概要
イラストや図表が随所に入った,「やさしくわかりやすい,情報倫理の教科書」が新しくなりました。
新版では,これからの時代の課題となる「ビッグデータとAIの倫理」の章を新設。さらに「メディア・リテラシー」「ネット時代のコミュニケーション」「企業と情報倫理」などの既存章もアップデートし,ネットトラブルに巻き込まれたときの対処法など,ネットを活用する誰もが知っておくべき情報を盛り込みました。
幅広い観点から,情報に関するモラルやルールを学ぶことができる1冊です。
こんな方におすすめ
- 「情報倫理」の授業を履修する学生の方
- 現代の情報と倫理について,広く考えるきっかけをつかみたい方
著者から一言
本書『情報倫理 ネット時代のソーシャル・リテラシー』は,2015年に初版を発行しました。スマートフォンが普及してきた状況で,安心して,安全にネットのサービスや情報に関するさまざまな課題を,主に大学生を中心した若い人たちに理解してもらうことを目的として刊行されました。発行以来,大学の情報倫理関連の授業でも採用いただいています。
5年を経た2020年現在,情報通信社会はさらに進化しています。スマートフォンの利用はさらに進み,いつでも,どこからでも欲しい情報を探し,発信し,支払など各種のサービスにも利用するようになりました。また,ビッグデータと呼ばれる大量かつ多様なデータを収集,分析し,AI(人工知能)を活用するシステムも増えてきました。
一方,情報漏えいや標的型攻撃などサイバー犯罪は,相変わらず後を絶ちません。ビッグデータ活用により,個人情報やプライバシーの不正利用に関する不安も高まっていることでしょう。「情報」を活用する利便性の一方,「情報」の不正な入手や利用による問題や課題も起きているのです。
今後の社会では「データ駆動社会」の言葉があるように,より情報の活用が求められることは間違いありません。豊かで安全,安心して暮らせる社会を築いていくには,「情報倫理」と呼ばれる情報に関するモラルやルールを理解し,実践することが重要です。学生の皆さんにとっては学生生活をより充実したものにし,社会にでるための準備としても役立つことでしょう。
「情報倫理」の領域は確立した学問分野ではなく,新しい領域です。日々,起こる社会の出来事と結びついています。そうした出来事を理解し,主体的に考え,これからの新しいルールを作るための基礎となる知識,知恵として本書を役立ててください。
多様な倫理観を示し,深い知識をもとに新たな章を執筆くださった同志社大学の原田隆史先生,そして改版にあたり,見直しをしてくださった岡部晋典先生,佐藤翔先生に感謝します。
サポート
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本文使用の図版データ
(2020年4月13日更新)
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正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
P.30 青文字の見出し「インターネットの通信技術~」,2段落目の2行目
P.98 9行目
誤 |
2014年(昭和26年) |
正 |
2014年(平成26年) |
P.71 図2
引用元の記載に誤りがありました。正しくは以下のとおりです。
誤 |
電通 2013年 21年業種のマスコミ四媒体広告費伸び率から引用
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正 |
電通 2018年 日本の広告費|業種別広告費から引用
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P.72 下から5行目