概要
話題のIT系キーワードを解説する「60分でわかる!」シリーズの最新ラインナップです。昨今のAI技術は株式や医療といった分野にも進出してきており,処理能力を活かした診断や検出だけでなく対話や技術開発でも実績を出し始めています。本書では,AIが医療分野でどういった役割を担うのかを「検査」「診察」「手術」「薬」「介護」などの7テーマに分け,それぞれイラスト付きでわかりやすくまとめて解説しています。
こんな方におすすめ
- 健康に気を使いはじめた社会人,医療分野に進出したい企業のビジネスパーソン
目次
Chapter.1 どこまでできる? AI×医療の基礎知識
- 001 世界で高まる「健康」への意識とその課題
- 002 医療を進化させるカギ「AI」
- 003 医療にAIを導入するメリット
- 004 医療の現場で活躍できるAIとは
- 005 「機械学習」で成長し続ける診断能力
- 006 日々の生活もAIで快適かつ健康に
- 007 ここまで進んだ! 海外AI医療最新事情
- 008 世界に対して出遅れる日本
- 009 政府が主導する「AI病院」計画とは
- Column 少子高齢化でAI医療が必要になる理由とは
Chapter.2 通院せずに病気がわかる AI×検査の最前線
- 010 AIで検査がスムーズに進む!
- 011 広まるウェアラブル機器での健康管理
- 012 睡眠状態から健康リスクを管理する
- 013 もう苦しくない! 飲む内視鏡
- 014 メンタルの不調もAIで検出できる
- 015 AIによる遺伝子検査で「将来かかる病気」がわかる?
- 016 通信から充電まで 無線で医療はここまで進化する
- 017 AIと「埋め込み型センサー」で24時間のヘルスケアができる!
- 018 「見えない初期症状」をAIが検出 発症前に病気がわかる!
- Column ビッグデータを分析し医師を支える「データサイエンティスト」
Chapter.3 最適な治療ができる AI×診察の最前線
- 019 AIですばやく正確な診断ができる!
- 020 AIによる診断のしくみ
- 021 医師を圧倒したAIの診断
- 022 AIが見抜いた真の病名
- 023 AIで診察結果を多角的に分析し,予測まで行う
- 024 「リアルタイム内視鏡」で診察しながらがんを見つける
- 025 AIは「参考」 最後は医師が判断する
- 026 待ち時間が激減! AIによる問診とは
- 027 「在宅医療」の実現で通院も入院も不要になる!
- Column 日本医師会が重視する,AIの「ホワイトボックス」化
Chapter.4 最新メカニクスとの融合 AI×手術の最前線
- 028 AIで医師の技術・地域格差はなくなる!
- 029 より正確な動作が可能に 手術用ロボットの導入
- 030 傷はたったの数センチ 驚異の低侵襲手術
- 031 ロボットの遠隔操作で名医の手術が身近に
- 032 AIとロボットによる「完全自動手術」実現のために
- 033 AIを活用したロボット手術でなければできないことは?
- 034 AIの高精度な予測で手術後も安心
- 035 急患の搬送から手術までのプロセスが変わる!
- Column 日本の切り札になるか,世界屈指の内視鏡技術
Chapter.5 こんなところでもAIが活躍 AI×薬の最前線
- 036 AIの活用で新薬開発のコストが下がる!
- 037 Amazonが薬品販売事業に進出
- 038 錠剤にチップが埋め込まれた「デジタル薬」とは
- 039 AIが調合する「あなた専用サプリメント」で健康に
- 040 「不治の病」がなくなる? 難病に効く薬をAIで開発する
- 041 AIによる治験改革,シミュレーションと自動化ですばやく承認!
- 042 遺伝子データを解析し,疾患に最適な治療薬を見つける
- Column 創薬コストの問題は,まだ完全に解決していない
Chapter.6 負担軽減もAIにお任せ AI×介護の最前線
- 043 周囲の負担も本人の負担もAIで軽減できる!
- 044 介護の現場で進むロボティクス支援
- 045 「排泄予測デバイス」でトイレのタイミングがわかる
- 046 コミュニケーションロボットとの対話で患者を見守る
- 047 「IoTベッド」が離床を検知,不慮の事故を防ぐ
- 048 「顔認識」するAIで施設外の徘徊を防止する
- 049 患者を癒す「ペットロボット」とは
- 050 AIのサポートで「自立支援型」の介護を実現
- Column AIやロボットの導入につながる施策と介護報酬改定
Chapter.7 実現に向けて越えるべき壁とは AI×医療の課題
- 051 「がん検査」のAIは「かぜ」を理解できる?
- 052 AIは「治療のためなら患者を殺す」?
- 053 未知の新疾病や珍しい疾患をAIは見抜けるの?
- 054 AIによる誤診の責任はどこにある?
- 055 患者の医療データは最重要秘密 個人情報は守られる?
- 056 ブラックボックス化されたその思考 AIと倫理問題
- 057 法曹界では人種差別も AIの「偏見」はなくせる?
- 058 AI医療機器のコストは減らせる?
- 059 人間には何ができるのか AIと人間のかかわり
サポート
正誤表
本書の掲載内容に下記の誤りがございました。読者の皆様および関係者の方々にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
P.50 020「AIによる診断のしくみ」12行目
誤 |
また、現段階でにおいて医療現場に~
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正 |
また、現段階において医療現場に~
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P.139 AI医療関連企業リスト 株式会社日立製作所
誤 |
東京女子大学が実用化を目指す手術支援AI~
|
正 |
東京女子医大が実用化を目指す手術支援AI~
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