エンジニアのためのイベント映像活用方法

第2回 WebカメラとCamTwistを使ってUstream配信をする

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

CamTwistを使った配信

それでは,CamTwistを使ってUstream配信を行なってみましょう。

機器およびソフトウェアの接続・起動の順番は,次のようにします。

  1. Webカメラを接続
  2. CamTwistを起動
  3. Ustreamブロードキャスターを起動

この状態でブロードキャスターの映像入力選択フォーム(画面左下)「CamTwist」の名前が出てくれば成功です。

図6 CamTwist ブロードキャスター表示

図6 CamTwist ブロードキャスター表示

先ほどの接続・起動の順番は意外と重要で,ブロードキャスターを先に起動してしまうと,CamTwistを認識しないときがあります。ブロードキャスター側から見ると,CamTwistは「接続されているカメラのひとつ」になるわけですね。

さて,ここから配信の準備をしていきます。いま,ブロードキャスターの映像モニタには何も映っていません。つまり,まだCamTwistから有効な映像データが入力されていない状態です。

では,設定をしていきましょう。まず,CamTwistのウインドウをアクティブにしてください。

図7 CamTwistのセットアップ(1)

図7 CamTwistのセットアップ(1)

なにやら画面内に細かい文字がたくさん並んでいます。よく見ると上のほうに「Step 1」⁠Step 2」⁠Step 3」と見出しがあります。CamTwistは,これらのステップに従って操作していけば良いのです。

各ステップの内容を簡単に説明すると次のようになります(画面内にも記されています⁠⁠。

  • Step 1: 映像ソースを選択する
  • Step 2: 映像ソースへのエフェクト(映像効果)を選択する(0~複数個を選択)
  • Step 3: 設定の微調整をする

とりあえずエフェクトはかけずに,Webカメラの映像をそのまま出力するように設定していきましょう。操作手順は次のとおりです。

  1. 「Step 1」の下にある「Video Sources」の中から「Webcam」を選択
  2. 画面左下にある「Select」ボタンをクリック
  3. 画面右側にある「Settings」「Camera」の選択フォームが出てくるのを確認
  4. 「Camera」のフォームから「Logitech Camera」を選択

図8 CamTwistのセットアップ(2)

図8 CamTwistのセットアップ(2)

ここまで正しく設定できれば,Ustreamブロードキャスターの画面に映像が出てくるはずですので,見てみましょう。

図9 CamTwistブロードキャスター表示(2)

図9 CamTwistブロードキャスター表示(2)

ブロードキャスターの映像入力が「CamTwist」になっており,映像そのものはUSB接続したWebカメラから届いていることを確認してみてください。

この状態は,ブロードキャスターから「Logitech カメラ」を選択したときと何も変わっていません。単に手順が増えて面倒くさくなっただけです。このままでは何も嬉しくありませんので,ちょっと嬉しくなるような設定をしていきましょう。

CamTwistのエフェクト(Scrolling Text)

勉強会やカンファレンスなどのイベントでは,講演時間の合間に長めの休憩時間(お昼休みなど)が入る場合があります。⁠次の講演が始まる時間」について,Ustreamで参加している人達へ告知するシチュエーションを考えてみましょう。

音声も配信している動画なので,声でアナウンスするという方法ももちろんありますが,アナウンスが終わった後にUstreamの視聴を開始した参加者には伝わりません。イベントの配信を見に来たはずなのに,何やらよく分からない映像が流れている状態に「???」となってしまう可能性もあります。

このような時には,CamTwistの「Scrolling Text」エフェクトを使って,開始時間を告知してみましょう。

  1. 「Step 2」の下にある「Effects」の中から「Scrolling Text」を選択
  2. 画面下部にある「Add」ボタンをクリック
  3. 画面右側にある「Settings」「Color」⁠Y Position」などの設定項目が出てくるのを確認

図10 CamTwistのセットアップ(3)

図10 CamTwistのセットアップ(3)

ここまでの操作の後にブロードキャスターの映像モニタに目を移すと,⁠Hello World!」という文字が左へスクロールしているのが確認できます。

図11 CamTwistブロードキャスター表示(3)

図11 CamTwistブロードキャスター表示(3)

もう一度CamTwistの画面を戻り,⁠Settings」の各設定項目を次のように入れてみてください。

  • 「Y Position」「-0.45」⁠下へ移動する)
  • 「String」「次の講演は13:00からです!」⁠好きなテキストを入れる)
  • 「Speed」「4.2」⁠遅くする)

図12 CamTwistのセットアップ(4)

図12 CamTwistのセットアップ(4)

すると,次の講演の開始時間をお知らせするテロップ(Scrolling Textエフェクト)が画面の下部に流れるようになります。

図13 CamTwistブロードキャスター表示(4)

図13 CamTwistブロードキャスター表示(4)

さて,講演時間直前になりました。講演中にこのテロップが流れてしまうのは,さすがにイケていませんので,これを解除しましょう。

エフェクトの解除には「一時的に解除する」⁠完全に解除する」という2つのパターンがあります。

「Step 3」の下にある「Effects in use」の中が,現在使っている映像ソースとエフェクトの一覧になります。それぞれの名称の左側にある水色のチェックボックスが一時的な解除で,さらに左側にあるバツ印が完全に解除するためのインターフェイスです。

図14 CamTwistのセットアップ(5)

図14 CamTwistのセットアップ(5)

水色のチェックボックスをON/OFFして,Ustreamブロードキャスター内のテロップの状態を確認してみてください。その効果が把握できたら,バツ印をクリックして「Scrolling Text」を完全に解除してしまってください。

著者プロフィール

鈴木則夫(すずきのりお)

株式会社クロコス所属ではあるものの,本連載と業務とは特に関係がない。

個人的な興味として,勉強会やカンファレンスのUstream配信を行なってきており,ときおり「KaigiFreaks(配信班)」の名の元に活動している。

「suzuki」というアカウントを取得するのが好き。

Web日記:http://suzuki.tdiary.net/
Twitter:@suzuki
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