概要
多くの企業がDXによる経営改革に取り組もうとするものの,道なかばにして担当チームの解散,プロジェクトの中止に追い込まれてきました。一方で,着々とビジネス環境をデジタル化し,データを活用してきた企業は,競合に対して優位性を発揮しています。両者が明らかに異なるのは「データをもとに意思決定できているか」どうかです。本書では,「データで話す組織」づくりを通じて,その先にあるDXを実現するための基礎を解説していきます。
競合への優位性を確立するために組織が持つ能力を「ケイパビリティ(capability)」と呼ぶことがあります。本書では,データを活用したいと考える組織が備えるべきケイパビリティを次の4つに整理して,それぞれ解説します。
また,一足飛びにAIやデータサイエンスに取り組んでも,基礎ができていない/用意ができていないために,うまくいかないことがあります。データ活用を考える組織は次の3つのフェーズを一段ずつ越えていくことをおすすめします。
自社がどのような状態なのかを照らし合わせ,どのケイパビリティに取り組めば,次のフェーズに進むことができるかがわかります。他社との競争が続く中で,データの利活用を避けることはできません。本書を手に,一歩一歩着実にデータ活用による経営改革に踏み出してください。
こんな方におすすめ
- 事業会社のDX・データ活用プロジェクトの担当者
- 会社にデータドリブンな文化を持ち込みたい経営層・マネージャ層