概要
Spring Frameworkは近年注目されているJava開発におけるオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。本書は, 最新のバージョン6系に対応した初心者向けの入門書です。1章~9章までで「Webアプリケーション開発に必要なWebの知識」「データ操作の方法」「MVCモデルを用いた開発」など基本的な内容を学べます。また, 10章~13章でアプリを作成する方法を解説しているので, Webアプリケーション開発の一連の流れを学べます。さらに, 発展系として作成したアプリに「入力チェック」や「ログイン認証」などの機能を14章, 15章, 付録で実装しているため, セキュリティを意識したアプリ開発の全体像をこの1冊で学ぶことができます。
こんな方におすすめ
Spring Framework 6でアプリ開発をしたい人
樹下雅章(きのしたまさあき) 大学卒業後, ITベンチャー企業に入社し, 様々な現場にて要件定義, 設計, 実装, テスト, 納品, 保守, 全ての工程を経験。SES, 自社パッケージソフトの開発経験。その後大手食品会社の通販事業部にてシステム担当者としてベンダーコントロールを担当。事業部撤退を機会に株式会社フルネスに入社し現在はIT教育に従事。
目次
第1章 Spring Frameworkについて知ろう
1-1 Springの概要について知ろう
1-2 開発環境の構築をしよう(IDE)
1-3 開発環境の構築をしよう(PostgreSQL)
第2章 基礎知識を身に付けよう
2-1 Javaの基礎知識を復習しよう
2-2 Webアプリケーション作成の必須知識を確認しよう
2-3 開発で使用する便利なライブラリとツールを知ろう
第3章 Spring Frameworkのコア機能(DI)を知ろう
3-1 Spring Frameworkのコア機能の概要
3-2 DIについて知ろう
3-3 DIについて知ろう(インスタンス生成)
3-4 DIについて知ろう(インジェクション)
第4章 Spring Frameworkのコア機能(AOP)を知ろう
4-1 AOP(アスペクト指向プログラミング)の基礎を知ろう
4-2 AOPのプログラムを作成しよう
4-3 Spring Frameworkが提供するAOP機能を理解しよう
第5章 MVCモデルを知ろう
5-1 MVCモデルについて知ろう
5-2 Spring MVCについて知ろう
5-3 Spring MVCを使ってみよう
第6章 テンプレートエンジン(Thymeleaf)を知ろう
6-1 Thymeleafについて知ろう
6-2 Modelを使ったプログラムを作成しよう
6-3 Thymeleafを使ってみよう
第7章 サーバーにデータを送信する方法を学ぼう
7-1 リクエストパラメータについて知ろう
7-2 複数のリクエストパラメータを送ろう
7-3 URLに埋め込まれた値を受け取ろう
第8章 バリデーション機能について知ろう
8-1 入力チェックについて知ろう
8-2 単項目チェックを使用したプログラムを作成しよう
8-3 相関項目チェックを使用したプログラムを作成しよう
第9章 O/Rマッパー(MyBatis)を知ろう
9-1 MyBatisについて知ろう
9-2 MyBatisを使ってみよう
9-3 resultMapについて知ろう
第10章 アプリの作成準備を行おう
10-1 アプリケーションの概要
10-2 「ToDoアプリ」の作成を準備しよう
10-3 テーブルとデータを作成しよう
第11章 アプリを作成しよう(データベース操作)
11-1 「Domain Object」と「Repository」を作成しよう
11-2 「SQL」を考えよう
11-3 「マッパーファイル」を作成しよう
第12章 アプリを作成しよう(サービス処理)
12-1 「Service」と「ServiceImpl」を作成しよう
12-2 トランザクション管理を知ろう
第13章 アプリを作成しよう(アプリケーション層)
13-1 「ToDoアプリ」:参照処理を実装しよう
13-2 「ToDoアプリ」:登録・更新処理を実装しよう
13-3 「ToDoアプリ」:削除処理を実装しよう
第14章 入力チェックを実装しよう
14-1 「入力チェック」の準備をしよう
14-2 「入力チェック」を実装しよう
第15章 ログイン認証を実装しよう
15-1 Spring Securityの概要
15-2 Spring Securityを導入しよう
15-3 認可について知ろう
15-4 カスタムエラーページとは?
APP. Spring Securityとは
サポート
ダウンロード
本書で使用したサンプルファイルおよびPDFをダウンロードできます。
データは, 圧縮ファイル形式でダウンロードできます。圧縮ファイルをダウンロードしていただき, 適宜解凍してご利用ください。
(2024年3月29日更新)
ダウンロード
サンプルファイル(Spring Framework.zip)
補足情報
Spring Initializrの仕様変更に伴う対応
(2024年6月12日更新)
2024/06/10
Spring Initializrの仕様が変更になったため, eclipseの「Springスターター・ プロジェクト」でGradleプロジェクトを作成すると作成されたプロジェクトのファイル「build.gradle」の記述が以下のように変わりました。
【after】
java {
toolchain {
languageVersion = JavaLanguageVersion.of(21)
}
}
上記の記述のままだとエラーになりプロジェクトが作成されません。
対応方法は, eclipseにてファイル「build.gradle」の記述を以下記述の【before】 に修正後, ファイル「build.gradle」を選択し, 右クリック→Gradle→Gradleプロジェクトのリフレッシュを実行して, プロジェクトを再構築してください。
【before】
java {
sourceCompatibility = '21'
}