草花の知恵

第1回 「イバラ餅」

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猿捕茨(サルトリイバラ) 画:外山康雄

猿捕茨(サルトリイバラ) 画:外山康雄

花データ

ユリ科の落葉蔓性低木/花期:4~5月。茎にまばらに棘があり,他の草木に絡みついて伸びる。実は10~11月に赤く熟す。

外山康雄「野の花館」だより

4月も終わりに近づくと,19年ぶりの大雪だった今年の冬の厳しかったことも忘れてしまうから不思議です。桜は今,満開ですが,雪の重みで太い枝があちこちで折れているのを見るにつけ,⁠ああ凄い雪だったのだ」と今さらながらに思います。そんな大雪でも,満作の花は例年より見事でした。

猩々袴,延齢草,辛夷,越の寒葵,大三角草,岩梨,百合山葵,越の子貝母,夜叉柄杓と描き,今日は山荷葉に挑戦したのですが,なかなかうまくいきません。

次々と春の花が届きます。1枚でも多く描きたいのですが,何故か春は落ち着きません。

(4月29日)

著者プロフィール

池内紀(いけうちおさむ)

1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。

主な著書に『ひとり旅は楽し』(中央公論新社)『ぼくのドイツ文学講義』(岩波書店)『町角ものがたり』(白水社)など。『カフカ小説全集(全6巻)』(白水社)など翻訳書も多数。新刊は『森の紳士録』(岩波新書)。


外山康雄(とやまやすお)

1940年東京深川生まれ。新潟県浦佐で育つ。2002年南魚沼郡塩沢町に古民家を再生したギャラリー「野の花館」開設。

画集に『折々の花たち 1~4』(恒文社)『野の花の水彩画』『私の好きな野の花』『野の花 山の花』(日貿出版社)など。

外山康雄の野の花館:

URLhttp://www.toyama-yasuo.jp/