エンジニアのためのイベント映像活用方法

第3回 会議室における勉強会の中継方法とソーシャルストリームの活用

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Ustreamの設定でイベントを盛り上げる

ソーシャルストリーム

次は勉強会に合わせたUstreamの「番組設定」をしてみましょう。第1回では必要最小限の設定を行いましたが,今度は少し実践的な部分を設定していきます。

まずは,情報の拡散と「まとめ」がしやすいようにTwitter連携の設定をしていきます。

Ustreamにログインして「ダッシュボード」を表示させてください。次に「番組設定→ソーシャルストリームとチャットの設定」とメニューをたどってください。

図8 ソーシャルストリームとチャットの設定

図8 ソーシャルストリームとチャットの設定

設定のポイントは次のとおりです。

  1. 「ソーシャルストリームを表示」にチェック
  2. 「ソーシャルストリームの設定」タブを開く
  3. 「Twitter設定」「Twitterハッシュタグ」にして任意のハッシュタグ(例:eventstreaming)を入力
  4. 「URL表示設定」「あらゆるユーザが入力したURLを表示」にする

1~3の手順で,Twitterのハッシュタグを設定しています。各イベントで設定したハッシュタグをここに入力してください。

また4で「あらゆる~」を選択しているのは,エンジニアイベントだと,発表内で出てきたキーワードについて「ここ参照ね URL」といったフォローをしてくれる方もいるためです。

これらの設定をすると,次のような動作になります。

まず,視聴者がUstreamの閲覧画面の右横にある「ソーシャルストリーム」にコメントを投稿します。この時にコメント欄の下にある各ソーシャルストリーム(Twitter,Facebook,Mixi)との連携が済んでいると,コメント投稿者自身のタイムラインへ投稿が行われます。

図9 Ustreamの閲覧画面

図9 Ustreamの閲覧画面

上記のキャプチャ画面は,Twitterユーザ(@suzuki)で連携済みの状態です。ここで「コメントのテストです!」と入力すると,@suzukiのTwitterタイムラインへ投稿が行われます。

実際に投稿したツイートを見てみましょう。

図10 Twitterでの表示

図10 Twitterでの表示

自分で入力した「コメントのテストです!」の他に「 ( #eventstreaming live at http://ustre.am/RJvY )」という文字列が追加されています。この部分の「#eventstreaming」が先ほど設定したハッシュタグになります。

URLは配信を行なっているチャンネルを示しています。各視聴者がコメントを入れてくれれば,配信しているチャンネル情報の拡散が望めますし,ハッシュタグによる絞り込みも行えるようになりますので,これは必ず設定しておきましょう。

チャットは使うべきか?

「ソーシャルストリームとチャットの設定」には「チャットを表示」の項目もあります。これをONにすると,配信チャンネル画面でチャットができるようになります。

チャット(内部的にはIRC)で会話された内容は,その中で閉じた情報となってしまうため,⁠情報の拡散」を目的とした場合には,あまり適切ではありません。

私が関わっているイベントだと,⁠情報の拡散」をしたい意図があったり,そもそもUstreamとは別にイベント公式のIRCチャンネルを持っていたりする場合が多く,あまりチャットは活用していません。

オフエア設定

配信を行なっていないとき(オフエアのとき)にUstreamの配信チャンネルを見ると味気ない真っ黒な画面が表示されてしまいます。

図11 オフエア表示(1)

図11 オフエア表示(1)

オフエア時には過去の録画済み番組を再生したり,スライドショーを表示することができます。

私が大きめの勉強会やカンファレンスでUstream配信をする場合には,このスライドショー機能を使って,スポンサーになって頂いた企業のロゴを表示することがあります。

では,設定してみましょう。

まずお馴染みのダッシュボードから,⁠番組設定→オフエア設定」へ進んでください。

図12 オフエア設定(1)

図12 オフエア設定(1)

ここで「スライドショーを表示」を選択して,いったん保存しておきます。

次にスライドショーに表示する画像を登録していきます。⁠スライドショーを設定する」をクリックすると,画像の追加や削除,表示する順番の変更などを行なうインターフェイスが出てきますので,あらかじめ用意した画像を追加していきます。

図13 オフエア設定(2)

オフエア設定(2)

ここでちょっとしたTIPSがあります。

このインターフェイスは,最後に追加した画像が最初に表示されるというスタック型の動き(push/popの動き)をします。したがって,⁠スライドショーの最初に表示したい画像」は最後に登録する必要があります。

例えば「プラチナスポンサーは先に表示,次にゴールド,シルバーの順に」という動きをさせたい場合,⁠シルバーのロゴ」⁠ゴールドのロゴ」⁠プラチナのロゴ」の順に登録しましょう。

登録した画像をドラッグすることで,後から順番変更することも可能なのですが,画像枚数が増えるとかなり面倒なので,最初からスタック型を意識した登録をすると楽ですね。

画像の追加後に「保存」を必ず押してください。これを忘れると,いままでアップロードしてきた画像およびその設定が全て消えてしまいます。スポンサーロゴを10数枚アップした後に,これを忘れて痛い目を見たことがありますので,みなさんも注意してください。

しっかり保存したら,もう一度Ustreamの配信チャンネルを見てみます。先ほどから表示したままであれば変化がないかもしれません。その場合はブラウザをリロードしてみてください。

図14 オフエア表示(2)

図14 オフエア表示(2)

実際に動作しているサンプルがhttp://www.ustream.tv/channel/suzuki-onlineにありますので,動作を確認してみてください。

これでオフエア時にスライドショーが表示されるようになりました。各画像が遷移する際にはエフェクトがかかるので「ちょっとイケてるイベント感」が出たのでは無いでしょうか(笑)

スライドショーの画像サイズ

今回スライドショーへ登録する画像は1280x720ピクセルのサイズにしました。このくらいあれば,配信チャンネルのデフォルト画面サイズであれば,画面全体に画像が表示されます。実際にはもう少し小さなサイズでも全画面に表示されるようですが,数字が覚えやすいのでこのサイズを使っています。

このサイズでもフルスクリーン表示にした場合は画面に黒枠が出てしまいます。画像サイズを大きくしても変化しないので,このサイズ感が現状では限界のようです。

まとめ

今回は,勉強会の映像をどう作るかという点で,⁠スクリーンを映す」⁠発表者を映す」⁠発表者とスクリーンを映す」というパターンを考え,機材や道具を使いつつ対応する方法について紹介しました。

その中で発表者のプライバシーの尊重については,特に大事なことですので,忘れないようにしておきましょう。

また,ソーシャルストリーム設定やオフエア設定についても解説しました。これらはイベントの本質ではありませんが,Ustream担当が行える「イベント盛り上げるためのちょっとした仕掛け」となります。担当になったら積極的に活用しましょう。

さて,次回は「大きめの会場を使ったイベント」を想定したUstream配信についての解説をしてみたいと思っています。

著者プロフィール

鈴木則夫(すずきのりお)

株式会社クロコス所属ではあるものの,本連載と業務とは特に関係がない。

個人的な興味として,勉強会やカンファレンスのUstream配信を行なってきており,ときおり「KaigiFreaks(配信班)」の名の元に活動している。

「suzuki」というアカウントを取得するのが好き。

Web日記:http://suzuki.tdiary.net/
Twitter:@suzuki
GitHub:https://github.com/suzuki