概要
わかりやすい操作で人気のデータベースソフト・ FileMaker Proの入門者向け解説書です。データベース開発の工程に加えて, サンプルをもとにデータベースの操作方法を解説しているため, 「データベースを開発する人」と「開発ではなく, 既存のデータベースを操作する人」のどちらのニーズでも活用できます。パソコンのほか, iPad/iPhoneのモバイル環境でのデータベース活用についても解説します。最新版のFileMaker Pro 16のほか, Pro 15/14のユーザーにも利用していただけます。
こんな方におすすめ
仕事でFileMaker Proのデータベースを使う人 FileMaker Proでデータベースを構築したい人
若林孝(わかばやしたかし) 第1〜7章担当
寿商会 代表取締役社長。社長/ 営業/ 開発のマルチプレーヤー。FileMaker認定デベロッパ10-15。FMTech認定トレーナー。AppleやFileMakerのイベントで講演多数。
深澤真吾(ふかさわしんご) 第8〜9章担当
寿商会 開発マネージャー。FileMaker認定デベロッパ10-16。アメリカで開催されたFileMaker Developer Conference 2014の開発者選手権において個人世界8位に入賞した経験がある。FileMaker 公式トレーニング「FileMaker Master Training」トレーナーを務め, 開発者の育成にも力を入れている。
株式会社寿商会(かぶしきがいしゃことぶきしょうかい) 昭和22年創業。卸売事業とFileMaker事業を主とする。FileMaker Business Alliance PLATINUM, Apple Consultants Networkメンバー。
2013年 FileMaker Excellence Award「FileMaker Mad Dog Public Relations」をアメリカ本社で受賞。FileMaker Japan Excellence Awardでは2012~2016年まで連続受賞。
iPad/ iPhone向けFileMaker Goの受託開発は国内最大の実績を誇り, ファイルメーカー社のホームページに導入事例が数多く紹介されています。
ホームページ:http://www.filemaker.com/jp/solutions/customers/
目次
第1章 データベースについて知ろう
Section01 データベースと表計算ソフトの違いを知ろう
Section02 データベースが役立つ用途を知ろう
Section03 データベースの構造を知ろう
Section04 データベースソフトの種類を知ろう
Section05 FileMaker Proでできることを知ろう
第2章サンプルファイルでデータベースを操作しよう
Section01 FileMaker Proのデータベースを開く
Section02 操作モードを切り替える
Section03 レコードの表示形式を切り替える
Section04 必要なレコードをかんたんに検索する
Section05 必要なレコードを検索する
Section06 複雑な条件でレコードを検索する
Section07 演算子を使ってレコードを検索する
Section08 レコードの並び順を変更する
Section09 レコードを作成・削除する
Section10 レコードにファイルを挿入する
Section11 レコードを紙やPDFに出力する
Section12 他の形式のデータをFileMaker Proに取り込む
Section13 FileMaker Proのデータを他の形式で取り出す
第3章 新しいデータベースを作成しよう
Section01 作成するデータベースの機能を確認する
Section02 データベースを新規作成する
Section03 データを入力するためフィールドを作成する
第4章 見やすく使いやすいレイアウトにしよう
Section01 レイアウト上にフィールドを配置する
Section02 デザインパターンを切り替える
Section03 インスペクタを表示させる
Section04 オブジェクトのサイズや位置を調整する
Section05 オブジェクトの位置やサイズを自動的に調整する
Section06 オブジェクトのスタイルを変更する
Section07 オブジェクトの外観を変更する
Section08 フィールドが空のときにメッセージを表示させる
Section09 値一覧を作成する
Section10 ドロップダウンリストとポップアップメニューを利用する
Section11 チェックボックスセットとラジオボタンセットを利用する
Section12 ドロップダウンカレンダーを利用する
Section13 編集ボックスの機能を利用する
Section14 数字タイプの書式設定を変更する
Section15 日付タイプの書式設定を変更する
Section16 条件によってオブジェクトを隠す
Section17 条件によって外観が変化するように設定する
Section18 カーソル移動の設定を変更する
