玩式草子─ソフトウェアとたわむれる日々

第76回 Plamo Linux,OSCへ─「オープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Fall」出展レポート

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OSC当日の様子

さてOSC当日です。開催は10月24日(土⁠⁠,10月25日(日)の2日間でした。

初日は9時からから出展者準備,展示時間が11時からから17時30分まで,Plamo Linuxのセミナーが11時から11時45分,2日目は9時から出展者準備,展示時間が10時から16時までというスケジュールでした。

写真1 初日の朝の様子。まだひっそり

写真1 初日の朝の様子。まだひっそり

初日は準備のためにどのくらいの時間に行けばいいものなのか不明だったので,9時頃に会場に着くように行ったのですが,ほとんどの展示ブースにはまだ人はいませんでした。他の皆さんは10時30分くらいから増え始めた感じでしょうか。大掛かりな展示でなければ30分もあれば準備できますから。そこから学習して,2日目は展示会場オープンの30分前に着くように行きました。

セミナー

OSCのセミナーは時間になれば勝手に始めるという形です。セミナー会場では無線LANが使えないので,各自LANケーブルを持参してくださいと事務局から事前に連絡がありましたので,LANケーブルを持っていきました。けど,この持って行ったLANケーブルの長さが見事に足りない。ちょっと焦ったのですが,展示会場の無線LANを何とか捕まえられたので事なきを得ました。

あとで事務局の方に,持っていくLANケーブルの長さも連絡して欲しかったと言ったら,当日,事務局の方で貸し出ししていたとのこと。もっと早く言って欲しかった…。

セミナー出席者は20名程度でした。思っていたより多かったですね。セミナー開始時に少し質問してみましたが,出席者のうちPlamo Linuxを知っていた方は3分の1くらいでしょうか。LXCを知っていた方は数名程度でした。

セミナー内容は前述のとおりPlamo Linuxの紹介と,どのようにメンテナンス・開発作業を行っているか,また,パッケージ作成方法を説明しました。資料はspeakerdeckの方に置いてありますので,興味のある方はそちらをご覧ください。

30分ほど説明を行って,残りの15分でデモを行いました。Plamo Linuxの大まかな動作と,パッケージ作成をどのように行うのかを簡単に説明しました。lxc-plamoのデモもやろうと思っていましたが,時間切れになってしまいました。

展示会場

展示会場の方は思ったよりも展示用の机が狭く,マシン2台を置くのが精一杯。仕方がないので,椅子を持って来て机の前に置き,箱に入れたインストールDVDとP-PlamoのDVDは,その椅子の上に置くことにしました。持っていった書籍も椅子の上に置くことに。

写真2 Plamo Linux 関係展示の全体

写真2 Plamo Linux 関係展示の全体

写真3 展示マシンの様子

写真3 展示マシンの様子

OSC 全体の来場者は主催者の方からの発表で初日950人,2日目600人で,トータル1500人以上とのことでした。

1日目の展示会場は,人がひっきりなしに来る状況でした。エアコンは入っていたようですが,部屋の温度もかなり高く汗ばむほどでした。2日目は人が割と閑散とした状態。部屋の温度は快適そのもの。

セミナー会場を覗いてみたところ,セミナーに出られている方は結構いたようでした。セミナー間の休憩時間などにはぼちぼちと人が来ていましたが,それ以外は開店休業状態って感じでした。

また,過去にPlamo Linuxにメンテナとして関わっていた方も数名いらっしゃいました。

DVD配布状況,来場者の意見,感想など

配布 DVD,USBメモリは,詳細な枚数は数えていませんが,下記の表に記したくらいの枚数・個数を配布しました。

パッケージ初日(10月24日)2日目(10月25日)
6.0 32bit install DVD5(予定数終了)3
6.0 64bit install DVD30(予定数終了)13
P-Plamo 32bit DVD32(予定数終了)
P-Plamo 64bit DVD1510(予定数終了)
P-Plamo USB両日で7個

