概要
2015年,エルトゥールル号遭難事件から125年を迎えます。この事件はオスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号が,和歌山県串本町にある樫野崎沖で遭難し,多くの犠牲者を出した出来事です。
そのとき,樫野崎灯台に何名かの生存者が辿り着き,串本町総出で懸命な救難活動,そして介護を行った結果,灯台に収容された69名がオスマン帝国に帰還することができました。
この一連の出来事は「エルトゥールル号事件」として,トルコ,そして日本国内で伝えられてきています。また,その後に起きたイラン・イラク戦争でのトルコによる日本国民救出や1999年に起きたトルコ大地震,2011年に起きた東日本大震災などの両国による救援・救助など,国家間の深い親交が続けられています。
本書はエルトゥールル号遭難事件から125年目となる節目の年に,当時何が起きていたのか,執筆者自身が何度も串本へ足を運び取材を重ね,また,多くの関係者へのインタビューを行い,1冊の本としてまとめた電子書籍です。
ますますグローバル化が進む現在,日本が世界と接するにはどうすべきか,未来につながるヒントが見つかる内容です。