概要
本書は多くの企業が力を入れている,プロジェクトマネジメント力を強化するのための解説書です。米国PMIがまとめた「PMBOKガイド」の内容をもとに,実際のプロジェクトの進行に沿った形で解説しています。より理解力を深めるための関連知識,どのように実践するかをイメージしやすくするための事例紹介,章末の確認テストなど,プロジェクトマネジメントについて基礎からしっかり学習したい人に活用していただける内容です。PMBOK関連資格の取得を目指す第一歩としてもお勧めできます。
こんな方におすすめ
- プロジェクトマネジメントについて勉強している方
- 重要なプロジェクトのマネージャ,責任者に任命された人
著者から一言
NECラーニングでは,「コンサルティング」「研修サービス」「eラーニング」と,3つの支柱となるサービスを的確に組み合わせ,お客様のニーズに最適な人材開発ソリューションを提供しています。それらのサービスメニューは,優れた講師陣のもと,業種業態を問わず豊富な実績やノウハウに裏打ちされた最先端の研修サービスを網羅し,さらに効果的なeラーニングの企画・開発力を誇ります。ビジネスにおけるマネジメントスキルの開発から,各部門のテクノロジースキルの獲得・向上まで,NECラーニングは企業の全領域における人材開発が可能な,業界トップクラスの研修サービスをお届けしています。
プロジェクトマネジメント研修に関しては,REP(Registered Education Provider)として実践的な研修を提供しています。
http://www.neclearning.jp/training/pm_training.html
目次
1章 なぜプロジェクトマネジメントが重要なのか
1-01 プロジェクトとは
- プロジェクトの特徴
1-02 なぜプロジェクトは失敗するのか
- プロジェクトが失敗する原因
1-03 プロジェクトをうまく進行させるには
- プロジェクトマネジメントが実施されないと?
- プロジェクトマネジメントはどんな活動なのか
- プロジェクトマネジメント標準を学習しよう
2章 PMBOKとは
2-01 PMBOKガイドとは
2-02 プロジェクトマネジメントとPMBOKガイドの関係
2-03 プロジェクト・ライフサイクルと5つのプロセス群
- 5つのプロセス群とは
- フェーズとプロセス群の関係
- 5つのプロセス群の関係
2-04 9つの知識エリア
A社の事例(2-1) 会社の状況・問題点
確認テスト
3章 プロジェクト立ち上げ
3-01 プロジェクトを立ち上げる
3-02 プロジェクト憲章を作成する
3-03 ステークホルダーを特定する
A社の事例(3-1) プロジェクトの立ち上げ
確認テスト
4章 プロジェクト計画
4-01 プロジェクトを計画する
4-02 スコープを明確にする
- 2種類のスコープ
- スコープを明確にする理由
- スコープを決める手順
4-03 成果物と作業を洗い出す
4-04 人的資源の計画を立てる
- 役割と責任を決める
- プロジェクトの組織を確認する
- 要員マネジメントを計画する
4-05 スケジュールを作る
- 作業を細分化する
- 作業順序を設定する
- 必要な資源と作業量を見積もる
- アクティビティの所要期間を求める
4-06 コストを見積り,予算を決める
- コストの計算をする
- コストパフォーマンス・ベースライン設定をする
4-07 品質の計画を作る
- 品質とは
- 品質のマネジメントとは
- 品質マネジメントの計画を立てる
- 品質の要求を明確にする
- 品質の改善計画を立てる
4-08 情報共有の方法を決める
- 情報共有の要求とコミュニケーション・モデル
- コミュニケーションの手段
- コミュニケーションを計画する
4-09 リスクを洗い出し,リスクを発生させない対策を練る
- プロジェクトのリスクとは
- リスクマネジメントを計画する
4-10 外部資源の活用を検討する
4-11 プロジェクトマネジメント計画として全体をまとめる
A社の事例(4-1) スコープを明確にする
A社の事例(4-2) プロジェクトの体制を整える
A社の事例(4-3) 作業量と期限を見積もる
A社の事例(4-4) スケジュールを作成する
A社の事例(4-5) 予算を確定する
A社の事例(4-6) 品質計画を立てる
A社の事例(4-7) リスクに備える
A社の事例(4-8) 外部資源を活用する
A社の事例(4-9) プロジェクトマネジメント計画として全体をまとめる
確認テスト
5章 プロジェクト実行
5-01 プロジェクトを進める
5-02 品質が確保されているかをチェックする
5-03 チームを編成し,メンバーを育成する
- チームを編成する
- チームを育成する~チーム・メンバーの育成
- チームを育成する~チーム自体の育成
- プロジェクト・チームをマネジメントする
5-04 ステークホルダーと情報を共有する
5-05 外部資源の調達先と契約を結ぶ
A社の事例ケース(5-1) 会議を開催する
A社の事例ケース(5-2) 調達先と契約を結ぶ
確認テスト
6章 プロジェクト監視・コントロール
6-01 計画どおりに進んでいるか監視する
- プロジェクトを監視する
- 計画と実績の差を知る
- プロジェクトで発生する変更を適切に管理する
6-02 要求内容を調整する
6-03 プロジェクトをスケジュールどおりに進める
6-04 コストを予算以内に抑える
- コストを見直す
- コスト見直しの観点1:コストの計画との差
- コスト見直しの観点2:今後のコスト
- コスト見直しの観点3:原因の究明
- コスト見直しの観点4:変更要求の検討
6-05 求められる品質の成果物を作り上げる
- 求められる品質の成果物を作るには
- 品質の確保に必要なデータを収集する
- データを分析・評価する
- QC七つ道具に含まれる主なツール
- 新QC七つ道具
- 基準を満たす成果物を作りあげる
6-06 プロジェクトの実績をステークホルダーに報告する
6-07 リスクの状況を監視する
6-08 パートナーを管理する
6-09 成果物を受け入れてもらう
A社の事例ケース(6-1) 進捗を管理する
A社の事例ケース(6-2) 変更依頼へ対応する
確認テスト
7章 プロジェクト終結
7-01 プロジェクトで経験したことをまとめ,プロジェクトを完了する
7-02 パートナーとの契約を終結する
A社の事例ケース(7-1) プロジェクトの終結にあたって
確認テスト
8章 プロジェクト・マネジャーに求められるスキル
8-01 プロジェクト・マネジャーに求められるスキル
8-02 PMBOKに関連する資格(PMP)
- PMBOKガイドに関連する主な資格
- PMP試験とは
サポート
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
(2013年3月5日更新)
P.180 下から4行目
誤 |
図6.4の例では、SVは「5,000千円-6,000千円= -1,000千円」であり |
正 |
図6.4の例では、SVは「4,000千円-5,000千円= -1,000千円」であり |
P.181 上から5行目
誤 |
図6.4の例では、SPIは「5,000千円÷6,000千円=0.8」であり |
正 |
図6.4の例では、SPIは「4,000千円÷5,000千円=0.8」であり |