Redmineを運用するためのイロハを身につけよう

第3回 運用管理者向けの機能紹介とTips

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設定

ここでは,Redmineを運用していくための詳細設定を行います。

ここで設定した内容は,登録されている全プロジェクトに影響がありますので,そのことを踏まえてシステム管理者は設定する必要があります。

以下,各設定項目について解説していきます。

アプリケーションのタイトル:
トップメニューの下部に表示されるタイトルです。
ウェルカムメッセージ:
トップメニューから「ホーム」を選択して遷移した画面で表示されるテキストです。
テーマ:
画面のテーマを変更することができます※2⁠。
⁠Alternate」は,デフォルトのテーマよりもシンプルな画面となっています。このテーマに設定すると,優先度に応じて背景色が変わるようになっています。
⁠classic」は,バージョン0.5までの画面テーマとなっています。
※2
テーマは自身で作成することも可能で,$RAILS_ROOT以下のpublic/themes/に保存されています。
既定の言語:
利用者のブラウザで設定されている言語をRedmineアプリケーションが識別できない場合に,利用される言語を設定します。
日付,時刻の形式:
プルダウンリストの形式で日付および時刻を表示するように設定します。
添付の最大サイズ:
アップロードするファイルの最大サイズを制限します。
出力する問題数の上限:
問題一覧画面にて,⁠問題」をPDFおよびCSV形式でエクスポートする際に出力される問題数の上限値を設定します。
異なるプロジェクトの問題間で関係の設定を許可:
「問題」登録時に,異なるプロジェクトの「問題」と関連付けを行うことを許可するかどうかを設定します。
ホスト名,プロトコル:
Redmineが稼動しているホスト名を登録しておくことで,ユーザに送信されるメールの本文のURLにホスト名が補完されます。
テキストの書式:
「問題」の説明や,ニュースの説明などでtextile記法を有効にするかどうかを設定します。
Wiki履歴を圧縮する:
データベースの空き領域を増やすためにwikiの履歴を圧縮するかどうかを設定します。
フィード内容の上限:
RSSフィードで出力されるコンテンツの上限値を設定します。
コミットを自動取得する:
「リポジトリ」を有効にしているプロジェクトにて,タブメニューで「リポジトリ」を選択した際に,最新のリビジョンを自動取得するかどうかを設定します。
リポジトリ管理用のWeb Serviceを有効化する:
Subversionのリポジトリ作成を自動化するスクリプトをインストールしている場合のみ有効にするべき,だそうですが,筆者らは本機能の動作は確認できていません。
リポジトリのエンコーディング:
リポジトリに格納されているファイルを表示(タブメニューの「リポジトリ」を選択し,ファイルをブラウズ)する際に,文字化けが発生しないように,どのエンコーディングを適用するかを設定します※3⁠。
※3
カンマ区切りで複数のエンコーディングを指定することが可能です。
問題の一覧で表示する項目:
タブメニューで「問題」をクリックした際に表示される情報を設定することができます。
認証
認証が必要:
ログインを実施しない限り,Redmineのどのページにもアクセスできないようににするかどうかを設定します。
自動ログイン:
自動ログイン機能を指定した期間,有効化することができます。
ユーザは自分で登録できる:
利用者自身で,ユーザの新規登録が可能かどうかを設定できます。この設定が有効な場合,ユーザの新規登録後に,そのユーザをアクティブにする(ログインできる状態にする)タイミングを指定することができます。
  • メールでアカウントを有効化:ユーザ登録時に指定したメールアドレスにメールが届き,特定のURLをクリックすることで利用者自身でユーザをアクティブにすることができます。
  • 手動でアカウントを有効化:システム管理者がユーザ管理画面で承認するまで登録ユーザはアクティブになりません。
  • 自動でアカウントを有効化:新規ユーザ登録後,すぐにそのユーザはアクティブになります。
パスワードの再発行:
ログイン画面にて,パスワードの再発行ができるようにするかどうかを設定します。
コミットメッセージ内で問題の参照/修正
参照,修正用キーワード:
Subversion等のバージョン管理ツールを利用している場合,コミットメッセージに「参照用キーワード」で設定した文字列と「問題」の番号(例:#1234)を入力してコミットすることで,Redmineのリポジトリブラウザ上で該当するリビジョン(バージョン)のコミットメッセージから各「問題」へのリンクが張られます。 修正用キーワードと「問題」の番号を入力すると,設定した「適用されたステータス」および「進捗」が,⁠問題」のステータスに反映されます。

情報

この画面では,Redmineのバージョンや使用しているデータベースの情報を得ることができます。また,adminユーザのパスワードが初期値から変更されているかどうかや,⁠ファイル」機能が利用可能かどうか,Rubyから画像処理ツール(ImageMagick)を利用できるモジュールであるRMagickが有効であるかどうかを確認することができます。

また,プラグインを導入すると,この「情報」画面に,利用可能なプラグインの一覧が表示されます。

図12 情報画面

図12 情報画面

今回は,Redmineを運用する上でシステム管理者が把握しておくべき設定項目について紹介しました。次回は,TIPSとソースコードをカスタマイズしてより使いやすくする方法の紹介を予定しています。なお,バージョン0.7がリリースされた場合は,それらについても取り上げる予定です。

著者プロフィール

安達輝雄(あだちてるお)

TIS株式会社勤務。入社してすぐにRuby on Railsと出会う。現在はJRubyやXenなどOSSを中心に調査・検証をおこなっている。

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/interu/


並河祐貴(なみかわゆうき)

TIS株式会社 基盤技術センター所属。オブジェクト指向開発,開発環境・ツール整備に従事した後,近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウェアの検証/導入や,Xenなどのサーバ仮想化技術をターゲットに取り組んでいる。

ブログ:http://d.hatena.ne.jp/rx7/