概要
全国の小学校で必修化されたプログラミング教育。
でも学校で学ぶ子どもの姿は,なかなか見えないもの。
実際のところ,「パソコンのゲームで遊んでいるだけじゃないの?」なんて思ったりしていませんか。
本書ではそんなギモンを持つお父さん・お母さんが,大人の目線からプログラミング教育を追体験できます。
授業でも利用されているScratchを使って,
- これからの子どもたちに求められている「プログラミング的思考」
- 家庭での学びを後押しするために親として身に付けておきたいスキル
を楽しみながら理解していきましょう!
こんな方におすすめ
- 我が子のプログラミング教育を体験してみたいお父さんやお母さん
著者から一言
~「はじめに」より~
この本は,静岡県にある武修館という道場から生まれました。たくさんの子どもたちと,そのお父さん・お母さんが一緒になって剣道の稽古に励んでいる,とても活気のある場所です。
私は門下生として通いながら,この道場でプログラミングの教室を開いてきました。長くITエンジニアとして働き,高専や高等学校での情報教育にも携わった経験から,その楽しさと奥深さを,同じ道場の子どもたちと共有したいと思ったのです。参加してくれた子どもたちは,幼稚園から小学校高学年までさまざまですが,とても実りのある時間になりました。
そんななか,気付いたことがあります。子どもたちに負けず劣らず,その親御さんたちもプログラミングに興味を持っているということです。ちょうど話題になっていたのが,学校ではじまったばかりの「プログラミング教育」でした。
- 将来役に立つの? うちの子,プログラマーになりたいわけじゃないのに?
- 最近よく聞く「プログラミング的思考」ってなに?
- 学校に任せっきりで本当に大丈夫?
など,期待と戸惑いが混じったさまざまな声を耳にしました。何より他の教科と違って,自分がプログラミング教育など受けてこなかったので,うちの子が何をやっているのかまったくわからないというのが,みなさんの率直なギモンだったのです。
本書は,そんなギモンに答えるために書かれました。ならば,お父さん・お母さんにもプログラミング教育を体験してもらおう,というわけです。自分の頭と手を動かしてみることで,子どもたちが何を学んでいるのかを,より鮮明に理解していただけるはずです。コンピュータが苦手な方でも読めるよう,なるべくやさしい説明を意識しましたが,そのおかげでより本質的な考え方に絞ってご紹介することができたのではないかと考えています。