玩式草子─ソフトウェアとたわむれる日々

第15回 久しぶりの新PC

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新PCの自作

東京にいたころは秋葉原のPCパーツショップをあれこれ眺めて歩くのが楽しみでしたが,田舎に引き込もった現在では,今年の春,神戸三宮にあったドスパラ三宮店も閉店してしまい,PCパーツの購入は通販ショップに頼るしかありません。

価格.comあたりを見ていると,ずいぶん安い価格を付けているショップもありますが,安いだけのショップよりは使いなれている方がいいかと思い,最安値ではなかったものの,AmazonでCPUやメモリ一式を揃えてみました。

図1 今回購入したパーツ一式

図1 今回購入したパーツ一式

今回のPCの仕様はこんな感じにしてみました。先に紹介したように,ディストリビューションの開発用環境には信頼性が最も重要なので,多少地味でも信頼性を重視した構成にしたつもりです。

表1 新PCの仕様

CPUIntel Core i7 870(2.93GHz)
MemoryUMAX Cetus DDR3-8Gバイト 2セット(16Gバイト)
マザーボードGigabyte GA-P55-USB3
ビデオカードAMD ATI Radeon HD5770
電源ユニット500W 80Plus

Amazonで注文を確定したのは月曜の深夜でしたが,送料無料の通常配送でも水曜に到着し,便利な世の中になったと思う一方で,地方のパーツショップは大変だろうなぁ…,とあらためて感じました。

必要なパーツが揃ったので,さっそく組み立てにかかります。PCを自作するのは4年ぶりくらいですが,最近では必要な機能はほぼ全てマザーボード上に載っているので,必要な部品も少なく,ずいぶん簡単でした。前にAthlon64 X2機を自作した時は,CPUをソケットに装着したり,巨大なCPUクーラを固定するのにかなり力とコツを要した記憶がありますが,新しいマザーボードではそのあたりもずいぶん改善されていました。

図2 マザーボードをケースに組みこんだところ

図2 マザーボードをケースに組みこんだところ

思い起せば初めてPCを自作したのはIDEドライブとISAバスの時代でした。当時は,数少ないIRQをいかに拡張カードに割り当てるかに頭を悩ましたり,取り回しの不便なフラットケーブルを干渉しないように接続するのに苦労したり,狭い箱内でパーツの抜き挿しをするので部品のカドで手をケガしたり,と大変だったなぁ,とつい過去の感傷にふけりながら,2時間ほどで新PCの組み立ては終了しました。

組み立てが完了すると動作テストに移ります。P-Plamoを使えばHDDをつながなくても動作テストできるはず,P-PlamoのDVDから起動してみると,無事,ペンギンの団体さんの姿を見ることができました。

図3 P-Plamoでの動作テスト

図3 P-Plamoでの動作テスト

起動時に表示されるペンギンのロゴは,HTを含めてCPUの個数分表示されるので,本来は8匹表示されるはずですが,表示スペースの都合か7匹しか表示されないのもご愛嬌というところでしょう。

P-Plamoを使えば,起動だけでなくネットワーク回りやビデオカードも簡単に動作確認ができました。そこで,改めてHDDをつないでPlamo-4.73をインストールしました。

インストール直後の状態ではメモリは4Gバイトまでしか認識しませんでしたが,64Gバイトまでのメモリをサポートするように設定し直してカーネルを再構築してやれば,無事16Gバイトまで認識するようになりました。

% free
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:      16626776    6805984    9820792          0     294596    6187692
-/+ buffers/cache:     323696   16303080
Swap:     48837596          0   48837596

コンパイルオプション1つで調整できるなら,あらかじめPlamoのデフォルトのカーネルでも64Gバイトまでメモリをサポートするように設定しておけばいいのでは,と言われるかも知れませんが,サポートできるメモリ量を増やすには,メモリ管理用のページテーブルの容量も増やさなければならず,常に64Gバイトまでメモリをサポートしようとすると,4Gバイト以下のメモリ環境では無駄なページテーブル用の領域が生じることになってしまうので,Plamoのデフォルトのカーネルではこのオプションは無効にしています。

カーネル以外では,RADEON5770ビデオチップがX.orgが開発しているフリーなドライバ(xf86-video-ati)ではサポートされておらず,別途ATI製の非フリーなドライバ(Catalistドライバ)をインストールしてやる必要がありましたが,このドライバを使えばKDEの「デスクトップ効果」も機能するようになり,視覚的にも楽しい環境になりました。

図4 KDEのデスクトップ効果(cubic)を使ったデスクトップ切り替え

図4 KDEのデスクトップ効果(cubic)を使ったデスクトップ切り替え

著者プロフィール

こじまみつひろ

Plamo Linuxとりまとめ役。もともとは人類学的にハッカー文化を研究しようとしていたものの,いつの間にかミイラ取りがミイラになってOSSの世界にどっぷりと漬かってしまいました。最近は田舎に隠棲して半農半自営な生活をしながらソフトウェアと戯れています。

URLhttp://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/index.html