概要
本書はC言語の実験プログラムを通して,コンピュータとプログラムのしくみを解説します。C言語のプログラムの作り方ではなく,実験プログラムを実行させた結果をもとに,コンピュータの内部でどのようなことが行われているか,プログラムがどんなしくみで処理をしているかを紐解いていきます。C言語をマスターしている人はもちろん,そうでない人でも「なるほど!」と納得できる内容です。
こんな方におすすめ
- プロのプログラマを目指して勉強している人
- プログラミングのスキルをもっと向上させたい人
目次
第1章 2進数に関する実験
- 1-1 10進数を2進数に変換する
- 1-2 2進数を10進数に変換する
- 1-3 符号ありデータと符号なしデータ
- 1-4 2の補数表現
- 1-5 異なるデータ型の代入
第2章 データ形式に関する実験
- 2-1 半角文字の文字コード
- 2-2 全角文字の文字コード
- 2-3 データの変換
- 2-4 浮動小数点数形式
- 2-5 BCD形式
第3章 演算に関する実験
- 3-1 整数データの除算
- 3-2 論理演算の種類と真理値表
- 3-3 論理演算によるビット演算
- 3-4 シフト演算で空いた桁
- 3-5 演算における誤差
第4章 誤り検出に関する実験
- 4-1 チェックサム
- 4-2 チェックディジット
- 4-3 パリティチェック
- 4-4 ハミング符号
- 4-5 CRC(巡回冗長検査)
第5章 ファイルに関する実験
- 5-1 テキストとバイナリ
- 5-2 ファイルの識別情報
- 5-3 シーザー暗号とXOR暗号
- 5-4 公開鍵暗号方式(RSA暗号)
- 5-5 ファイルの圧縮と解凍
第6章 開発ツールに関する実験
- 6-1 コンパイラとリンカ
- 6-2 ライブラリマネージャ
- 6-3 バイナリファイルダンパ
- 6-4 コンパイラの最適化機能
- 6-5 コンパイラとインタプリタ
第7章 エラーに関する実験
- 7-1 コンパイルエラーと警告
- 7-2 プログラムのクラッシュ
- 7-3 printfデバッグ
- 7-4 コメントアウト
- 7-5 無限ループ
第8章 実行時間に関する実験
- 8-1 実行時間を求める方法
- 8-2 演算の種類と実行時間
- 8-3 データ型の種類と実行時間
- 8-4 アルゴリズムの実行時間
- 8-5 記憶装置のアクセス時間
第9章 CPUとメモリに関する実験
- 9-1 CPUのレジスタ
- 9-2 メモリのデータ格納領域
- 9-3 1次元配列と2次元配列
- 9-4 プログラムのメモリ領域
- 9-5 ポインタの仕組み
第10章 アセンブリ言語に関する実験
- 10-1 関数と変数の表現
- 10-2 演算の表現
- 10-3 関数呼び出しの表現
- 10-4 繰り返し処理の表現…
- 10-5 分岐処理の表現
サポート
ダウンロード
本書に掲載した実験プログラムのソースコードです。ダウンロード後,解凍して,各章のフォルダをC:\gihyoフォルダ内に保存してください。詳細は本書のP.7~11をご参照ください。
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- 実験室ソールファイル