概要
「膨大な顧客名簿から必要なデータをまとめたい」
「バラバラに管理されている商品リストから納品書にデータを取り出したい」
「毎日増える売上データを各部署に振り分けて送りたい」
こんな日々のExcel処理は「データ集計・抽出」機能を正しく使いこなせば,高速化できます!
本書では,ビジネス現場での経験豊富な著者が,本当に効率化できるテクニックを厳選して解説。さらに,Excel2021/Microsoft365で実装された「スピル機能」(数式のコピーをしなくても,隣接するセルに自動で結果が反映される機能)も併せて掲載しているので,よりスピーディに処理できます。
自己流のExcelに限界を感じている方,Excelでもっと効率アップしたい方は必携です。
こんな方におすすめ
- 今すぐ思い通りの集計・抽出をしたい方
- もっと効率よく集計・抽出をしたい方
目次
第0章 効率アップ! 数式と関数の「基本操作」をおさえよう
第1部 集計編
第1章 超簡単! 数式を使う前に「基本集計」の機能を使いこなす
- 1-1 基本集計ができるExcel機能をマスター!
第2章 数式を使って、思い通りの「集計と小計」を求めよう
- 2-1 「合計」ボタンの活用テクをマスター!
- 2-2 どんな「小計」でも求めるテクをマスター!
- 2-3 複数のシートやブックの集計をマスター!
第3章 数式苦手派は必見!「条件付き集計」機能を活用しよう
- 3-1 テーブル/ピボットテーブルで条件付き集計をマスター!
- 3-2 ピボットテーブルを使った条件集計表の作成テクをマスター!
- 3-3 複数表/シート/ブックの条件付き集計テクをマスター!
第4章 数式を使えば無敵!「条件付き集計」を完全制覇
- 4-1 数式を使った条件付き集計をマスター!
- 4-2 フィルターや非表示の行/列を除く集計をマスター!
- 4-3 データの重複を条件にした集計をマスター!
- 4-4 区間集計をマスター!
- 4-5 集計するセル範囲を「可変」にする集計をマスター!
- 4-6 その他のあらゆる条件付き集計をマスター!
- 4-7 複数のシート/ブックの条件付き集計や重複集計をマスター!
第5章 今日から足し算/引き算は不要!「日付や時刻の集計」は難しくない
- 5-1 期間の計算をマスター!
- 5-2 指定日を求める計算をマスター!
- 5-3 年/月/日/週/曜日ごとの集計をマスター!
- 5-4 時間の計算をマスター!
第2部 抽出編
第6章 数式が苦手なら「抽出機能」を使いこなそう
- 6-1 「セル」からの抽出は3つの分割機能をマスター!
- 6-2 「表」からの抽出は4つの機能をマスター!
第7章 セルから「必要な値だけ」を抽出するテクを網羅
- 7-1 文字列から文字の一部や関連情報を抽出するテクをマスター!
- 7-2 日付や時刻から日時の一部や関連情報を抽出するテクをマスター!
第8章 大量データから即ピックアップ!「検索抽出」を極める
- 8-1 検索値で抽出する「基本の検索抽出」をマスター!
- 8-2 あらゆる表から検索抽出するテクをマスター!
- 8-3 特殊な検索値で抽出するテクをマスター!
- 8-4 複数表/シート/ブックから検索抽出するテクをマスター!
第9章 目的のデータを導く!「条件抽出」を習得しよう
- 9-1 条件を満たすデータを抽出する「基本の条件抽出」をマスター!
- 9-2 希望の形で条件抽出するテクをマスター!
- 9-3 複数表/シートから条件抽出するテクをマスター!
第10章 データの傾向を知りたい!「数値の抽出」をモノにする
- 10-1 数値の大きさを条件にした抽出をマスター!
- 10-2 数値の大きさで順位を付けるテクをマスター!
第11章 こんなデータを表から抽出したい!「あらゆる抽出」を制覇
- 11-1 フィルター抽出を+数式で完全にマスター!
- 11-2 データの重複を条件にした抽出をマスター!