あらかじめ用意していたインストールDVDが初日でなくなってしまったため,急遽,2日目用に同数程度作成して持って行ったのですが,半分くらい余ってしまいました。P-Plamo DVDの方は作成したものが2日間でちょうど全部なくなった形でした。USBメモりの方は単価が高いのを気にしてか,貰った方が恐縮してしまうみたいで,予想外に余ってしまいました。

展示会場の方にいらっしゃった方々とお話したところ,若い方はPlamo Linux自体を知らない方が多かった印象でした。また,Slackwre Linuxベースと聞いたとたん,⁠難しい奴ですよね」って言う方などいましたが,インストールDVDを配っていたので,⁠試しに使ってみます」と言ってくださる方が多かったです。

筆者と同世代くらいの方々は「PC98サポートしてた奴ですよね。懐かしいです」⁠今は別のディストリビューションを使っていますけど,昔使ってました」と懐かしがる方や,以前使っていましたという方,⁠1.0の頃から今も使ってます」⁠会社で異端児扱いされてるけれど,自分のデスクトップは Plamo Linux を使ってます」⁠使い続けているけど,自分で作成したパッケージだらけで原型とどめてません」⁠Plamo Linuxはハードの細かいことを考えながらチューニングするのには非常にわかりやすい」と,使い続けて手放せないと言っていただける方などが居ました。

あとは「ディストロウォッチみてたらPlamo Linuxの新しいバージョンが出ているという記事があって,それでPlamo LinuxのWebを見たらOSCでメディア配布していると書いてあったので来ました」という方,また,⁠Plamo Linux 6.0ベースの書籍は出さないんですか?」とか「contribってよくわからないのでいまだに昔の書籍をひっぱり出してみています」など,書籍などに関して言及する方もいらっしゃいました。ネットが発達しても,書籍に対するニーズも多少はあるようですね。

展示マシンに関して,Plamo Linuxのデスクトップ環境の中ではAfterStepはある程度作りこまれていてPlamo Linux独自のものになっていますが,その他のデスクトップ環境は各環境のデフォルトをそのまま使用しています。そのため,Plamo Linuxの稼動状態として,AfterStep以外のデスクトップ環境を立ち上げていてもPlamo Linuxと認識してもらえないということがわかりました。今後の課題として,AfterStep以外のデスクトップ環境も少しいじってPlamo Linux独自のものにしておいたほうがよさそうかなと感じました。

また,他のディストリビューションでは古めのLibrettoなどにインストールして稼動・展示しているものもありました。こういった昔懐かしい,みんなが知っているハードに入れたものを展示しておくと目を引くのか,人が集まっていました。ちょっと次回以降の参考にしようかなと思いました。

今後について

今回,初めてPlamo LinuxとしてOSCに出展してみましたが,Plamo Linuxを知らないという若い方もけっこう多かったので,幅広く知ってもらうためにこういった展示会等に定期的に出展する必要があるかなと感じました。あとはいろいろと資料が足りなかった所もありましたので,必要な資料などを時間のある時に少しずつでも作成して貯めていくことや,目を引くための展示方法などのノウハウを貯めていくことも必要かなと思います。

また,使っている方々の意見を聞いて,少しでも使いやすいようフィードバックができれば良いなとも思っています。

今後もできるだけ都合をつけて,Plamo LinuxとしてOSC等の展示会に出展していければと考えています。その際,セミナーでこういう内容について話しをて欲しいとか,こういった展示を行って欲しいなど要望がありましたらPlamo ML等に投げていただければ今後の参考にさせていただきます。

最後になりましたが,OSCを主催されている株式会社びぎねっと 様,当日のOSC運営をしていただいた関係者の方々,Plamo Linuxメンテナの皆さま,また当日,セミナー開場や展示会場に来ていただいた皆さま,どうもありがとうございました。また今後ともよろしくお願いします。

著者プロフィール

松木俊寿(まつきとしひさ)

Plamo Linuxメンテナ。開発には1997年頃から参加。OSSとの関わりとしては,過去,TeX for DOS/Winなどを作成。

twitter:@toshi_mtk
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/toshi-mtk