書籍概要

確定申告 令和43月締切分

フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す! 元国税調査官のウラ技 第8

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概要

確定申告は,フリーランスや個人事業主の方が1年間の仕事の成果を書き入れる機会。確定申告書に何を書くかによって,手元に残るお金の額は違ってきます。

確定申告には,「こうしたらトクになる」やり方がありますが,残念ながら,納税者に有利になる(=納める税金が少なくなる)情報を税務署が教えてくれることはありません。

節税できるかどうかは,ズバリ「知っているかどうか」。税金のことや節税に使える国の制度の基本を知っているかどうかで180度変わります。確定申告を絶好の節税の機会にする方法を,元国税調査官の大村大次郎さんがお伝えします。

「わかりやすい」「これならできる」と毎年ご好評をいただき,おかげさまで改訂8版。2022年の最新の税制をフォロー。ネット上で確定申告ができるe-Taxにも対応しています。

こんな方におすすめ

  • 確定申告するフリーランス,個人事業主の方
  • 起業や転職ではじめて確定申告することになった方
  • 節税の基本や,節税のために何をどこまでやってよいのか具体的に知りたい方

サンプル

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目次

Part1 確定申告の心得

  • 01 確定申告とは,そもそも何?
    • 確定申告とは「所得税」の申告のこと
    • 「所得税」は,どう決まるのか?
    • 青色でも白色でも,基本の手順は同じ
  • 02 売上はきっちり把握しておこう
    • 売上の把握はもっとも大事
    • 売上帳は,銀行通帳を活用しよう
    • 現金商売の人は毎日の売上帳をつけよう
    • 税務署は抜き打ち調査にやって来ることもある
  • 03 領収書の超・基本
    • 書き方に決まったルールはない
    • 領収書の書き損じに注意!
    • 税務署は印紙も見ている
  • 04 領収書はもらわなくてもいい!?
    • 神経質にならなくてOK
    • レシートでも十分通用する
    • 領収書をもらい忘れても諦めなくていい
  • 05 売上を抜いたらどうなるか?
    • 売上は絶対に抜いてはダメ!
    • 税務署は売上除外に敏感
    • 少額の売上除外でも税務署はやって来る
    • 税務署はなぜ売上除外に厳しいのか?
  • 06 源泉徴収と税金還付の仕組みを知っておこう
    • 源泉徴収は税金の前払い
    • 源泉徴収されているか必ずチェック
    • 報酬が源泉徴収されているか確認する方法
    • 源泉徴収額は支払いが100万円を超えるかどうかで大きく変わる
    • どういうときに還付が生じる?
    • 契約タイプのフリーランサーは要注意
  • 07 青色申告でないとダメ?
    • 青色申告って何?
    • 青色申告の申請期限
  • 08 青色申告のメリット
    • 青色申告の主な特典
  • 09 青色申告のデメリット
    • 青色申告,3つのデメリット
  • 10 実は白色申告のほうが有利!?
    • 白色申告も記帳が必要
    • 白色申告の記帳は小遣い帳程度で大丈夫
  • 11 白色申告ってどれくらいカンタン?
    • 白色申告の記帳には明確なルールがない
    • どういう帳簿を残しておけばいい?
  • 12 会社と個人事業,どっちがいいのか?
    • 会社と個人事業はどこが違う?
    • 会社を作れば本当に税金が安くなる?
    • 会社を作った人の税金が一番安くなる方法
    • 最初は個人事業で,事業が軌道に乗ったら会社に

Part2 経費をたくさん積み上げよう

  • 01 経費をどれだけ積み上げられるか?
    • 税金を減らすには2つの方法しかない
    • 経費の範囲はけっこう広い
    • “生活費”を経費に計上するというやり方
    • 税務署に文句を言われない経費計上とは?
  • 02 家賃を経費で落とそう!
    • プライベート部分と仕事部分で按分計算する
    • だいたい6割の経費計上なら税務署から文句が出ない
    • 仕事部屋が別にあっても,自宅家賃を経費にできる
    • 持ち家の場合はどうなる?
  • 03 光熱費,電話代なども経費で落とそう!
    • 経費で落とせるのは家賃だけじゃない
    • 按分の割合は柔軟に考えていい
  • 04 配偶者や家族に「給料」を払おう!
    • 家族に給料を払って節税
    • 青色申告の専従者給与
    • ちょっとしたことでも「仕事の手伝い」になる
    • 建前の上で「給料」になっていればOK
    • 専従者控除を臨機応変に使う
  • 05 交際費を使いこなそう!
    • 個人事業主は交際費が使い放題!
  • 06 買い物をして節税!
    • 儲かったときは仕事に関係するものを物色しよう
    • 備品を買うときの注意点
  • 07 青色申告者は30万円未満の備品をターゲットにしよう
    • 青色申告の特例
    • テレビを事業用と認めてもらうには
  • 08 支払利息を忘れるな!
    • 消費者金融の利子も経費で落とせる
    • 生活のための借金か,事業の借金か
  • 09 経費を大きく膨らませるには旅費交通費を使え!
    • 旅行を出張にアレンジする
    • 視察旅行の範囲はかなり広い
    • 仕事2割,旅行8割くらいでは危険
  • 10 個人事業主は「福利厚生」の経費を使える?
    • 「福利厚生費」はグレーゾーン
    • 家族以外の従業員への福利厚生費なら普通に使える