- 11-3 指定の行列から抽出するテクをマスター!
- 11-4 見出しや項目名を抽出するテクをマスター!
- 11-5 思い通りの順番にする「並べ替え/入れ替え抽出」をマスター!
第12章 手作業だとめんどうな「複数シート/ブックの抽出」を完全攻略
- 12-1 各シートへデータを振り分けるテクをマスター!
- 12-2 複数シート/ブックを扱うあらゆる抽出テクをマスター!
巻末 関数一覧
サポート
ダウンロード
本書をお買い上げいただいた読者様には,本書のテクニック解説で例示している表(Excelファイル)をご提供します。
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(2023年7月26日更新)
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正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
P.258 テク124 「Change!」内の「従来」の数式
誤 |
=NETWORKDAYS.INTL(C3*1,E3*1,"1010000")-1
|
---|
正 |
=NETWORKDAYS.INTL(C3,E3,"1010000")-1
|
---|
P.189 テク088 「併せて覚えテク Microsoft365ならVSTACK関数を使おう」本文
誤 |
Micorosft365ならクリップボードは不要。(1)VSTACK関数を使えば、複数シートの表を縦方向に1つにまとめることができる。そのデータをもとに(2)UNIQUE関数で重複を除いて抽出し、(3)COUNT(A)関数で数えることで重複を除いた件数が求められる。VSTACK関数で1つにまとめてUNIQUE関数で重複を除いて抽出する数式は、11章2節テク268で解説しているので参考にしよう。 =COUNTA(UNIQUE(VSTACK('7月'!B3:B8,'8月'!B3:B7,'9月'!B3:B6,'10月'!B3:B6))) |
正 |
Micorosft365ならクリップボードは不要。VSTACK関数を使えば、複数シートの表を縦方向に1つにまとめることができる。そのデータをもとにUNIQUE関数で重複を除いて抽出し(11章2節テク268参照)、COUNT(A)関数で数えることで重複を除いた件数が求められる。この数式は、本章7節テク116で解説しているので参考にしよう。 |
P.443 テク223 「使うのはコレ!」上から3行目
誤 |
INDEX+SMALL+ROW関数 |
正 |
IFERROR+INDEX+SMALL+ROW関数 |
P.444 テク223 「●Excel2019/2016の数式」2つ目の図中の数式
誤 |
=INDEX($C$3:$E$10,SMALL($F$3:$F$10,ROW(A1)),1) |
正 |
=IFERROR(INDEX($C$3:$E$10,SMALL($F$3:$F$10,ROW(A1)),1),"") |
P.448 テク226 「使うのはコレ!」上から2行目
誤 |
Excel2019/2016 IF+COUNTIF+ROW関数、INDEX+SMALL+ROW関数 |
正 |
Excel2019/2016 IF+COUNTIF+ROW関数、IFERROR+INDEX+SMALL+ROW関数 |
P.229 テク109 「併せて覚えテク」内の「Excel2019/2016」の囲み
誤 |
=SUMIF($B$7:$G$7,COLUMN(A1:C1),$B$6:$G$6) |
正 |
=SUMIF($B$7:$G$7,COLUMN(A1),$B$6:$G$6) |
P.428 テク217
手順(6)下の「操作テク」(下記文)を削除します。
誤 |
[操作テク]Excel2019/2016の場合はCtrl+Shift+Enterキーで数式を確定する。 |
P.429 テク217
「数式解説」の最後の一文(下記文)を削除します。
誤 |
Excel2019/2016では配列数式で求める必要があるため、Ctrl+Shift+Enterキーで数式を確定する。 |
P.527 テク267 「●Excel2019/2016の数式」図の手順(9)の囲み
誤 |
|
正 |
|
P.541 テク273 「●Excel2019/2016の数式」内の数式
誤 |
=INDEX($A$2:$G$16,,MATCH(I1,$A$1:$G$1,0)) |
正 |
=INDEX($A$2:$G$16,,MATCH(I$1,$A$1:$G$1,0)) |