目次
CHAPTER 1 電子コミックが担う出版ビジネスの夜明け
- SECTION 01 電子コミック元年
出版市場を大きく変えた電子コミックの躍進 - SECTION 02 コマ読みからページ単位へ
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?①スマートフォンとの親和性 - SECTION 03 再版制度との関係
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?②電子コミックの特性 - SECTION 04 新規参入者のビジネスモデル
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?③IT系企業の新しいビジネスモデル - SECTION 05 スクロール操作との親和性
電子コミック市場はなぜ拡大したのか?④韓国発の縦スクロール漫画の登場 - SECTION 06 出版業界の構造的問題
デジタル社会に対応できず構造の変化に取り残された出版業界 - SECTION 07 知的財産の活用
大手出版社はコミックや小説をIPビジネスとして展開 - SECTION 08 老舗出版社の動向
電子コミック市場へ本格参入する老舗出版社 - SECTION 09 課題への取り組み
電子コミックにおけるSTOP! 海賊版 - Column 電子書籍に所有権はありません
CHAPTER 2 どんな電子コミックサービスがあるか?
- SECTION 01 電子コミックサービスの分類
電子コミックサービスは「アプリ」と「ウェブ」の2つ - SECTION 02 サービス分類①
顧客アカウントを持つ「プラットフォーム型総合書店」 - SECTION 03 サービス分類②
電子書籍のみを売る本屋さん「独立系電子書籍サービス」 - SECTION 04 サービス分類③
コミック雑誌の機能をデジタルで再構築した「出版社系サービス」 - SECTION 05 サービス分類④
余っているポイントを電子コミックに使う「ポイント経済圏サービス」 - SECTION 06 サービス分類⑤
スキマ時間をコミックに使わせた「アプリ型サービス」 - SECTION 07 サービス分類⑥
老舗電子書店が強みを発揮する「ガラケー時代からのサービス」 - SECTION 08 サービス分類⑦
電子コミックサービスと親和性の高い「動画配信サービス」との連携 - SECTION 09 ウェブサイト
サービス提供側から見るウェブ版の重要性 - SECTION 10 競合と今後の展開
エンタメの時間も電子書籍サービスも右肩上がり - Column 「どこが一番おトクですか?」と聞かれたら……
CHAPTER 3 電子コミックビジネスの多様な販売戦略
- SECTION 01 リピーター獲得4つのフェーズ
無料体験からライトユーザー,リピーターになってもらうまで - SECTION 02 販売戦略①価格
集客に弾みをつける「無料」や「値引き」の価格戦略 - SECTION 03 販売戦略②プロモーション
電子コミックの販促にはSNSが必須のツール - SECTION 04 販売戦略③キャンペーンとストア機能
会員や決済情報の登録を後押しするプラットフォーム戦略 - SECTION 05 販売戦略④定額サービス
都度購入者を引き寄せられるか? 読み放題・サブスク・定期購読 - SECTION 06 販売戦略⑤リパッケージ×デジタル特典
多様な売り方ができる「バンドル販売」戦略 - SECTION 07 販売戦略⑥IP×コラボ
多方面へのタッチポイントを増やす新旧タイトルのメディアミックス戦略 - SECTION 08 販売戦略の転換
飽和するキャンペーン 投資フェーズから回収フェーズへ - Column ロイヤルカスタマーへの道
CHAPTER 4 電子コミックの制作・流通・収益のしくみ
- SECTION 01 流通のイノベーション
版元から読者までの流通ルートの変革 - SECTION 02 データの管理
制作プロセスの変化と最終データの価値 - SECTION 03 情報管理システム
望まれる書誌(出版)情報の標準化 - SECTION 04 セキュリティと品質管理
電子コミックのセキュリティ対策とデータ訂正 - SECTION 05 印税支払いモデル
電子販売特有の複雑な売上と印税管理のデジタル化 - SECTION 06 印税率
電子コミックで変わる収益構造は印税に反映されたのか? - SECTION 07 業務の効率化
最大の課題はマインド ERPシステムで縦串を横串に - Column AIによる出版業界DX
CHAPTER 5 編集の現場が変わる 電子コミックの作り方
- SECTION 01 連載媒体の変化
紙のコミック誌連載からウェブ連載へ - SECTION 02 働き方改革
コミック制作現場におけるリモートワーク - SECTION 03 電子コミックの作り方①
同人誌作家から広まったデジタルマンガ制作ツール - SECTION 04 電子コミックの作り方②
ウェブマンガならではの映える演出96 - SECTION 05 電子コミックの作り方③
原作小説をマンガで表現 「コミカライズ」という手法 - SECTION 06 ヒット作品の作り方①
電子コミック編集者はプロモーション力を磨く - SECTION 07 ヒット作品の作り方②
見つけてもらうためのバナー広告 - SECTION 08 ヒット作品の作り方③
マンガ家自らが投稿するSNSの活用 - SECTION 09 業界の変化
作家と出版社の緊張感のある新たな関係 - Column それでもコミック誌はなくならない?
