概要
特集1
現場で使えるものだけを選りすぐり!
サルでもわかる逆引きデザインパターン
デザインパターンは「良い設計のカタログ」です。設計をする際によく出くわす問題の解決方法がカタログ化されていますので,デザインパターンを知っているのと知らないのとでは,設計に大きく差がつきます。設計に差がつくということは,その設計図を元に書かれるソースコードにも大きく差がつくということです。こんな便利なものを効果的に利用しない手はありません。
本特集では,この「良い設計のカタログ」の中から,Webアプリケーション開発で重宝するものだけを厳選して,目的別に逆引きでご紹介していきます。本当に使えるデザインパターンだけに絞って,ゼロからやさしく解説してありますので,これまでデザインパターンに対して「難しい」「個々のパターンはわかるんだけど,実際にどう適用すればよいのかわからない」と感じていた人のお役にも立つはずです。
特集2
コーディング力をモリモリ上げる!
PHPケーススタディ
WebアプリケーションをPHPで制作するためには,さまざまな場面で「実戦テクニック」が必要になります。経験を積んだプログラマにとってはごく自然に書けるような処理でも,特にPHP初心者にとっては,どこから学んだらよいのか見当がつかないこともあるでしょう。そこで本特集では,PHPによるWebアプリケーション制作で必須となるポイントを6章にジャンル分けし,Tips集として紹介しました。本特集を見ながら,コーディングに挑戦してみてください。
特集3
エンタープライズデータベース宣言!
MySQL乗り換え案内
にわかに活気づくオープンソースデータベースのMySQL。機能的な進化に加えて,国内でもMySQLビジネスフォーラムの設立など,エンタープライズシステムに導入する上での基盤が整備されてきています。そこで本特集では,すでにMySQLを利用しているユーザはもとより,MySQLへの移行を検討しているユーザに必要な情報を「しくみ」「安定稼働」「運用保守」「管理ツール」をキーワードにやさしくコンパクトにまとめてお届けします。
特別企画1
優しくって簡単なJ2EEがやってきた!
はじめてのSeasar2
今年6月末に開催されたJavaOneで最も関心を集めたトピックの1つは,EJB 3.0でした。EJB(Enterprise JavaBeans)は,J2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)の中核となるコンポーネント技術ですが,その期待が非常に高かったほどには普及が見られないまま,現在にいたっています。その理由には,EJBのしくみが複雑で,利用するのに手間がかかり,理解にも時間がかかるといったことが挙げられます。そうした中,もっと簡単・手軽に,普通のJavaオブジェクトでJ2EEを使おうとする動きが,昨年頃からオープンソースコミュニティを中心に広まり,DI(Dependency Injection)/IoC(Inversion of Control)やO/Rマッピングといったキーワードと共に開発者の高い関心を集めるようになりました。そしてEJBの次期バージョン3.0ではついに,こうした動きが全面的に取り入れられようとしています。
本特別企画では,このような流れの中で「J2EEの解体と再構築」「易しさと優しさ」をキーワードに登場した国産オープンソースDIコンテナSeasar2の基礎知識を,その草創期からさまざまな業務システムでSeasarを活用してきた筆者がわかりやすく解説します。
特別企画2
開発者のための
ロジカルシンキング実践!入門
システム開発者には,プログラミングや設計に関わる高度な知識と経験,そして顧客やプロジェクトメンバーと柔軟で的確なやりとりができるコミュニケーション能力が求められます。こうしたさまざまな能力を継続的に維持,向上させていくためには,ベーススキルとしての高い理解力や表現力などを備えていることが欠かせません。そしてそのためのカギとなるのが「ロジカルシンキング」です。
本特別企画では,開発者の方々にも身近ないくつかのエピソードや例を交えて,ロジカルシンキングを解説します。本稿でその概要とポイントをご理解いただいたら,ぜひ,日々の仕事や生活で実際にロジカルシンキングしてみてください。実践こそが,理屈ではなく力としてのロジカルシンキング習得のカギとなります。