概要
第1特集
データ型を正しく説明できますか?
静的型付け/動的型付け言語の違い
データ型を正しく扱うことは,プログラムの安全性・生産性の向上につながります。最近では動的型付け言語でも,型チェックや型アノテーションなどの機能により型の恩恵を受けられるものがあります。また,静的型付け言語でも型推論によって記述を楽にできるものがあります。動的型付け/静的型付け言語それぞれのアプローチで,型を効果的に使うための手段が提供されています。ただし,データ型は,使い方によってはかえって安全性・生産性を損ねることもあるデリケートなものです。型のメリットを最大限に引き出すには,動的型付け/静的型付け言語の違いや,各言語におけるデータ型の扱いへの理解が欠かせません。本特集で型についてもう一歩踏み込んで学んでみましょう。
第2特集
低レイヤソフトウェア開発入門(前編)
Linuxカーネルを読み解く,OS・ベアメタルアプリを創る
ITエンジニアとして渇いていませんか? いつもと同じOS,いつもと同じアプリ,いつもと同じプログラミング環境に飽きませんか。本特集はそんな方に向けた記事です。コンピュータ技術の結晶であるLinuxカーネルはまるで大きな図書館です。何から読んでいけばいいのか,わからないと思います。まず第0章では攻略方法を示します。続いて第1章ではLinuxカーネルへの機能追加の方法を紹介します。そして第2章では直接的にハードウェアをコントロールするプログラミング方法(ベアメタルアプリ開発)を解説します。第3章では自作OSを開発します。今こそコンピュータと向き合い研究してみましょう。新たな技術力の向上の手がかりが得られるでしょう。
第3特集
Ubuntu 20.04 LTS要点解説
デスクトップとサーバで何が変わった?
令和最初のLTSリリースとなるUbuntu 20.04 LTS。第1章では,そのデスクトップ版とフレーバーの変更点を解説し,第2章ではサーバ関連の変更点をメインに紹介します。Ubuntu 20.04 LTS Serverでは,安定性を重要視しつつ最新のコンテナ機能やソフトウェアを取り込んでいるバランスのとれたリリースとなりそうです。
一般記事
Jupyter Notebookで解決するインフラ管理の手順書づくり
LC4RI――再構築可能なインフラのための文芸的コンピューティングのすすめ
「Jupyter Notebook」を中心的なツールとして使う,情報システムの構築・運用のための方法論「LC4RI(Literate Computing for Reproducible Infrastructure;再構築可能なインフラのための文芸的コンピューティング)」について紹介しました。
短期連載
スタートアップのためのAWSテクノロジー講座
【1】コンテナの前提知識・比較検討の視点
昨今注目を集めるコンテナ技術ですが,適切な技術選定を行い正しく活用するには,さまざまな考慮が必要です。本連載では,AWSのソリューションアーキテクトが,コンテナ技術をより良く扱うためのノウハウを提供します。第1回では,コンテナ技術に関連して「コンテナを理解するための前提知識・比較検討の視点」というテーマで解説しました。