新春特別企画

新年だから試してみよう! Windows 8でクラウド活用(後編)――Windowsストア アプリ「SkyDrive」と「フォト」

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フォトアプリとSkyDrive

次は,Windowsストア アプリの「フォト」アプリです。フォトアプリは,写真の表示やスライドショー機能を持ったアプリです。

図11 フォトアプリでSkyDriveの写真を表示

図11 フォトアプリでSkyDriveの写真を表示

ピクチャ ライブラリにある写真にアクセスでき,ビデオの再生も可能です。ピクチャ ライブラリのため,ビデオファイルは別のフォルダーにある可能性が高いですが……。

SkyDriveの写真にもアクセスできます。MicrosoftアカウントとFacebookを接続させていれば,Facebookの写真にもアクセスできます⁠。

Windows Live IDとFlickrを連携していれば,Flickrの写真にもアクセスできます。ただし,MicrosoftアカウントとFlickrアカウントのリンクは現在できません。以前から連携していた人のみFlickrの写真が表示されます。

SkyDriveアプリと違って,タイルに写真が表示されるため,お気に入りの写真をスタート画面に表示するといった使い方もアリですね。

図12 フォトアプリのタイル(中央)

図12 フォトアプリのタイル(中央)

デフォルトの動作では,写真が自動的に選ばれ表示されますが,アプリバーの「設定」ボタンから,表示している写真をタイルに設定できます。

図13 アプリバーから設定の表示

図13 アプリバーから設定の表示

また,SkyDriveアプリと同様に共有チャームから写真を共有できます。このようにWindowsストア アプリでは,同じ方法でそれぞれのアプリを操作できます。

別のPCにある写真へアクセス

フォトアプリは,SkyDriveアプリにはないSkyDriveの機能を持っています。それが,別のPCにあるファイルへのアクセスです。

Windowsのデスクトップ版のSkyDriveアプリには,WebブラウザーからPCのファイルにアクセスできる機能があります。フォトアプリからも,デスクトップ版のSkyDriveアプリを起動しているPCのピクチャ ライブラリにアクセスできます。

SkyDrive連携アプリの開発

最後に,SkyDriveと連携したアプリ開発について少し触れておきます。SkyDriveへアクセスするためのAPIが提供されているので,開発者は,SkyDriveと連携したアプリを作れます。

SkyDriveを操作するには,OAuthという認可プロトコルを使って,ユーザーから許可を得ます。提供されているAPIは,RESTを基本としたAPIで,プラットフォームや言語を選ばす利用できます。例えば,SkyDriveのフォルダー・ファイル一覧を取得するには次のURLへアクセスします。

  • https://apis.live.net/v5.0/me/skydrive/files

結果は,次のようなデータが返ってきます。

{
    "data": [
        {
            "comments_count": 0, 
            "comments_enabled": false, 
            "count": 8, 
            "created_time": "2012-01-01T00:00:00+0000", 
            "description": "", 
            "from": {}, 
            "id": "folder.*****.*****", 
            "is_embeddable": true, 
            "link": "https://skydrive.live.com/redir.aspx?cid=...", 
            "name": "ドキュメント", 
            "parent_id": "folder.*****", 
            "shared_with": {
                "access": "Just me"
            }, 
            "size": 20130103, 
            "type": "folder", 
            "updated_time": "2013-01-03T00:00:00+0000", 
            "upload_location": "https://apis.live.net/v5.0/folder.*****/files/"
        },
        ... 省略 ...
    ]
}

フォルダー・ファイルは,HTTPメソッドを使い分けて,作成や削除,移動やコピーなどの操作も可能です。詳細は,Live Connectデベロッパーセンターを参照してください。

また,Windowsストア アプリとSkyDrive連携は,はじめようWindows 8世代のアプリ開発でも扱っていきますので,お楽しみに。

そして,これから

Windows 8のクラウド活用と題して,Windowsやアプリの情報をクラウドに保存し,PC間で同期できる「PC設定」を紹介しました。そして,クラウドストレージ「SkyDrive」のサービスとそのWindowsストア アプリについて紹介しました。

SkyDriveは,Windows 8そしてあらゆるデバイスからアクセスできる重要なサービスです。実際,SkyDriveのアップデートは頻繁に行われています。先月は,Xbox 360(つまりテレビ)からSkyDriveにアクセスできるようになりました。Office 2013は,SkyDriveのファイルが,これまで以上に簡単に扱えるようになっています。

新春の短期連載は今日で終了です。いかがでしたか。何か役立つ情報があったでしょうか。それでは,今年もよろしくお願いいたします。

クイズの答え

最後に,冒頭の答えです。とりあえず7GB以上のデータをアップロードしてみました。結果はこちらです。

画像

答えは「7GBを超えてもファイルを保存できる」でした⁠。残り容量が少ない時点で大きなファイルをアップロードすると,少し超過しても保存できるようです。

ちなみに,ごみ箱の容量は7GBのうちに含まれていませんので,もっと多くのファイルがストレージにあることになります。ただ,残り容量がわずかの場合,ごみ箱のファイルは30日より早く削除されることがあるようです。

2012年12月現在の実測による結果です。

Photo by (c)Tomo.Yun http://www.yunphoto.net

著者プロフィール

松江祐輔(まつえゆうすけ)

日本システムウエア株式会社 勤務。現在,ハードウェア設計・検証業務を担当。大学生・大学院生時代はベンチャー企業 有限会社ミレニアムシステムズにプログラマーとして従事。趣味はプログラミング。好きな言語はVisual Basic。Microsoft MVP for Windows Live Platform(Jul 2010 - Jun 2011),Windows Live(Jul 2011 - Jun 2013)。

URL:http://katamari.jp