MCPが変えるLLM開発の最前線/文字コードのしくみと実践理解
第1特集「MCPでどう変わる?LLMアプリ開発」では,注目の技術Model Context Protocol(MCP)に焦点を当て,そのしくみや開発現場への影響,活用方法を解説します。進化を続けるLLMアプリ開発の現在をふりかえりながら,AIエージェントの実例を交えて,MCPによって何が変わるのか,自社でどう活かせるのかを具体的に紹介します。AI時代の波に乗り遅れないために,必須の知識を押さえましょう。
第2特集では,情報システムの根幹を支える「文字コード」に注目し,その基本から応用までを解説します。Unicodeの基本的なしくみ,データベースにおける文字コードやコレーションの問題,さらに絵文字の扱いまで,現場で役立つ実践的な知識を整理しました。文字まわりのトラブルを未然に防ぎ,安心して扱うための知識を身につけましょう。
しくみを深く理解し,自律的な技術習得へとつなげる,生成AIの基礎理論を学ぶための理論解説書
生成AI技術は目覚ましい進歩を続けています。そのため,表面的なトレンドを追うだけでは,そのしくみを理解することが困難になっています。こうした状況において,本書は生成AIを支える理論的基礎について原論文レベルまで深く踏み込んで解説し,読者が技術の核心部分を理解できるよう導く一冊です。本書の主な特徴は,以下の3つにあります。
1つ目の特徴は,Transformerから推論時のスケーリング則に至るまでの「生成AIの重要な理論」について,原論文の内容を参照しながら数式と図版を用いて詳細に解説しています。
2つ目の特徴は,英語・日本語を問わず既存の文献ではあまり扱われていない分布仮説の実験的根拠や拡散モデルの数学的保証など,「生成AIを理解する上で,重要であるものの他の書籍などで十分に扱われていない理論」も丁寧に掘り下げています。
3つ目の特徴として,「演習問題とGitHubサポートページを連携させた読者参加型の学習環境」を提供し,より深い学びをサポートしています。
本書を通じて読者は,生成AIに関わる重要な理論について深い理解を得ることができるだけでなく,原論文レベルの内容を読み解く力を身につけることができます。これにより,新たなモデルや技術動向を独力で理解し,急速に変化する技術トレンドへの自律的なキャッチアップ能力を獲得することができるでしょう。表面的な知識ではなく,生成AI技術の本質的な理解を求める全ての方にとって,必携の一冊です。
実装・設計・運用からセキュリティまで!実例から学ぶWeb API開発の最前線がこの1冊に
『Software Design』特集記事のうち,大好評を博したWeb API特集記事を1冊に収めました。
もはやWebにとって,Web APIこそが要です。Web APIを適切かつ効率的に開発できるかどうかが,Webサービスのその後を大きく左右するとも言えます。本書は,今まさにWeb APIを開発・運用する中で得られた実践的な知見が凝縮されています。
第1章では,OpenAPIを題材に,Webの基礎からさかのぼってWeb APIを再考し,REST APIの設計要素と,OpenAPIによるREST APIの設計手法およびREST APIの開発の実際の部分までつまびらかにします。
第2章では,代わってGoogleが開発したRPCフレームワーク,gRPCにフォーカスし,その概要と,重要な技術要素であるProtocol Buffersの基礎を確認し,設計ポイントに触れ,gRPCによるWeb APIの実装を体験します。
続く第3章では,GraphQLによるWebアプリケーションの開発・運用手法を一挙に解説。GraphQLの導入,TypeScript+Apollo Serverによるサーバサイドの実装,urqlやgraphql-codegenを駆使したクライアントアプリケーションの実装,そしてDatadogによるモニタリングやSentryによるエラートラッキングをベースとしたAPIの拡張手法にまで踏み込みます。もちろん,Web APIは品質も重要です。本書では「テスト」「セキュリティ」の2つの観点でWeb APIの品質確保について考えます。
第4章では,テストスコープをキーワードとしてWeb APIをテストする意義を見つめ直した上で,CRUD操作やエラーハンドリング,認証・認可設定,データ漏洩,バリデーション,メトリクスなど何をテストすべきか考え,Web APIテストを現実的に進める上で,カバレッジの目安やパフォーマンステストの実施フェーズ,実験計画などの考え方について考察します。
第5章は,石川朝久氏や徳丸浩氏といったセキュリティの第一人者を中心に,Web APIのセキュリティに正面から向き合う極意を伝授します。Web APIはどのような攻撃にさらされるのか,リスクや攻撃手法,脆弱性から紐解き,「DevOps」「シフトレフト」を起点に,Web API設計からセキュリティを組み込む考え方を紹介。脆弱性診断や認証・認可設定の具体的な実施方法まで解説します。
まさしく,Web APIがまるごとわかる1冊なのです。
マーケティング戦略をChatGPTと共に!ビジネスフレームワークの実践活用法をやさしく解説した一冊
本書は,中小企業・個人事業主・ビジネス担当者が,ChatGPTを活用してマーケティング戦略を立案・実行するための実践的な入門書です。PEST分析,SWOT分析,STP,4P,カスタマージャーニーなどのビジネスフレームワークを生成AIと組み合わせて使う方法をやさしく丁寧に解説しています。
現場で使えるプロンプト例や,回答結果の評価方法まで解説しているので,マーケティング未経験者でも,生成AIを"最強のアシスタント"として活用しながら,戦略立案を進めることができます。マーケティングの入門書とChatGPTの入門書が1つに凝縮された1冊です。
AIを活用して研究成果を世界に!ChatGPTで実現する英語論文執筆の新しいワークフロー
ChatGPTは英語論文執筆の救世主となるか?
本書は,AIを活用して効率的かつ効果的に科学技術英語論文を書き上げるための実践的なガイドです。
英語での論文作成に苦労していませんか?
ChatGPTをあなたの研究室の強力なアシスタントに変え,論文執筆の新たな扉を開きましょう。本書を読めば,構成の理解から具体的な執筆方法,そしてAI利用の注意点まで,英語論文を完成させるための全てが手に入ります。
さあ,あなたもChatGPTと共に,研究成果を世界へ発信しませんか?
関数を使って直感的に体験!Wolfram言語ではじめる,楽しく学べるAI・データサイエンス入門
私たちの身の回りにあふれる「データ」は,デジタルデータの世界で画像,文章などさまざまな形で表現される万物を対象に,私たちが新しいストーリーを組み立てる手助けをしてくれます。私たちは「データサイエンス」という魔法の杖で,すべての事実をデータとして「思考の地平」に取り込み,見える化し,そこから新しいストーリー,つまり未来を紡ぐことができるのです。
ただし,データサイエンスが本当に魔法の杖になってくれるのは,私たちがその本質を理解してうまく扱うことができた場合です。数学やプログラムがふんだんに含まれるデータサイエンス...ということで挫折してしまった方ももしかしたらおられるかもしれません。そんな方に朗報です!
本書は,データサイエンスやAIの本質を,手を動かしながら楽しい体験を通して,ワクワクしながら学べる題材があふれています。本書で扱っているWolfram言語には,データサイエンスやAIの世界を学ぶためのたくさんの「関数」が,あらかじめ用意されています。それらの関数を使うことで,ワクワクしながらこの世界に入門できるのです。
数学の計算やプログラミングの書式に煩わされることなく,クリエイティブなことにチャレンジできる本書で,ぜひあなたもAIとデータサイエンスに入門してみてください。