概要
最短最速で今必要な知識を身につけるために,「情報のハブ」というコンセプトで書き下ろした新しいAWS入門書です。
「情報が多すぎて何から手を付ければいいかわからない」
「ボリュームのある資料のうち今自分に必要な情報はどれかがわからない」
「そもそもこの資料でよいのか,ほかに読んでおくべき資料があるのかもわからない」
新しい技術を学ぼうとすると,こんなハードルにぶつかりがちです。
本書は,玉石混交な情報リソースの中から,AWSエンジニアとして押さえておきたい情報源をふまえ,現場で活躍するエンジニアたちが必須の基礎知識を解説。AWSの根本にある考え方や最低限のAWSの構成,現場で必須となるセキュリティなどを知識が身につけられます。
AWSパートナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたクラスメソッドのエンジニア陣が送る,AWS初学者必携の1冊です。
こんな方におすすめ
- AWSの入門者・初心者
- AWSをこれから学ぶエンジニア
著者から一言
Amazon Web Service(AWS)は,2006年のサービス開始以来,数多くのアップデートを継続的に続けています。2021年1月時点では,200を超えるサービスを提供するようになりました。
最初は,以下のようなシンプルなサービスだけでした。
- Amazon Simple Queue Service(SQS)
- Amazon Simple Storage Service(S3)
- Amazon EC2
しかし,現在では全世界に展開するインフラストラクチャが利用可能になり,以下のようなあらゆる分野で利用可能なサービスが展開されています。
- データ分析
- 機械学習
- プロックチェーン
- IoT
- ゲーム開発
- AR/VR など
AWSの利用範囲も,スタートアップやWeb系企業での利用だけではなく,基幹システムや金融システムなどミッションクリティカルなエンタープライズや官公庁へと広がっています。
サービスが拡充し機能が豊富になるにつれて,これからAWSを利用しようとするユーザーにとっては,まず初めにどこから学習していくべきか難しいといった課題が出てきているでしょう。すでにAWSを解説するすばらしい書籍が多数存在していますが,1冊の本でAWSのすべてを網羅するには,無理があるようになってきています。
本書は,これから「AWSを触ってみたい」「AWSを学習したい」と思うけれども,多くのサービスがある中で「どこから入っていけばわからない」といったエンジニアを対象に執筆しています。
当然,本書のみでAWSのサービスをすべて解説するのは難しいので,AWSというサービスの考え方や基本的な使い方を理解していただくことを第一目的とし,以下のようにゴールを設定しています。
- AWSというサービスの基本的な考え方を理解する
- AWSの基本的なサービスを安全に利用できる
- 新しいサービスを利用する際に,利用方法を調べられる
細かい設定やもっと進んだ応用的な利用方法については,公式ドキュメントや外部の参考記事や書籍をなるべく多く紹介し,次のステップに進むための足がかりとなるようにしています。これからAWSを学んでみたいという方にとって,本書がその一助になれば幸いです。
(本書「はじめに」より)