Part3 所得控除を使い倒そう

  • 01 所得控除を増やして税金を減らそう!
    • 所得控除って何?
    • 所得控除は自分で申し出て受けるもの
  • 02 所得控除にはあまり知られていないモノもある
    • 所得控除は全部で10以上
    • まずは,ざっくり見てみよう
  • 03 税務署員が使っている扶養控除のウラ技
    • 祖父母の兄弟でも扶養に入れられる
    • いくつであっても扶養に入れられる
    • 同居していない親を扶養に入れることもできる
    • 年金をもらっていても扶養に入れられることがある
  • 04 社会保険料控除のウラ技と,意外に使える雑損控除
    • 家族の分も,しっかり控除を受けよう
    • 自然災害などで被害があったときに使える雑損控除
    • あまり知られていないけれど,活用の幅は広い
    • シロアリ退治,害虫駆除,雪下ろし費用も雑損控除になる
  • 05 もっとも節税効果の高い生命保険の掛け方とは?
    • 生命保険料控除は,やり方によって3倍になる!
    • 「生命保険」「個人年金保険」「介護医療保険」の違い
    • 控除額が最高になる生命保険の掛け方
    • 「生命保険は掛け捨てがトク」ではない!
  • 06 地震保険料控除を忘れるな!
    • 災害への備えをしながら税金を安くする
    • 同じ地震保険なら控除される保険のほうがいい
  • 07 医療費控除は身近にある!
    • すぐにはじめられる医療費控除
    • 医療費控除の計算
  • 08 市販薬も医療費控除の対象になる!
    • 市販薬が対象になる場合,ならない場合
    • 市販薬を買ったとき,どう判断すればいい?
  • 09 条件をクリアすれば,ビタミン剤,栄養ドリンクも含めていい
    • 医療費控除OKの条件
    • ビタミン剤や栄養ドリンクは医薬品を選ぶ
  • 10 マッサージ代も医療費控除にのせよう!
    • お世話になっている人は少なくないはず
    • マッサージ代が医療費控除になる条件
    • 具合が悪いところを施術前に伝えておくこと
  • 11 ED治療,禁煙治療も認められている!
    • ほとんどアナウンスされていない
    • 禁煙治療も税務当局に確認済み
  • 12 交通費,タクシー代も医療費控除にできる
    • 必然性があればタクシー代も認められる
    • 医療費控除のグレーゾーン
  • 13 医療費控除には知られていない面がまだある
    • 歯の矯正は子どものうちに!
    • 所得が200万円以下なら医療費10万円以下でもOK
  • 14 医療費控除の申告は書類1枚でできる
    • 簡単になった医療費控除
    • 領収書はどうすればいい?
  • 15 「住宅ローン控除」は見逃せない!
    • 税額控除はパワフル
    • 住宅ローン控除の手続きは簡単
  • 16 共働き夫婦は,住宅ローン控除でさらにトクする方法がある!
    • 税額控除40万円をフルに受ける
    • 夫婦でダブル控除の条件
  • 17 住宅ローン控除の延長制度で消費税増税分をペイする
    • 住宅ローン控除が拡充されている
    • 「経過措置」を受けていた場合は対象外

Part4 さらに税金を安くするための強力アイテム

  • 01 国民年金基金は節税効果バツグン!
    • 節税しながら老後の資産を蓄積できる!
    • 国民年金基金はなぜオイシイのか?
    • お金が戻ってくるタイミングとインフレに注意
  • 02 個人事業主節税の王様「経営セーフティ共済」とは?
    • 個人事業主の節税策の中で,もっとも使いやすく効果が大きい
    • 掛金は4年後には返ってくる
    • 経営セーフティ共済の注意点
  • 03 小規模企業共済もけっこう使える!
    • まだある!節税しながら資産を増やす方法
    • 小規模企業共済の難点
  • 04 確定拠出年金に向いている人とは?
    • 確定拠出年金は年金を手厚くする3本目の矢
    • 「3本の矢」を比較する
  • 05 減価償却ってなんだ?
    • 減価償却の食わず嫌いはもったいない!
  • 06 減価償却には定額法と定率法がある
    • 定額法と定率法
    • 減価償却の基本「定額法」とは?
    • 同じ率を掛けていく「定率法」とは?
  • 07 中古車を買って節税する方法
    • 1年で数百万円の費用計上も!
  • 08 収入の波が大きい仕事には特例がある!
    • 収入の振れ幅が大きい人は要チェック
    • 変動所得の計算は税務署に聞いてもいい

