回はLDAPに関する説明は省きますが,LDAPに関してはWebや書籍にて多くの情報が公開されていますので,そちらをご参照ください。

図11 認証設定画面

図11 認証設定画面

著者プロフィール

安達輝雄(あだちてるお)

TIS株式会社勤務。入社してすぐにRuby on Railsと出会う。現在はJRubyやXenなどOSSを中心に調査・検証をおこなっている。

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/interu/


並河祐貴(なみかわゆうき)

TIS株式会社 基盤技術センター所属。オブジェクト指向開発,開発環境・ツール整備に従事した後,近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウェアの検証/導入や,Xenなどのサーバ仮想化技術をターゲットに取り組んでいる。

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/rx7/