CHAPTER 6 縦スクロール漫画が広げたマーケット
- SECTION 01 ウェブトゥーンの誕生
縦スクロール漫画はプラットフォームごと流入してきた - SECTION 02 業界的インパクト
日本の出版業界に与えた3つの衝撃 - SECTION 03 縦スクロール漫画の特徴①
登場人物は少なく時間の流れは一直線 - SECTION 04 縦スクロール漫画の特徴②
「無料」をきっかけに楽しむライトユーザー層 - SECTION 05 縦スクロール漫画の特徴③
ヨコ読み漫画の愛読者を巻き込みマス市場へ - SECTION 06 縦スクロール漫画の制作
映画やアニメに近いスタジオ方式 - SECTION 07 タテスク編集部の事例研究①
紙の本で利益を回収しないしくみとは? - SECTION 08 タテスク編集部の事例研究②
新しい描き手の発掘手段「新人賞」と「デジタル持ち込み」 - SECTION 09 タテスク編集部の事例研究③
既存の作品のタテ展開,タテスク漫画のヨコ展開 - SECTION 10 次の展開
縦スクロール漫画のグローバル展開とショートドラマ - Column 電子コミックに許諾が下りるまで
CHAPTER 7 デジタル&多言語翻訳で加速するグローバル市場
- SECTION 01 グローバル展開
世界を魅了する日本のMANGA - SECTION 02 地域別電子コミック市場①
プラットフォームごとの輸出を試みる北米市場 - SECTION 03 地域別電子コミック市場②
通信環境や文化が異なるヨーロッパ市場 - SECTION 04 地域別電子コミック市場③
電子書籍ストアが独自の展開をするアジア市場 - SECTION 05 地域別電子コミック市場④
サウジアラビアが牽引するMENA市場 - SECTION 06 海外戦略①
電子コミックの翻訳・多言語化サービス - SECTION 07 海外戦略②
SNS,価格戦略,リアルイベントが熱い海外プロモーション - SECTION 08 海外戦略③
政治と宗教,性&暴力表現に配慮しつつ多様性も認めるローカライズ - SECTION 09 海外戦略④
正規版の提供・官民一体・啓発活動 海賊版へのさらなる取り組み - Column 海外進出を阻むもの……実はWi-Fi環境だった
CHAPTER 8 電子だからできる 自らビジネスするマンガ家
- SECTION 01 作品発表の機会
コミケから投稿サイト,SNSへ…マンガの発表の場が増えている - SECTION 02 商業作家への道①
新人発掘の場として増えるウェブやアプリ主催のマンガ新人賞 - SECTION 03 商業作家への道②
才能発掘の場として急成長する出張マンガ編集部 - SECTION 04 商業作家への道③
マンガ家と編集者がつながるマッチングサービス - SECTION 05 マネタイズ①
無料公開でも収益が期待できるKindle インディーズマンガ - SECTION 06 マネタイズ②
セルフプロデュースで作品販売以外の収益を確保 - Column 同人誌のダウンロード販売の隆盛と今後について
CHAPTER 9 知っておきたい電子コミックビジネスと法律
- SECTION 01 著作権の基本
電子コミックは著作権法が適用 「著作権」は創作と同時に発生する - SECTION 02 二次的著作物
分業制における著作権とは? 「原著作物」と「二次的著作物」 - SECTION 03 著作権者
一番の権力者である「原著作権者」と「二次的著作権者」 - SECTION 04 2種類の著作権
商品化を認める「著作財産権」と人格に関する利益を守る「著作者人格権」 - SECTION 05 二次的著作物の契約
契約上の行き違いに注意! 映像化で重要な「同一性保持権」 - SECTION 06 著作権法違反の留意点①
電子コミック制作における著作権侵害 - SECTION 07 著作権法違反の留意点②
電子コミック利用者による著作権侵害 - SECTION 08 著作権法違反の留意点③
楽曲の掲載と小説の引用・転載 - SECTION 09 制作上の法的な注意点①
名誉毀損,差別や性的な表現,生成AIによる創作 - SECTION 10 制作上の法的な注意点②
商標やブランド名,キャラクターや建築物の扱い - SECTION 11 制作上の法的な注意点③
違反すると罰金を科せられることも「フリーランス新法」 - Column トラブルを未然に防ぐための契約書