概要
楽しく早くプログラミングを学びたいと思いませんか? 本書はPythonを使ってプログラミングを独習できるようにさまざまな工夫を凝らしました。1つにはプログラミングのわかりにくい概念をイラストで解説しました(小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記のaicoさんが描きました)。2つめはソースコードを図解で説明しました。そして未経験な読者でも自分で読み進めることで,エディタを使ったコーディング方法や文法に慣れ,オブジェクト指向やテスト方法,そしてWebアプリケーションの作り方までいっきに解説します。
こんな方におすすめ
著者から一言
プログラミングの世界へようこそ!
執筆のきっかけは,「プログラミングを教えてほしい」と私に依頼してきた学生さんとのレッスンです。私は,市販されているプログラミングの入門書を買って,それを読み進めながらレッスンをしたのですが,「自分ならこう説明したい。プログラミングのやり方やその面白さを,もっと伝えたい」という思いが強くなってきました。そこで本書を執筆しました。皆さんが楽しみながら読み進めることができるように,カバーイラストにあるような,やさしくかわいらしいイラストもふんだんに盛り込みました。
プログラミングの学習は,語学の学習によく似ています。英語を学んだときを思い返してみてください。単語と文法の学習をしてから文章が作れるようになり,段々とコミュニケーションが取れるようになります。
プログラミングも同じ学習過程を通りますが,文法の学習はどうしても退屈になりがちです。本書では,最低限必要な文法に絞って解説しています。そのほかの細かい文法については,プログラムを書いて動かせるようになって,あらためて学ぶほうが身につくからです。
プログラミングは体感するものです。最低限必要な知識をまず勉強する。あとは実際に動くプログラムを読んでみて,そのとおりに書いてみて,動かす。自分の頭でイメージした内容をプログラムで表現できるようになってゆく過程を楽しんでもらいます。それが本書のゴールです。
- これから,プログラミングを始められる方
- プログラミングについて,どんなものだか興味を持っている方
- プログラミングに挑戦したけれども挫折してしまった方
- プログラマーが何を考えているか知りたい方
どんな方にも「プログラミングが面白く感じられるようになった」「自分のやりたいことが,おぼろげながらできそうだ」と思ってもらえるように本書を執筆しました。
きっとそう思っていただけると思います。補足
本書で使用しているサンプルソースコードは、以下のURLからダウンロードできます。ぜひ本書とともに活用ください。
https://github.com/gothedistance/python-book