Part5 誤解だらけの確定申告

  • 01 レシートは領収書の代わりになる!
    • 支払いを証明できればOK
    • 領収書がないときは,どうすればいい?
  • 02 「特殊事情」欄の賢い使い方
    • 地味ながら大事な「特殊事情」欄
    • 税務調査の誤爆を避ける
  • 03 開業届は出さなくても申告できる
    • 出していなくてもペナルティはない
    • どんな届出書が必要なのか?
  • 04 申告手続きのウラ技
    • 申告期限に間に合わなかったら
    • 確定申告の本当の期限は4月15日?
  • 05 税金を納めすぎたらどうなる?
    • 納めすぎた税金は戻ってくる
    • 税金が不足していた場合は?
    • 不正をすると7年間さかのぼって追及されることも
  • 06 あなたのところにも税務調査は来るのか?
    • 税務調査の本音と建前
    • どんな事業者がターゲットになりやすい?
    • 一定以下の規模の事業者には調査が入りにくい
  • 07 税務調査は逃れられないのか?
    • 税務調査には「強制」と「任意」がある
    • 「任意」でも黙秘はできない
    • 正当な理由があれば拒否できる
    • 「税務署は常に正しい」と思ったら大間違い
    • 税務署の言うことをうのみにしていると
    • 税務署は絶対に節税方法を教えてくれない
  • 08 いますぐe-Taxをはじめたほうがいい?
    • 国税庁はe-Taxを普及させたい
    • e-Taxの主なメリット,デメリット
  • 09 e-Taxのはじめ方,進め方
    • e-Taxのおおまかな流れ
    • 「ネットにつながっていればなんでもOK」ではありません
    • e-Taxをするには2つの方法がある
    • 税務署でIDを発行する方法
    • e-Taxでの申告書の作り方
    • 確定申告の証明はどうすればいい?

Part6 消費税対策講座

  • 01 消費税を知らないと大変なことになる!
    • 事業をはじめれば消費税の「納付者」になる
  • 02 簡易課税を使いこなそう
    • 消費税計算の手間を大幅に省ける
  • 03 消費税のウラ技!開業してから4年間消費税を払わない方法
    • 消費税には2年間の猶予がある
    • 3年目に会社を作れば消費税はさらに2年間免除
  • 04 消費税を還付してもらう方法
    • 消費税が還付になるってどういうこと?
    • 還付を狙ってとりにいくには
  • 巻末付録

    • 「青色申告」と「白色申告」の申告方法
    • 「青色申告決算書」の記入例
    • 白色申告の「収支内訳書」の記入例
    • 確定申告の期間
    • 提出書類,本人確認書類
    • 「確定申告書B 第一表」の記入例
    • 「確定申告書B 第ニ表」の記入例
    • 索引

    マンガ

    • 税金や確定申告で困ったときは"あの人"に!
    • 電子領収書なら印紙はなくていい
    • 青色申告のホンネ
    • 魅惑のプライベートカンパニー
    • おかんの給料問題
    • 接待交際のルール
    • もうひとつの所得控除?
    • 確定拠出年金の,〇なはじめ方
    • リフォームも節税アイテム
    • "使えない"領収書はすぐ捨てよう
    • どんと来い!税務調査
    • どんと来い!税務調査 その2
    • 消費税込み? 消費税抜き?

サポート

正誤表

本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

(2022年1月5日最終更新)

第1刷、第2刷での修正。第3刷以降では修正済み
P.41~P.42

 しかし、500万円の報酬は、あらかじめ51万500円(500万円×10.21%)も源泉徴収されているのです。そこで、確定申告すれば約45万円が還付されるというわけです。
 しかし、500万円の報酬は、あらかじめ91万8900円(100万円×10.21%+400万円×20.42%)も源泉徴収されているのです。そこで、確定申告すれば約87万円が還付されるというわけです。

(以下2021年9月24日更新)

第1刷での修正。第2刷以降では修正済み
P.133

新型コロナ対策のマスク代や消毒液代も医療費控除に入れたいところですが、それらは「予防」の意味合いが強いので該当しません。自費でのPCR検査は、自覚症状があって受けたのであれば医療費控除に該当しますが、念のための確認の場合は該当しません。
新型コロナ対策のマスク代や消毒液代も医療費控除に入れたいところですが、それらは「予防」の意味合いが強いので該当しません。自費でのPCR検査は、医師の指示があって受けたのであれば医療費控除に該当しますが、念のための確認の場合は該当しません。

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