概要
第1特集
システムログからWebやDB,ビッグデータの基礎まで
ログを読む技術
「さあ,ログを蓄えて宝の山を目指そう!」と,ひとかたまりの宝を探す冒険,とまではいきませんが,コンピュータが動くとログが蓄積されます。そのログには宝の山と言える情報がたくさん入っています。システムの内側で起きた出来事を記録していくシステムログ,Webサーバに接続してくるクライアントの行動を記録するアクセスログ,データベースの利用状態を記録するクエリログやエラーログ……。サービスの実装も大事ですが,ログを分析したり利用することで,管理・運用の効率が上がったり,次に何をすべきかわかるようになります。意外に知られていない,でも重要なログの扱い方を70ページ超の特集で解説します。システムログからMSPのログ監視テクニック,そしてFluentdとMongoDBを利用した現代的なログの使用方法まで一挙に習得してみませんか?
第2特集
fork を通して考える・試す・コードを読む
Linuxカーネルのしくみを探る
カーネルとはOSの核となる機能のことです。CPU,メモリ,入出力装置などのハードウェアを抽象化することで,アプリケーションが共通の命令で各ハードウェアを扱えるようにします。また,アプリケーションを効率よく動作させるために,プロセスやメモリなどのリソースを管理します。
信頼性が高く,処理の速いLinuxシステムを構築/運用する場合,Linuxカーネルの知識を求められることもあるでしょう。しかし,今のカーネルは機能の数が多く,処理の内容も複雑です。そこで,本特集では数あるカーネルの機能の中から「プロセス管理」に注目して,そのしくみをひも解きます。プロセス管理はシステムのパフォーマンスにも直結する要素ですので,実際の開発や運用に活かせる知識もたくさん見つかるはずです。
一般記事
ITビジネスの足下を揺るがす大きなバグ
OpenSSLの脆弱性“Heartbleed”の教訓【後編】
「Heartbleed」として知られることとなったOpenSSLのHeartbeat Buffer Overreadの脆弱性はたいへん話題になり,あちらこちらで多くの情報が流れました。本稿では前号と今号で前後編の2回に分けて,歴史的背景からソースコードレベルまで,この問題の本質的な原因を深く分析してみます。
一般記事
ネットワークを眼で読む
使ってみよう! tcpdump
ネットワークを流れるデータはシステムのトラブル解決やセキュリティ認識にとって多くの情報を提供してくれます。誰でも簡単なコマンドで見ることができる便利さと怖さの両面を知っておいてほしい,ITエンジニア必修の基本中の基本のお話です。