[自転車イラスト紀行]徒然走稿

第二十回「串物礼賛」

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公園とはいったんお別れして,多摩湖線のガードをくぐり一般道へ。

正福寺へ向かいます。

距離はたいしたことないけど道幅の割には往来の車が多く,また,その車たちがかなり強引な抜き方をしていくため,かなり嫌な思いをしました。

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この辺はなんぼでも裏道があるので「車が多いなあ」と感じたら一本裏道を選びましょう。

都内で唯一の国保建築を有する正福寺。

600年を越える歴史を持っています。

山門の向こうに建っているのが,国宝・地蔵堂。

なんとも言えない,重みとそれでいて切れのいい印象を受けました。

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地蔵堂だけみてかえってしまう方々も多いようですが,その裏にこちらもかなり見応えのある本道が控えています。

後北条氏の家紋・三つ鱗が燦然と輝くその有志を一目見ていきましょう。

ただ,その前にでーんと置いてある団体撮影用ステージみたいな仮設の鉄パイプは邪魔だった。

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正福寺を出たら北へ進路をとり,八国山緑地へと向かいます。

緑地の西武西武園線をはさんで,南側は北山公園

ここでは田植えなどの農業体験が出来ます。

訪れたときは田植え体験が行われており,その隣では花菖蒲の花盛り。

園内にはウシガエルのひょうきんな声が響き,池にはカワセミもやってきて大きな望遠レンズを構えたお父さんたちを喜ばせていました。

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例によって,公園でたっぷりと時間をつぶし,今度は西武園線沿いに多摩湖線の終点西武遊園地駅へ。

途中,出来たばかりの"たいけん館"に立ち寄り(通過できないのです。でもここは趣旨のよくわからない施設でした。施設自体も来館者と一緒にたいけんを重ねて,これから成熟していくんでしょうね⁠⁠。

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西武遊園地駅はその楽しげな名前とはうらはらに日曜日だというのに人影のない,なんとも閑散とした駅でした。住宅の向こうに観覧車が見えなかったら,ここに遊園地があるとはとても思えません。

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あちこちうろついて,すっかりお腹が減りました。

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お目当ては武蔵野うどんの宅部うどん

どこにあるのやらさっぱりわからず,やっとこさ鉄道高架のすぐ横にあるのを探し当てたのに,なんとお休み。

このお店は不定休で営業時間もまちまちなので要注意です。

地元の方に聞いたおすすめの店へ。

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正福寺方向へ少し戻ったところにあるそば処・ごろう

本来はこだわりのおそばで勝負するお店のようで,通されたピアノのあるお座敷の卓の上には,そばに対するこだわりを書きつづった解説が置いてありました。

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でも,今は麦の季節だから,それに武蔵野うどんがお目当てなので,迷わずうどんを注文。

出てきたのは,なんとも上品な麺でつけづゆもきりっとした江戸前の味付け。

とても美味しく満足したものの,口が予定していたのはつけづゆの中に野菜や肉の入った,もっとゴンとした食感の武蔵野うどんだったので,ちょっと残念。また,そばの季節に出直してきたい。

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ごろうをでると,予報がしっかり当たって雨が降っていました。

ゆるゆると雨脚は強くなっていく中,鉄橋をくぐって狭山自然公園へと戻ります

多摩湖畔に出たときはかなり強い降りに。どう考えても止んでくれそうにないなあ。

雨の中,ジェットコースターを楽しむ人々の嬌声を尻目に多摩湖畔に別れを告げます。

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新青梅街道から芋窪街道に入り,本日出会う最後の路線,多摩都市モノレール・上北台駅の真下へ。

見上げれば線路がまさにぶつ切りになっています。

早めに先へと路線がのびることを祈りつつ,強くなる雨の中をモノレール沿いに立川へ向かいましょう。

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多摩湖線と違ってモノレールの駅舎はどれも一緒。

そうつぶやいていたら,同行者が,横の看板の色やデザインが少しずつ違っているよ,と教えてくれました,知らなかった。

どこかしら見所はあるもんです。

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高松駅手前でモノレールが枝分かれしています。モノレールに支線は無かったはず。

この先にモノレールの車両基地と本社があるとのこと,みんな詳しいなあ。

集団住宅のビルに入っているようだけど,あそこからも乗れるのかな?

高松駅を過ぎ,大通りを横切って遊歩道へと入れば,目の前に伊勢丹が見えてきます。。

そこが今回のゴール多摩モノレール・立川北駅。

頭上のモノレールを見上げつつ,無事に到着。

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雨はしんどかったけど。路線を辿るランというのは楽しい物です。

皆さんもまずはいつも利用している電車と一緒に走ってみませんか。

著者プロフィール

杠聡(ゆずりはさとし)

イラストレーター,ライター。東京都日野市在住。技術評論社刊の単行本カバーなど広告,出版でのお仕事をベースに,自転車旅行で出会った風景や人を題材にした作品づくりを続けています。

URLhttp://www.yuzuriha.com