エンジニアのためのイベント映像活用方法

第7回 Final Cut Pro Xによる映像の編集

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

オーディオの調整

ボリューム

マイクとの距離が遠いままで発表されていた場合など,ちょっと音量が小さめに感じる場合があります。このようなときには,ボリュームを少し上げると聴きやすくなります。

タイムラインの映像クリップの中に,良く見ると細い横線が入っているのが確認できるでしょうか? この細い横線を上下に動かすことでボリュームのアップダウンをすることができます。

タイムラインのボリューム調整

タイムラインのボリューム調整

ただし,上げ過ぎると音割れなどが発生し,視聴者に不快感を与えてしまいます。プレビュー再生をしながら,適切な音量を確認しましょう。

また,⁠ウインドウ→インスペクタを表示」で表示されるインスペクタの「オーディオ」を選択することでもボリュームを調整できます。

「オーディオ」インスペクタ

「オーディオ」インスペクタ

イコライゼーション

指定の音声トラックに対し,エフェクトをかけることもできます。⁠イコライゼーション」のメニューでプリセットされたエフェクトを選択することもできますし,もっと細かな調整をする場合はグラフィックイコライザを表示させてコントロールすることもできます。

グラフィックイコライザ

グラフィックイコライザ

例えば,プロジェクタのすぐ横で録画していた場合,プロジェクタの動作音(主に空冷ファンの音)も一緒に録音されるときがあります。このようなときには,その音域のレベルを少し下げ,発表者の声の音域を少し上げるなどの調整をすると,より聴きやすい音声にすることができます。

フェードイン/フェードアウト

オーディオについては,もうひとつ細かなテクニックを紹介します。

なにかの動画を再生したときに,急に大きな音がしてドキっとしたことはないでしょうか? 勉強会やカンファレンスの発表では,その開始時に拍手で始まることも少なくありません。この拍手というのは,実はかなり大きめの音になっており,映像スタート時に拍手から始まってしまうと,このドキっとする映像になってしまう可能性があります。

これを防ぐためにオーディオのボリュームを徐々に上げていく「フェードイン」という効果を適用します。

ボリューム調整のときと同じようにボリュームラインにマウスカーソルを近づけると,映像クリップの先端にいかにもドラッグできそうな小さなポインタが表示されます。

オーディオ フェードイン前

オーディオ フェードイン前

このポインタを右にドラッグすることで,フェードインの効果がかかります。よく見ると,オーディオラインがカーブしているのが分かります。このカーブがフェードインされていることを示しています。

オーディオ フェードイン後

オーディオ フェードイン後

同じように発表の終了時も「拍手(音量MAX⁠⁠→映像終了(音量ゼロ⁠⁠」となってしまうと,視聴者に「唐突に終わった」と思わせてしまいます。そこで今度は「フェードアウト」と呼ばれる「徐々に音量を下げる」という効果をかけてみます。

フェードアウトも,フェードインの作業時と同じような操作を映像クリップ終端で行います。具体的には映像クリップ終端にあるポインタを,左へドラッグすればフェードアウトの効果がかかります。

オーディオ フェードアウト

オーディオ フェードアウト

著者プロフィール

鈴木則夫(すずきのりお)

株式会社クロコス所属ではあるものの,本連載と業務とは特に関係がない。

個人的な興味として,勉強会やカンファレンスのUstream配信を行なってきており,ときおり「KaigiFreaks(配信班)」の名の元に活動している。

「suzuki」というアカウントを取得するのが好き。

Web日記:http://suzuki.tdiary.net/
Twitter:@suzuki
GitHub:https://github.com/suzuki