概要
Windowsのコマンドプロンプトを活用することは,Windows OSのパワーを引き出すベストの方法です。ひとたびコマンドを覚えて入力すればやりたいことがGUIで回り道せずダイレクトに実現できます。Windowsも11となり熟成の域に達したといってもいいでしょう。同じくWindowsサーバーもシステム開発の現場やさまざまなWebサービスの現場で大活躍しています。もちろんクラウド上でもいうまでもありません。OSをコマンドで操作することは,いろいろなメリットがあります。本書は,そうした活用シーンも考慮しながら,上下巻で実践解説をしました。上巻は初心者ユーザーから中級者です。下巻はシステム管理者など少しプロ向きな内容になっていますが,上下巻合わせて相補的に活用できます!すみからすみまでWindowsのパワーを活用しましょう!
こんな方におすすめ
- Windowsコマンドプロンプトにコマンドをガンガン入力して仕事を効率化したいエンジニア諸氏
- 初心者からベテランまで!
著者から一言
Windowsは多彩なアプリの実行環境を提供するビジュアルなOSだが,用途によっては次のような不便さを感じることがある。
- クリック,ダブルクリック,ポイント,マウスオーバー,タップ,フリック,長押し,スワイプなどの操作を使い分ける必要がある
- 操作の手順や結果を言葉で説明しにくい
- 同じ操作を繰り返し実行することに苦痛を感じる
- サインインしていないとアプリケーションを操作できない
- ユーザーの習熟度や知識量などで作業効率や結果が変わる
これらをカバーしてユーザーを補助したり,システム管理を効率化したりするのが,アプリの一種であるコマンドである。
コマンドには次のような特長がある。
- ビジュアル的な操作がなくキー入力だけで実行できる
- コマンドとパラメータで処理が完結し,操作の説明や証跡も兼ねている
- 同じ操作を自動で繰り返し実行できる
- サインインしていなくてもバックグラウンドで実行できる
とはいえ,ユーザーの習熟度や知識量などに依存する点はコマンドも同じであり,そもそもコマンドの存在やパラメータの意味を知らないと使えない。
本書はこの弱点を補うための辞典であり,より便利にWindows を使うための参考書である。目的や用途に適したコマンドを探す使い方はもちろんのこと,本書を眺めて興味のあるコマンドを記憶の隅に置いておくことで,本書とコマンドはより強力な武器になるであろう。
※詳細な目次は下のサンプルPDFファイルを参照ください。
目次
序章 コマンド入門
第1章 ネットワークコマンド編
第2章 ドメインとグループポリシー編
第3章 リモートデスクトップ編
第4章 起動と回復編
第5章 オープンソース編
※詳細な目次はサンプルPDFファイルを参照ください。
【参考】上巻目次
- 序章 コマンド入門
- 第1章 Cmd.exeの内部コマンド編
- 第2章 ファイルとディスク操作編
- 第3章 バッチ処理とタスク管理編
- 第4章 システム管理編