Section19 タブを利用してスペースを広く使う
Section20 ポップオーバーを活用する
Section21 データと連動したWebページを表示する
Section22 誤って入力してももとに戻せるようにする
Section23 印刷用のレイアウトを作成する
Section24 宛名ラベル印刷用のレイアウトを作成する
第5章 データ入力を便利にする機能を追加しよう
Section01 シリアル番号を自動的に入力する
Section02 規定値を自動的に入力する
Section03 日時を自動的に入力する
Section04 ふりがなを自動的に入力する
Section05 入力欄を空欄のままにできないようにする
Section06 重複したデータを入力できないようにする
Section07 範囲を越える数字や文字数を入力できないようにする
Section08 計算式で制限を設定する
Section09 計算結果を表示するフィールドを作成する
Section10 文字を連結した結果を表示するフィールドを作成する
Section11 自動的に集計するフィールドを作成する
第6章 リレーションシップを設定してデータを連携しよう
Section01 リレーショナルデータベースとは
Section02 テーブルを追加する
Section03 テーブルオカレンスを追加する
Section04 リレーションシップを設定する
Section05 リレーションシップの結果を表示する
Section06 リレーションシップの結果をポータルで表示する
Section07 リレーションシップの結果をフィールドに保存する
Section08 起点となるテーブルオカレンスについて考える
Section09 異なるテーブルオカレンスからリレーションシップの結果を表示する
Section10 リレーションシップの結果を表示するフィールドを作成する
第7章 スクリプトを作成して処理を自動化しよう
Section01 スクリプトとは
Section02 スクリプトにしたい操作を確認する
Section03 スクリプトを作成する
Section04 スクリプトを実行するためのボタンを配置する
Section05 よく使うスクリプトのパターンを修正する
第8章 FileMaker Proをもっと便利に活用しよう
Section01 アカウントとアクセス権セットを確認する
Section02 新しいアカウントを作成する
Section03 FileMaker Proのデータベースを共有する
Section04 共有されたデータベースを利用する
Section05 現在の対象レコードを保存する
第9章 iPad/iPhoneでデータベースを利用しよう
Section01 FileMaker Goをインストールする
Section02 FileMaker Goにデータベースを保存する
Section03 FileMaker Goのデータベースをパソコンに戻す
Section04 FileMaker Goでレコードを操作する
Section05 FileMaker Goでレコードを閲覧する
Section06 FileMaker Goでレコードを検索する
Section07 FileMaker Goでレコードをソートする
Section08 FileMaker Goで写真を撮る・写真を使う
Section09 FileMaker Goの写真を他のアプリに送る
Section10 FileMaker Goで現在のレコードをPDFに保存する
Section11 FileMaker Goのデータベースからレコードをエクスポートする
Section12 共有されたデータベースをFileMaker Goで利用する
サポート
ダウンロード
以下のファイルをダウンロードできます。圧縮ファイルをダウンロードしていただき, 適宜解凍してご利用ください。
ダウンロード
サンプルデータベースファイル
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに, ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
(2017年7月31日最終更新)
P.74 手順[6]2~3行目
誤
<新規レコード>をクリックすると(②)、自動的に<No>フィールドに連番が入力されます。
正
<新規レコード>をクリックすると(②)、確認のダイアログが表示されるので、<保存>をクリックします。 自動的に<No>フィールドに連番が入力されます。
P.74 手順[8]3~8行目
誤
レコードが確定して確認のダイアログが表示されるので、<OK>をクリックします(③)。<顧客名>フィールドが空欄のため、続いて表示される確認のダイアログで<キャンセル>をクリックします。
正
レコードが確定して確認のダイアログが表示されるので、<保存> をクリックします(③)。<顧客名>フィールドが空欄のため、続いて表示される確認のダイアログで<いいえ> をクリックします。
P.75 一番上の図
③では<キャンセル>ではなく, <保存>をクリックします。